今回の更新でわかったこと:バウチャーチケット(前払い式の受験チケット)の購入申込受付が、2026年7月31日で一時停止されました。すでに持っている分の有効期限は変わりません。詳しくはこちら
次の更新予定:2026年秋、IPAが「2027年1月以降の実施時期」を発表した時点で追記します。
急に試験が止まると聞くと、いつまでに何をすればいいのか不安になりますよね。
結論からいうと、ITパスポート・基本情報技術者・情報セキュリティマネジメントの3試験は、一時休止が予定されています。休止の開始はシステム移行の延期で2027年1月以降に後ろ倒しされ、2026年内はこれまで通り受験できます。2027年1月以降の実施時期は、2026年秋にIPAが発表する予定です。
この記事では、いつまで受験できるのか、休止の理由と期間、2027年からの新制度を紹介します。
「休止」と聞くと焦りますよね。でも2026年内は今まで通り受けられます。順に整理しますね。
まず結論:3行まとめ
ITパスポート・基本情報・セキュマネの試験は一時休止が予定されています。ただしシステム移行の延期により休止開始は2027年1月以降に後ろ倒し(2026年内は受験可能)。廃止ではありません
2027年1月以降の具体的な実施スケジュールは、2026年秋頃にIPAが発表予定(現時点では未定)
さらに、2027年度からは試験制度そのものが新しくなる予定(試験がなくなるわけではありません)
「年内に取るつもりだった人」は、試験日の確保を急ぐのが正解です。理由を順に説明します。
試験休止の概要(2026年8月時点)
IPAの公式発表(2026年3月13日)によると、休止の概要は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象試験 | ITパスポート(IP)、情報セキュリティマネジメント(SG)、基本情報技術者(FE) |
| 休止開始 | 2027年1月以降(延期により後ろ倒し) |
| 2026年内の受験 | 引き続き可能(具体的な最終実施日は会場・IPA発表待ち) |
| 休止の理由 | 試験システムのリプレース(入れ替え) |
| 2027年1月以降の実施スケジュール | 2026年秋頃にIPAが発表予定 |
| バウチャーチケット | 購入申込受付は2026年7月31日で一時停止(発行済み分の有効期限は変更なし) |
出典:IPA「CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について」
IPAが発表。休止は2027年1月以降に後ろ倒し
バウチャーチケットの購入申込受付を一時停止(発行済み分の有効期限は変更なし)
2027年1月以降の実施スケジュールをIPAが発表予定
ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者が一時休止の予定(2026年内は受験可能。最終実施日は会場・IPA発表待ち)
ポイントを補足します。
①休止開始は「2026年12月28日」ではなくなった
当初は2026年12月28日以降に休止する予定でしたが、システムリプレースの遅れにより休止開始は2027年1月以降に延期されました。2026年に入ってからすでに一度延期されており(次項②)、今回で二度目の延期です。2026年内は現行制度のまま受験できます。
②実はもともと「2026年4月末から休止」の予定だった
2026年4月27日以降に休止する予定だった
2026年12月28日以降の休止に変更
2027年1月以降の休止に再変更。2026年内は受験できる
もともとは2026年4月27日以降に休止する予定でしたが、いったん2026年12月28日以降に延期。そして今回、さらに2027年1月以降へ再延期されました。休止予定はすでに二度先送りされていることになります。「予定が延びて、2026年内いっぱいは受けられる」のが現在の状況です。逆に言えば、今後また予定が変わる可能性もゼロではないので、受験を決めているなら早めに動くのが安全です。
③受験手数料は返ってこない
IPAの案内では、空席がない場合を含めて、申し込んだ試験日に受験できなかった場合でも、受験手数料は返還されないとされています。「申し込んだけど枠が取れなかった」という事態は避けたいところです。
④バウチャーチケットの購入受付は停止
これは2026年8月に入って確認できた新しい動きです。IPAの案内によると、バウチャーチケットの購入申込受付は2026年7月31日で一時停止されました。バウチャーチケットとは、受験料を先に支払っておき、申込時にその番号を使う前払い式のチケットです。会社や学校がまとめて購入し、社員・学生に配るかたちで使われることが多いものです。
大事なのは、すでに発行されているチケットの有効期限は変わらないという点です。期限が延びるわけではありません。IPAは、空席がない場合も含めて有効期限を過ぎたチケットは使えないと明記しています。
やることは2つです。①有効期限を今すぐ確認する ②期限内に受けられる日程で、早めに席を押さえる。休止が近づくほど席は埋まりやすくなります。「期限はまだ先だから」と後回しにすると、空席が無いまま期限切れ、という一番もったいない結果になりかねません。
