おすすめ記事で見た本を探しても見つからないと、戸惑いますよね。
結論からいうと、応用情報の参考書は「科目A用1冊+科目Bの重点対策」の2冊体制がおすすめです。定番の「ニュースペック」は「スッキリわかる」に、「午後問題の重点対策」は「科目Bの重点対策」に書名が変わっています。旧書名で探さないように注意しましょう。
この記事では、定番4冊の役割と、新旧の書名の対応、組み合わせ方を紹介します。
応用情報の教材は「科目A用1冊+科目B用1冊」の2冊体制が基本。全部で4冊買う必要はありませんよ。
【2026年度の変更点】応用情報技術者試験は2026年度からCBT方式(パソコン受験)に移行し、「午前→科目A」「午後→科目B」に名称が変わります(出題形式・試験時間・合格基準は変更なし)。基本情報などと違い休止の対象外で、前期は2026年11月頃に実施予定です。詳しくはCBT化の変更点まとめへ。
4冊の早見表:役割で選ぶ
| 書籍 | 役割 | 強み | 弱み | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| ① 合格教本 (技術評論社) | 科目A | 網羅性が高い 演習アプリ特典つき | 厚くて硬派 通読は重い | 網羅で固めたい人 辞書として長く使う人 |
| ② キタミ式 (技術評論社) | 科目A | ほぼ全編イラスト 挫折しにくい | そのぶん厚い 実務経験者には回りくどい | 活字が苦手な人 キタミ式で来た人 |
| ③ スッキリわかる (TAC) | 科目A | 1冊完結 CBT・科目名変更に対応 | 網羅性は①に譲る | 効率よく1冊で回したい人 旧ニュースペックを探していた人 |
| ④ 科目Bの重点対策 (アイテック) | 科目B (記述式) | 記述対策の定番 分野別に解き方の型 | 科目Aが固まる前だと重い | 実質すべての受験者 |
この表で伝えたいのは、①②③は同じ枠(科目A)を奪い合う関係で、④だけは枠が違うということです。だから「①②③から1冊」+「④」の2冊体制になります。3冊も4冊も要りません。
まず注意:書名が変わった定番2冊の新旧対応
| 旧書名(〜2025年度) | 現在の書名(2026年度〜) |
|---|---|
| ニュースペックテキスト 応用情報技術者(TAC) | スッキリわかる応用情報技術者 テキスト&問題集 |
| 応用情報技術者 午後問題の重点対策(アイテック) | 応用情報技術者 科目Bの重点対策 |
どちらもCBT化・科目名変更(午後→科目B)にあわせたリニューアルです。中古やネットの古い記事で旧書名を見て探すと迷ってしまうので、この対応表を頭に入れてから書店・通販へ。
①令和08年 応用情報技術者 合格教本(技術評論社)|網羅の王道
| 基本情報 | 技術評論社。試験範囲を網羅する定番の教科書。過去問演習アプリ「DEKIDAS-Web」特典(過去25回分の午前・科目A問題)。 |
- 網羅性が高い:応用情報の広い範囲を1冊でカバー。辞書としても長く使える
- DEKIDAS-Webで演習も回せる:過去25回分の科目A問題をスマホで解ける特典付き
- 厚くて硬派:網羅型ゆえに分厚く、文章も教科書調。初学者が通読しようとすると重い
こんな人におすすめ:基本情報を通ってきた人・網羅的に固めたい人。「読み切る」より「辞書+アプリ演習」の使い方が合います。
②キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和08年|挫折しにくさ重視
| 基本情報 | 技術評論社・きたみりゅうじ著。ほぼ全編イラスト解説のキタミ式シリーズ応用情報版。 |
- イラストで概念から理解できる:文字中心の本で挫折した人でも読み進めやすい、シリーズ共通の強み
- 著者が元プログラマ:技術説明の筋が良く、仕事にも残る理解が得られる
- イラスト中心のぶん厚い:持ち運びには覚悟が要る。またIT実務経験が長い人には回りくどく感じることも
こんな人におすすめ:活字が苦手な人。ITパスポートや基本情報をキタミ式で通ってきた人(解説の流儀が同じで乗り換えコストゼロ)。
③スッキリわかる応用情報技術者(TAC)|旧ニュースペックの後継
| 基本情報 | TAC出版。「ニュースペックテキスト」からリニューアルした2026-2027年度版。テキスト&問題集の1冊完結型で、CBT方式・科目名変更に対応。 |
- 1冊完結でコンパクト:テキストと問題集がセットになった構成で、まず全体を回すのに向く
- 新試験対応が明記されたリニューアル版:CBT・科目名変更を織り込んだ最新設計
- 網羅性は①に譲る:コンパクトさの裏返し。深掘りは過去問演習や辞書的な1冊で補う前提
こんな人におすすめ:効率よく1冊で回したい人。旧「ニュースペック」を探していた人(これが後継です)。
④2026 応用情報技術者 科目Bの重点対策(アイテック)|記述式対策の定番
| 基本情報 | アイテック・小口達夫著。旧「午後問題の重点対策」を改名した2026年版(2025年10月発売)。本体3,400円(税別)。記述式の科目B対策で長年の定番 |
