過去問を探し始めると、どこから手をつけるか迷いますよね。
結論からいうと、IPAが2009年度から2025年度まで17年分を無料で公開しています。買う必要はありません。ただし2026年度からCBT方式に変わるので、これから問題が増えるとは限りません。手元の17年分をどう使うかが勝負になります。
この記事では、公開されている範囲と、CBT化で何が変わるのか、何年分やるかを紹介します。
無料で17年分あります。問題は量ではなく、使い方のほうです。
IPAが17年分を無料で公開しています
まず、どこにあるかから確認します。
応用情報の過去問題は、IPAの公式サイトで無料公開されています。2009年度(平成21年度)から2025年度(令和7年度)まで、17年分が掲載されています。問題と解答例の両方が手に入ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開元 | IPA(情報処理推進機構)の公式サイト |
| 公開範囲 | 2009年度(平成21年度)〜2025年度(令和7年度) |
| 年数 | 17年分 |
| 費用 | 無料 |
| 内容 | 問題と解答例 |
応用情報は年2回の実施だったので、17年分なら30回を超える量になります。市販の問題集を買わなくても、演習の材料は足ります。
CBTになっても中身は変わりません
2026年度から応用情報はCBT方式(パソコンで受ける形式)になります。過去問が使えるのか、という心配が出ます。
結論は使えます。IPAが公表している出題形式はこうです。
| 科目 | 試験時間 | 出題数 | 形式 |
|---|---|---|---|
| 科目A | 150分 | 80問(80問解答) | 多肢選択式 |
| 科目B | 150分 | 11問中5問解答 | 記述式 |
紙からパソコンに変わるのは解答方法であって、問われる中身ではありません。過去問で身につけた知識はそのまま使えます。
ただし科目Bの記述式はキーボード入力になります。手で書く練習だけをしていると、当日の感覚が変わります。字数感覚も変わるので、過去問を解くときから入力で書くほうが本番に近づきます。詳しくは応用情報の記述式(科目B)対策に書きました。
これから増えるとは限りません
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
先にCBT化した試験の前例があります。基本情報と情報セキュリティマネジメントでは、令和2年度から令和4年度までの問題が非公開でした。IPAのページにそう明記されています。
| 試験 | CBT化後の問題公開 |
|---|---|
| 情報セキュリティマネジメント | 令和2〜4年度は非公開。令和5年度以降は別ページで公開 |
| 基本情報技術者 | 同上 |
| ITパスポート | ITパスポート試験ウェブサイトで公開 |
| 応用情報技術者 | 2025年度までは公開。2026年度以降は未定 |
応用情報が同じ扱いになるかは分かりません。ただ、これから問題が増える前提で計画を立てるのは危険です。手元の17年分で足りるように組んでおくほうが安全です。
何年分やるか
量が多いぶん、どこまでやるかを決めないと終わりません。科目Aと科目Bで考え方が違います。
科目A:直近5年を周回する
科目Aは80問を150分で解きます。1問あたり約1分50秒なので、考えて解く試験ではなく、知っているかどうかの試験です。
同じ論点が形を変えて出るので、年数を増やすより周回数を増やすほうが効きます。直近5年分を3周するほうが、15年分を1周するより点になります。
科目B:分野を絞ってさかのぼる
科目Bは11問中5問を選んで答える形式です。全分野をやる必要はありません。
先に解く分野を決めて、その分野だけを過去にさかのぼるのが定石です。5問選べるところを、6〜7分野まで準備しておくと本番で選択肢が残ります。分野の絞り方は応用情報の記述式(科目B)対策にまとめました。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら未経験のメンバーを見てきました。その経験から言うと、過去問で伸びない人には共通点があります。解いて丸つけをして終わり、という形です。
効くのは、間違えた問題がどの分野かを数えることです。数えると、自分がどこで落としているかが数字で出ます。テストの仕事でも、失敗を分類してから対策を決めます。分類しないまま直すと、同じところでまた落ちます。
それでも進まない場合
材料が無料でそろっているのに進まない場合、原因は量ではありません。
応用情報でつまずくのは、たいてい科目Bの記述式です。選択肢から選ぶのではなく、自分の言葉で書く必要があります。過去問の解答例を見ても、なぜその書き方になるのかが分からないという状態になりやすい部分です。
ここを自分で埋められるなら、独学で十分です。逆に、解答例を見ても再現できないと感じるなら、書き方を教わるほうが早い場合があります。
6か月 72,600円 /12か月 108,900円(税込)
※価格は2026年9月時点の調査によるものです。変動する場合があるので、申込時は販売ページでご確認ください。
独学で進めるなら、まずIPAのページから直近5年分を落としてください。参考書と組み合わせる場合の選び方は応用情報の参考書おすすめ4選、全体の進め方は応用情報の独学スケジュールにあります。
よくある質問
Q応用情報の過去問はどこで手に入りますか?▼
IPAの公式サイトで無料公開されています。2009年度(平成21年度)から2025年度(令和7年度)まで17年分が掲載されていて、問題と解答例の両方があります。市販の問題集を買わなくても、演習量は確保できます。
QCBTになっても過去問は使えますか?▼
使えます。出題形式が紙からパソコンに変わるだけで、問われる中身が変わるわけではありません。ただし科目Bの記述式はキーボード入力になるので、書く練習の仕方は変える必要があります。
Qこれからも過去問は増えますか?▼
分かりません。先にCBT化した基本情報と情報セキュリティマネジメントでは、令和2年度から令和4年度までの問題が非公開でした。応用情報も同じ扱いになる可能性があるので、手元の17年分を前提に計画を立てるほうが安全です。
Q何年分やればいいですか?▼
科目Aは直近5年分を繰り返すのが定石です。同じ論点が形を変えて出るので、年数を増やすより周回数を増やすほうが効きます。科目Bは分野を絞ったうえで、絞った分野だけを過去にさかのぼる形になります。
まとめ
- IPAが2009年度から2025年度まで17年分を無料公開しています
- CBTになっても問われる中身は変わりません。過去問はそのまま使えます
- ただしこれから増えるとは限りません(FEとSGはCBT化後に非公開期間がありました)
- 科目Aは直近5年を周回、科目Bは分野を絞ってさかのぼる
科目Aの回し方は応用情報の科目A対策へ。記述式の書き方は応用情報の記述式(科目B)対策、教材は応用情報の参考書おすすめ4選にまとめました。