これから受ける方は、通常どおり個人で受験申込みをすれば問題ありません。バウチャーが買えなくなっただけで、受験そのものができなくなったわけではありません。会社の資格支援でバウチャーを配っている場合は、担当の方に今後の扱いを確認しておくと安心です。
出典:IPA「CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について」(ページ最終更新:2026年8月3日)
なぜ休止するの?理由は「試験システムの入れ替え」です
「そもそも、なぜ止めるのか」。ここが気になる方も多いと思います。IPAの発表を読むと、理由ははっきり書かれています。
予定していたシステムリプレースを延期したため、この休止時期を2027年1月以降に延期いたします。
出典:IPA「CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について」
つまり、試験を運営しているシステムそのものを新しいものに入れ替える(リプレースする)ためです。制度が廃止されるからでも、受験者が減ったからでもありません。
ただし、IPAはそれ以上の詳細(なぜ入れ替えるのか、何がどう良くなるのか)を説明していません。公表されているのは「システムリプレースのため」という事実だけです。ここを推測で埋めている解説も見かけますが、現時点で確かなのはこの一文だけだと考えてください。
私はQA(品質保証)として、動いているシステムの入れ替えに何度か立ち会ってきました。その立場から見ると、「一定期間止めてから切り替える」のは、いちばん事故が少ないやり方です。毎日試験が動いているCBTを、稼働させたまま入れ替えるほうがよほど危険です。二度も延期されているのも、準備が整わないうちは動かさないという判断と読めます。受験者にとっては面倒ですが、試験の公平性を守る側としては、むしろ堅実な進め方だと思います。
休止期間はどれくらい?IPAはまだ公表していません
いちばん知りたいのは「どれくらい止まるのか」だと思います。結論から言うと、IPAは休止期間の長さを公表していません。
公式に書かれているのは、次の2つだけです。
なお、再開時期は決まり次第ウェブページでお知らせします。
2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページでお知らせいたします。
「◯ヶ月で再開します」とはどこにも書かれていません。2027年1月以降にどうなるかは、2026年秋のIPAの発表を待つしかない、というのが正確な状況です。
期間が読めないということは、「休止が明けてから受ければいい」という計画が立てられないということです。1ヶ月かもしれませんし、それ以上かもしれません。就職・転職・社内の期限が決まっている人ほど、年内に受け切っておくほうが安全だと思います。逆に期限が無いなら、慌てる必要はありません。
なお2027年の試験日についても、ITパスポート・基本情報・情報セキュリティマネジメントの3試験はまだ発表されていません(2026年秋の発表待ち)。すでに日程が出ているのは応用情報技術者試験のほうで、こちらは休止の対象外です。詳しくは応用情報のCBT化まとめにあります。
休止スケジュールの発表前後は駆け込みが集中する見込み
休止前の受験を考えている人はあなただけではありません。就活用に取りたい学生、会社から取得を求められている社会人、「制度が変わる前に現行制度で取りたい」人など、具体的な休止スケジュールが発表(2026年秋頃)され次第、予約が集中する可能性が高いです。
CBT方式(パソコンで受ける方式)は席数に限りがあるので、都市部の人気会場から埋まっていきます。おすすめの動き方はこうです。
勉強が仕上がってからではなく、目標日を先に確保
「勉強が間に合うか不安だから、仕上がってから申し込もう」と考えがちですが、今年に限ってはその順番だと席がなくなるリスクがあります。試験日が決まると勉強にも集中できるので、先に確保してしまいましょう。
私なら勉強を始める前に席を押さえます。試験日が決まると、勉強は自然と回り始めますよ。
これからITパスポートを受ける方は、テキスト選びをこちらの記事にまとめています。
「独学だと間に合うか不安」「短期間で確実に仕上げたい」という方は、通信講座という選択肢もあります。スキマ時間で学べるオンライン講座なら、忙しい社会人でも駆け込み受験に間に合わせやすいです。
2027年からは「新試験制度」が始まる予定
今回の休止はシステム入れ替えが理由ですが、実はその先に、もっと大きな変化が控えています。情報処理技術者試験は、2027年度から試験制度そのものが新しくなる予定です(IPAが2026年3月31日に検討状況を公表)。
現時点で発表されている概要はこうです。
出典:IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」
まだ「検討状況の公表」の段階なので、細かい内容は今後変わる可能性があります。新しい情報が出たら、この記事に追記していきます。新制度の変更点は、こちらの記事で詳しくまとめています。
「今年中に取る」か「新制度を待つ」か、どっちがいい?