- 科目B(記述式)対策の実質的な定番:分野別に「解き方の型」を身につけられる構成で、長年支持されてきた1冊
- 選択分野を絞る戦略と相性が良い:応用情報の午後(科目B)は11問中5問選択。自分の選択分野を深掘りできる
- 科目Aの知識が固まってからでないと重い:いきなりこれから始めると挫折しやすい。順番はインプット→この本
こんな人におすすめ:科目Bの記述式に本腰を入れる全受験者。応用情報の合否は科目Bで決まるので、実質「全員の2冊目」です。
※価格は変動する場合があるので購入時は販売ページでご確認ください。
組み合わせの正解:科目A用1冊+科目Bの重点対策
どれを選んでも、2冊目に「科目Bの重点対策」を足すのが王道です。科目Aは無料の「応用情報技術者試験ドットコム」(過去問道場)で演習量を補えるので、お金をかけるべきは記述式の科目B対策。この配分はSGや基本情報と同じ考え方です。勉強の進め方は独学スケジュールの記事へ。
先に「捨てる分野」を決めると、参考書の使い方が変わる
参考書の選び方より、こちらのほうが合否を左右すると思っています。
応用情報の科目B(記述式)は11問中5問を選んで解く形式です。つまり6問は最初から解かなくて大丈夫です。ここを見落としたまま「全範囲を均等に」と考えると、応用情報は範囲が広すぎて必ず時間切れになります。捨てる分野を決めても届くのは、合格基準が満点ではないからです。必要な点数は応用情報は何割で合格?にまとめました。
品質保証の仕事では、全部を同じ深さでテストしません。壊れたときの影響が大きいところに時間を寄せて、そうでないところは軽く流す。限られた時間で成果を出す仕事は、どれも同じ構造です。応用情報の勉強も、範囲を平らに潰すのではなく「取りにいく5問」を先に決めるほうが速いと思います。
そして選ぶ5分野を先に決めると、科目Aの勉強も自動的に絞れます。科目Bで狙う分野は、科目Aでも当然出てくるからです。逆に、捨てると決めた分野は科目Aでも深追いしなくて大丈夫です。ここが参考書の使い方に直結します。
完璧を目指さない。どの分野が自分に合うかを見つけるための1周です
本番で5問選ぶので、予備を含めて少し多めに用意しておくと安全です
全分野を解く必要はありません。ここで一気に負荷が下がります
この順番なら、分厚い参考書を「全部読む」必要がなくなります。合格教本のような網羅型を辞書として使えるのも、狙う分野が決まっているからこそです。
本音を言うと、応用情報は「科目A用をどれにするか」で悩むより、科目Bの演習を始める時期を早めるほうが合格に近づきます。
参考書1冊+科目Bの重点対策で、独学の型としては完成しています。それでも「記述の書き方が本だけでは掴めない」という声は多いところです。本で足りない部分だけを補う選択肢として、講座も見ておいて損はありません。何にお金を払うことになるのかは応用情報に講座は必要?にまとめました。
よくある質問
Q旧版(2025年度以前)の参考書でも大丈夫?▼
おすすめしません。2026年度からCBT化・科目名変更があり、最新版はその前提で作られています。出題範囲自体の変更はないとされていますが、模擬環境や解説の前提が新方式に合っている最新版が安心です。
Q過去問だけで受かりますか?▼
科目A(旧午前)は過去問の再出題が多く、過去問道場中心の対策が有効です。ただし科目B(記述式)は「書く練習」が必要で、過去問を眺めるだけでは伸びません。科目B対策本で解き方の型を作るのが近道です。
Q基本情報を飛ばして応用情報からでも、この4冊でいい?▼
実務経験があるなら大丈夫です。IT未経験の方は、基礎から積むほうが結果的に早いので、まず基本情報からの挑戦をおすすめします。詳しくは基本情報と応用情報の比較記事をどうぞ。
Q科目A用は3冊のうち、本当に1冊でいいですか?▼
1冊で問題ありません。①②③はどれも科目Aの範囲を扱う本なので、2冊買っても内容が重なるだけです。それより演習量が足りなくなるほうが痛いので、余った予算は科目B対策か、無料の過去問道場を回す時間に充ててください。
Q「科目Bの重点対策」はいつから始めればいいですか?▼
科目A用の1冊をざっと1周してからが目安です。知識が入っていない段階で記述問題に取りかかると、解説を読んでも意味が取れず挫折しやすくなります。ただし遅すぎるのも危険で、応用情報の合否は科目Bで決まります。1周したら早めに着手してください。
まとめ
まとめ
- 買い方の型は「科目A用1冊+科目Bの重点対策」の2冊体制
- 旧「ニュースペック」→スッキリわかる、旧「午後問題の重点対策」→科目Bの重点対策に改名済み。旧書名で探さない
- 科目Aの演習は無料の過去問道場で。お金をかけるのは科目B対策に
買う前に、もうひとつだけ確認しておきましょう。2026年度からCBT方式に変わり、科目名も「科目A/科目B」になりました。旧年度版は表記も演習形式もズレるので、年度版の見分け方を先に確認しておくと失敗しません。
