科目Aは「深く理解する」試験ではありません。1問あたり約1分50秒で80問を捌く試験です。
しかも2026年度からは科目Aと科目Bの実施期間が分かれました。科目Aだけ先に仕上げる、という戦略が取れます。
「科目Aは範囲が広すぎて、どこから手をつければいいか分からない」——応用情報でいちばん最初にぶつかる壁だと思います。
先に結論です。科目Aは、理解を深める試験ではありません。150分で80問、1問あたり約1分50秒で判断していく試験です。だから勉強も「じっくり理解する」より「見た瞬間に反応できる状態を作る」ほうが効きます。
こんにちは、ごんちゃんです。試験の作りから逆算して、何をやるべきかを整理します。
先に断っておくと、私は応用情報を受けていません。書けるのは「試験の形から何が言えるか」と、現場での考え方だけです。
科目Aの形:150分で80問、1問あたり約1分50秒
まず、相手の形を正確に知るところからです。IPAの公表内容です。
| 応用情報 科目A | 基本情報 科目A | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 150分 | 90分 |
| 出題数 | 80問 | 60問 |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 多肢選択式(四肢択一) |
| 1問あたり | 約1分50秒 | 約1分30秒 |
出典:IPA「応用情報技術者試験」「基本情報技術者試験」。基準点(何点で合格か)はIPAの試験要綱に記載されているので、受験前に公式でご確認ください。
基本情報より1問あたり20秒ほど余裕がありますが、問題数は20問多い。そして四肢択一という形式は同じです。つまり基本情報の科目Aを「量を増やして、少し歯ごたえを足したもの」と考えると近いと思います。
ここで大事なのは、1分50秒は「考える時間」ではないということです。読んで、選択肢を見て、選ぶ。これで1分50秒はすぐ過ぎます。知らない問題を粘って解く余裕はありません。
2026年度からは「科目Aだけ先に終わらせる」が可能になりました
ここが2026年度からの新しい話です。IPAはこう書いています。
試験は一定期間内に複数日で実施する予定です。また、科目A群と科目B群は実施期間を分けて実施する予定です。
実際の日程を見ると、前期は科目Aが2026年10月28日〜11月10日、科目Bが11月24日〜12月6日。2週間以上あきます。
出典:IPA「令和8年度(2026年度)応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の実施予定について」「同 申込受付期間及び試験実施期間について」
紙の時代は「午前の暗記と午後の記述を同時に仕上げる」必要がありました。いまは違います。科目Aの試験日までは科目Aだけに集中し、終わったら全部を科目Bに切り替える——この組み方ができます。科目Aは短期集中がいちばん効く分野なので、相性が良い変更です。日程の詳細は申し込みと日程の記事にまとめています。
科目Aは「理解」より「反応速度」
1問1分50秒という設計から言えることは、はっきりしています。その場で考えて導く試験ではなく、知っているかどうかを問う試験です。
だから勉強の目標は「深く理解する」ではありません。「見た瞬間に、これはあの話だと分かる」状態を、できるだけ広い範囲に作ることです。
私はQAでテストを回すとき、1件ずつ悩んでいたら永遠に終わりません。やっているのは「即決する。迷ったものには印を付けて、最後にまとめて戻る」。科目Aもまったく同じです。80問を頭から順に丁寧に解こうとすると、後半で時間が足りなくなります。迷った問題は飛ばして印を付け、最後に戻る——この動き方を演習の段階から習慣にしてください。本番で初めてやろうとしても、まずできません。
何をやるか:過去問を回すのが定石
科目Aの対策は、過去問演習を中心に置くのが定石です。理由は3つあります。
- 出題形式が四肢択一で固定されている。形式に慣れること自体が得点になります
- 範囲が広すぎて、参考書を頭から読む方式では終わらない。先に問題を見て、必要なところだけ戻るほうが速い
- 時間感覚が身につく。1問1分50秒は、実際に測ってみないと体感できません
IPAは過去の試験問題を公開しており、無料で使える過去問演習サイトもあります。参考書は「分からなかったところを調べる辞書」として使うのが、いちばん時間対効果が良いと思います。参考書の選び方は応用情報の参考書おすすめにまとめています。
2026年度からはパソコンでの受験になります。紙のように問題用紙に線を引いたり、選択肢を消したりができません。過去問を紙で解いてきた人ほど、ここで戸惑います。演習の途中から、画面で解く形に切り替えておくと安心です。CBTで何が変わるのかはCBT化まとめへ。
やらなくていいこと
時間は有限なので、外していいものも書いておきます。
| やりがちなこと | どうするか |
|---|---|
| 参考書を1ページ目から通読する | 先に過去問。参考書は分からなかったところを引くために使う |
| 計算問題を完璧にしようとする | 80問のうちの一部です。知識問題を落とすほうが痛い |
| 分からない1問を粘る | 飛ばして印を付ける。1問に3分使うと、別の2問を失います |
| 科目Bと並行で仕上げる | 2026年度からは分ける。科目Aを先に終わらせるほうが楽 |
科目Aが片づいたら、あとは科目B(記述式)の対策に全部を注ぎ込むだけです。全体の進め方は独学スケジュールにまとめています。
よくある質問
Q科目Aは何分で何問ですか?▼
IPAの公表内容では、試験時間150分、出題数80問、解答数80問、出題形式は多肢選択式(四肢択一)です。1問あたり約1分50秒の計算になります。基本情報の科目Aが90分で60問(1問約1分30秒)なので、1問あたりは少し余裕がありますが問題数は20問多くなります。
Q科目Aと科目Bは同じ日に受けますか?▼
いいえ。IPAは「科目A群と科目B群は実施期間を分けて実施する予定です」としています。2026年度前期の場合、科目Aは10月28日から11月10日、科目Bは11月24日から12月6日です。科目Aを先に終わらせて、そのあと科目Bに集中するという組み方ができます。
Q参考書と過去問、どちらを先にやるべきですか?▼
過去問を先にするのがおすすめです。科目Aは範囲が広く、参考書を頭から読む方式では終わりません。先に問題を見て、分からなかったところだけ参考書に戻るほうが速く進みます。参考書は通読するものではなく、辞書として使うイメージです。
Q計算問題は捨ててもいいですか?▼
丸ごと捨てるのはおすすめしませんが、優先度は下げてよいと思います。80問のうち計算問題は一部で、時間を最も食う部類です。知識問題を1問落とすのと計算問題を1問落とすのは同じ失点なので、時間対効果で考えると知識の取りこぼしを減らすほうが効きます。本番でも、迷ったら飛ばして最後に戻る動き方が安全です。
Q紙で過去問を解いていても大丈夫ですか?▼
知識の練習としては問題ありませんが、途中から画面で解く形に切り替えることをおすすめします。2026年度からはパソコンでの受験になり、問題用紙に線を引いたり選択肢を消したりができません。紙で解く癖が強いままだと本番で戸惑うので、演習の後半は画面で解いて慣れておくと安心です。
まとめ
科目Aは、やることが決まってしまえば淡々と進む分野です。迷う時間をなくすほど、そのまま点になります。