※必要時間は一般に言われる目安の幅から算出した参考値です(個人差があります)。受験できる時期は会場によって前後します。休止入りの正確な時期は2026年秋のIPA発表をご確認ください。
これ、いま一番悩ましいポイントだと思うので、私の考えを書きます。
結論:受ける理由がすでにあるなら、今年中に取るのがおすすめです。
理由は3つあります。
①休止期間の長さが読めない
再開時期は未定で、発表は2026年秋頃。仮に2027年の早い時期に再開するとしても、「新制度の初回」は過去問も対策情報もない状態からのスタートになります。
②現行制度は対策情報が豊富
現行試験は過去問・テキスト・合格ノウハウが成熟しきっています。「情報が揃っている試験」で戦えるのは、受験者にとって大きなアドバンテージです。制度の変わり目は、教材が新制度対応に追いつくまでタイムラグも生じます。
③現行制度の合格は新制度後も有効
資格としての価値が消えるわけではありません。IPAも、現行試験や過去の合格情報を今後の学習プラットフォームで活用できるようにする方針を示しています。「制度が変わるから今取っても無駄」ということはないので、安心してください。
逆に、「いつか取れたらいいな」くらいの温度感で、年内のスケジュールがどうしても厳しい人は、無理に駆け込む必要はありません。新制度の詳細(シラバス案は2026年夏頃から順次公表予定)を見てから判断しても遅くはないです。
ITパスポートを「現行制度と新制度のどちらで受けるか」で迷っている方は、こちらの記事で詳しく比較しています。→ ITパスポートは新旧どっちで受けるべき?
「年内に受かりきる」と決めたなら、残り時間はそれほど多くありません。独学で回せている人はそのままで大丈夫です。ただ「何から手をつけるか」で止まりやすい人は、順番を決めてもらったほうが早いこともあります。ITパスポートなら、書籍1冊より安い月額制から試せる選択肢があります。
もう1つ、「独学の計画づくりが苦手」「年内に終わらせきりたい」なら、資格予備校のカリキュラム型という選択肢もあります。オンスクが月額でいろいろな講座を回せる形なのに対して、こちらはITパスポート1試験に絞り込んだ設計です。
まず安く様子を見たいならオンスク。今回で決めたい・独学で計画倒れした経験があるならアガルート。テキスト1冊で自走できる自信があるなら、そもそも講座は要りません。ITパスポートのテキストおすすめから選んでください。
※価格・キャンペーン内容は変動します。申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
休止しない試験で、証明を積んでおくという手
休止を待つあいだ、まったく動けないわけではありません。デジタルリテラシー協議会が発行しているDX推進パスポートという無料のデジタルバッジがあり、対象はITパスポート試験・G検定・DS検定リテラシーレベルの3つです。合格した数に応じてバッジ1・2・3が発行されます。
ここで影響してくるのが、3つのうち休止するのはITパスポートだけだという点です。G検定とDS検定はIPAの試験ではないので、休止と関係なく受けられます。すでにITパスポートに合格しているなら、その時点で1つ目を申請できます(2021年4月以降の合格が対象)。
申請は無料で、必要なのは各試験の合格証番号だけです。条件と手順はDX推進パスポートとは?にまとめました。なお基本情報も応用情報も対象外なので、そこは取り違えないでください。
よくある質問
QITパスポートは廃止されるの?試験がなくなるってこと?▼
いいえ、廃止ではありません。試験システムの入れ替えにともなう一時休止で、休止開始は2027年1月以降に後ろ倒しされています(2026年内は受験可能)。2027年1月以降の実施時期は2026年秋にIPAが発表される予定です。さらに2027年度からの新制度でも、ITパスポート・基本情報などは通年実施が続く予定です。
