参考書を買ったものの、これで足りるのか分からないまま進めていると不安になりますよね。
結論からいうと、応用情報は独学でも受かります。過去問が無料で17年分公開されているので、材料は足りています。分かれ目になるのは科目Bの記述式を自分で採点できるかどうかです。
この記事では、独学で足りる部分と足りない部分、講座で何が変わるのか、費用の考え方を紹介します。
独学でも受かります。分かれ目は、科目Bを自分で採点できるかどうかです。
独学で足りる部分は多いです
まず、お金をかけなくても手に入るものを確認します。
| 必要なもの | 独学での入手 |
|---|---|
| 過去問題と解答例 | IPAの公式サイトで無料(2009年度〜2025年度の17年分) |
| 出題範囲の一覧 | IPAの公式サイトで無料 |
| 知識のインプット | 参考書(数千円) |
| 受験料 | 7,500円(独学でも講座でも共通) |
演習の材料は無料でそろっています。年2回の実施で17年分なので、30回を超える量です。やり尽くす人はほとんどいません。
とくに科目Aは、独学で完結できます。80問を150分で解く多肢選択式で、知っているかどうかを問う試験だからです。同じ論点が形を変えて出るので、直近5年分を繰り返せば点は動きます。やり方は応用情報の科目A対策に書きました。
足りなくなるのは科目Bです
問題はここからです。科目Bは11問中5問を選んで答える記述式です。
解答例は公開されていますが、自分の答案が何点なのかは分かりません。ここが独学の限界になります。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら未経験のメンバーを見てきました。その経験から言うと、この状態には特徴があります。
解答例を読むと納得できる。でも次の問題で同じように書こうとすると、書けない。理解と再現のあいだに差がある状態です。理解しているぶん、本人は「分かっている」と感じているので、原因に気づきにくいところが厄介です。
テストの仕事でも、不具合の報告文には型があります。何をしたら何が起きたかを、決まった順で書く。型を知らないまま書くと、内容が正しくても伝わりません。科目Bも同じで、書き方そのものを覚える必要があります。
講座で変わるのは2つです
では、お金を払うと何が手に入るのか。整理すると2つです。
1つ目:書き方の型が示される
問題文のどこを引用するか、何文字で答えるか、何を主語にするか。記述式には答案の作り方があります。独学だと解答例から逆算して自分で見つけることになりますが、ここを先に教わると時間が短くなります。
2つ目:何をどの順でやるかが決まる
範囲が広い試験なので、順番を決めるだけで時間を使います。教材が順番に並んでいること自体が価値になる場面はあります。仕事をしながらだと、迷っている時間がそのまま失われます。
逆にいうと、この2つが自分で用意できるなら講座は要りません。過去問は無料で手に入るので、お金で買っているのは問題そのものではないからです。
費用をどう見るか
金額だけ並べると高く見えるので、何と比べるかを決めます。
| 項目 | 独学 | 講座を使う場合 |
|---|---|---|
| 教材費 | 参考書 数千円〜1万円台 | 受講料 数万円〜10万円台 |
| 過去問 | 無料(IPA公式) | 無料(教材にも収録) |
| 受験料 | 7,500円 | 7,500円 |
| 科目Bの採点 | 自分で行う | 教材の解説・添削に頼れる |
比較の基準になるのは、半年待つことの重さです。応用情報は年2回しかないので、1回落ちると次は約半年後になります。その半年で仕事や生活がどう動くかを考えると、金額の見え方が変わります。
とはいえ、1回目から講座を使う必要はありません。まず独学で科目Aの過去問を回して、科目Bを何問か解いてみる。そこで自分がどちらの壁に当たるかが分かってからでも遅くありません。
科目Bで止まっている場合の選択肢
科目Bに特化した講座として、内容が公開されているものを1つ挙げます。
資格スクエアの応用情報技術者講座は、科目B(記述式)の対策を中心に組まれた講座です。約20時間の講義と500問以上の問題演習が用意されていると案内されています。
公開されている構成を見て目を引くのは、講義時間が長すぎない点です。20時間なら、仕事をしながらでも数週間で一周できます。範囲を網羅する講座ではなく、書き方を固めるための講座という位置づけになります。
6か月 72,600円 /12か月 108,900円(税込)
※価格は2026年9月時点の調査によるものです。変動する場合があるので、申込時は販売ページでご確認ください。
まず独学で試す人へ
この記事を読んで「もう少し独学でやってみる」と思った場合の進め方です。
- IPAの公式サイトから直近5年分の過去問をダウンロードする
- 科目Aを1回分、時間を計って解く(80問150分)
- 科目Bを2問だけ解いて、解答例と並べる
- 並べたときに差の理由が説明できるかを確かめる
- 説明できなければ、そこが講座を検討する分かれ目になる
3番目までは無料でできます。買う前に、自分がどちらの壁に当たるかを確かめてください。過去問の入手先は応用情報の過去問はどこ?、落ちたあとの動き方は応用情報に落ちたら次はいつ?にまとめました。
よくある質問
Q応用情報は独学で受かりますか?▼
受かります。過去問がIPAの公式サイトで17年分無料公開されているので、演習の材料は足りています。実際に独学で合格している人は多くいます。ただし科目Bの記述式は、自分の答案を自分で採点しにくいという問題があります。
Q独学と講座で費用はどれくらい違いますか?▼
独学なら参考書代が中心で、数千円から1万円台に収まります。講座は数万円から10万円台です。たとえば資格スクエアの応用情報技術者講座は6か月72,600円、12か月108,900円(税込)と案内されています。受験料7,500円は共通です。
Qどういう人が講座を使ったほうがいいですか?▼
科目Bで一度落ちた人と、勉強時間をまとまって取れない人です。解答例を読んで理解はできるのに自分では書けない状態は、独学で解消しにくい部分です。逆に科目Aが足りなかっただけの人は、過去問の周回で届きます。
Q講座を使えば合格率は上がりますか?▼
上がると断言はできません。講座は勉強の道筋と採点の目を用意してくれるものであって、勉強時間を代わりに使ってくれるわけではありません。受講しても手を動かさなければ結果は変わらないので、時間を確保できるかどうかが先に来ます。
まとめ
- 応用情報は独学でも受かります。過去問が無料で17年分あります
- 分かれ目は科目Bの記述式を自分で採点できるかです
- 科目Aで足りなかった人は独学で十分。周回数を増やせば届きます
- 科目Bで落ちた人と、時間が取れない人は講座を検討する価値があります
まず独学で試すなら応用情報の参考書おすすめ4選と応用情報の独学スケジュールへ。科目Bの書き方は応用情報の記述式(科目B)対策にまとめました。