Qいま持っているテキストや、これから買うテキストは無駄になる?▼
2026年内に受験するなら、現行制度対応の2026年度版テキストがそのまま使えます(むしろ最適です)。新制度になった場合は出題範囲が再整理される予定なので、2027年以降に受ける人は、新制度対応版が出てから買うほうが安全です。このあたりも詳細が出たら追記します。
Q応用情報技術者試験はどうなるの?▼
応用情報も動きがあります。2026年度は春の実施がなく、11月以降の実施に変更。さらに筆記(ペーパー)方式からCBT方式へ移行する予定です。応用情報を狙っている方は、こちらも公式の続報に注意してください。
Q再開時期はいつわかる?▼
IPAは「2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページでお知らせする」としています。発表が出たら、この記事を更新します。
Q会社からもらったバウチャーチケットは、まだ使えますか?▼
発行済みのチケットは有効期限まで使えます。有効期限が変更されることはないとIPAは案内しています。ただしバウチャーチケットの購入申込受付は2026年7月31日で一時停止されたため、新しく買い足すことはできません。空席がない場合も含め、期限を過ぎたチケットは使用できないとされているので、期限を確認して早めに席を押さえてください。
Qなぜ試験を休止するのですか?▼
試験を運営しているシステムを新しいものに入れ替える(システムリプレース)ためです。IPAは「予定していたシステムリプレースを延期したため、この休止時期を2027年1月以降に延期いたします」と発表しています。制度の廃止や受験者数の減少が理由ではありません。ただしIPAはそれ以上の詳細を説明していないので、公表されているのはこの事実だけです。
Q休止期間はどれくらいですか?▼
IPAは休止期間の長さを公表していません。公式に書かれているのは「再開時期は決まり次第ウェブページでお知らせします」「2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページでお知らせいたします」の2つだけです。何ヶ月で再開するとは明示されていないので、期間を断定している情報は疑ってください。
まとめ
ITパスポート・基本情報・セキュマネの休止開始は2027年1月以降に延期(2026年内は引き続き受験可能)
具体的な休止・実施スケジュールは2026年秋頃にIPAが発表予定
2027年度から新試験制度へ移行予定(試験自体は継続)
年内に取るつもりなら、試験日の確保が最優先。混み合う前に動きましょう
私自身、現行制度の基本情報に合格した身として思うのは、「取ろうか迷っている時間が一番もったいない」ということです。試験日を押さえた瞬間から、勉強は自動的に始まります。この記事が、あなたの「動き出すきっかけ」になれば嬉しいです。
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更新履歴
- 2026年7月3日:記事公開(IPA 2026年3月13日発表・3月31日公表の検討状況をもとに作成)
- 2026年7月7日:休止開始の延期(2027年1月以降に後ろ倒し)を反映して更新
- 2026年7月8日:記事デザインを刷新(早見カード・延期の経緯タイムライン等を追加。内容の変更はありません)
- 2026年8月9日:バウチャーチケットの購入申込受付が2026年7月31日で一時停止された件を追記(IPAページ最終更新2026年8月3日を確認)。あわせて冒頭に更新内容のお知らせを追加
- 2026年8月16日:「なぜ休止するのか」「休止期間はどれくらいか」に正面から答える章を追加。IPAが期間を公表していない事実も明記
