ITパスポートに合格した(あるいは合格が見えてきた)あなた。「せっかく勉強の習慣がついたし、次に何か取りたい」——その勢い、絶対に無駄にしないでください。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。未経験メンバーの育成で「ITパスポートの次」の相談は何度も受けてきました。結論、次の一歩は「あなたの目的」で決まります。この記事では目的別に4つのルートを、難易度と一緒にロードマップで整理します。
資格は「点」で取ると忘れます。「線」でつなげると、キャリアの武器になりますよ。
結論(目的別の次の一歩)
- IT職への転職・ステップアップ → 基本情報技術者(FE)
- 情報管理・セキュリティ担当 → 情報セキュリティマネジメント(SG)
- 職種を問わないビジネス教養 → 簿記3級(次点でFP3級)
- IT試験の休止期間をまたぐ人 → 簿記・FPで「学びの線」を切らさない
「次の資格」候補を一覧で比べる
迷ったときは、この表で全体を見比べてください。ITパスポートの次に選ばれることが多い4つを、難易度・勉強時間の目安・休止の影響で並べました。
| 候補 | 難易度 (ITパス比) | 勉強時間の目安 | 2027年の休止 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| 基本情報(FE) | かなり上がる | 150〜200時間 | 休止対象 | IT職を目指す・技術の基礎を証明したい |
| 情報セキュリティ マネジメント(SG) | やや上がる | 数週間〜2ヶ月 | 休止対象 | 情報管理の担当・プログラミングは避けたい |
| 簿記3級 | 同程度 (分野は別) | 100時間前後 | 影響なし (他団体) | 職種を問わない教養・数字に強くなりたい |
| FP3級 | 同程度 (分野は別) | 30〜100時間 | 影響なし (他団体) | お金の知識を生活と仕事に活かしたい |
※勉強時間は一般に言われる目安で、個人差があります。難易度は「ITパスポートと比べた体感」の整理です。
ここで押さえておきたいのが「2027年の休止」の列です。IT系(FE・SG)は2027年1月以降に一時休止が予定されているため、狙うなら2026年内の受験がひとつの区切りになります。一方、簿記・FPは別団体の試験なので休止の影響を受けません。「今すぐ次を受けたい」なら簿記・FPが確実、「IT職を目指す」なら年内にFEへ——この判断軸が2026年ならではのポイントです。
【重要】ITパスポート・基本情報・情報セキュリティマネジメントは、試験システムの入れ替えのため2027年1月以降に一時休止される予定です(受験できるのは概ね2026年内まで。2027年以降の実施時期は2026年秋にIPAが発表予定)。IT系を次に受けるなら年内、休止をまたぐなら簿記・FPが受け皿になります。詳しくは試験休止まとめへ。
ルート①:IT職を目指すなら「基本情報技術者」
王道のステップアップ。ITパスポートが「ITを使う人の資格」なら、基本情報は「ITを作る側の入場券」です。プログラミングの考え方(擬似言語)が加わるため難易度は一段上がりますが、IT業界での評価は大きく変わります。
注意点は上の休止スケジュール。年内に受けるなら逆算で今すぐ着手、間に合わなければ再開後の新制度で挑む(その間に簿記等で学習習慣を維持する)のが現実的です。まずはITパスポートと基本情報の違いの記事で距離感をつかんでください。
ルート②:セキュリティ・情報管理なら「SG」
情報セキュリティマネジメント(SG)は、「会社の情報を守る側」の実務寄り資格。ITパスポートで学んだセキュリティ分野を深掘りする位置づけで、プログラミングは出ないため、非エンジニアでも挑みやすいのが特徴です。総務・情シス・管理部門の人と相性抜群。教材はSGテキストおすすめ3選にまとめています。
ルート③:職種を問わない教養なら「簿記3級」
ITパスポートが「ITの教養」なら、簿記3級は「お金の教養」。この2つを持つと、ビジネスの基礎体力として強力な組み合わせになります。実はITパスポートのストラテジ分野(売上・費用・利益)と地続きなので、学んだ内容が重なっていて入りやすいのも隠れたメリット。
しかも簿記は日商(商工会議所)の検定なので、IT試験の休止の影響を受けません。2027年の休止期間をまたいで学び続けたい人の受け皿として最有力です。始め方は簿記3級テキストおすすめからどうぞ。
目的別ロードマップ(全体図)
エンジニアとしてのキャリアの背骨。休止スケジュールと相談
非エンジニアの情報管理担当に最適。こちらも受験は年内推奨
休止の影響なし。職種を問わず履歴書に効く組み合わせ
2026〜2027年の状況を最大限活かす欲張りプラン
「学びの線」を切らさない仕組み
次の資格選びで一番もったいないのは、迷っている間に勉強習慣が消えることです。ITパスポートで作った「毎日少し学ぶ」リズムは、途切れると再起動に大きなエネルギーが要ります。
その点で相性がいいのが、月額制で複数資格を横断できるオンスク.JPのような受け放題型。ITパスポート・簿記・FPなど70講座以上が同じ月額(1,078円〜)なので、「次を迷っている間も、とりあえず何かを聞き流せる」——学びの線を切らさない仕組みとして使えます。
育成の現場で見てきた真実:2つ目の資格が一番ラクです。勉強の「型」ができているから。今のあなたがまさにその状態です。
よくある質問
Q基本情報とSG、どっちが先がいいですか?▼
IT職を目指すなら基本情報、現在の職場での情報管理・セキュリティ役割を強化したいならSGです。難易度はSGのほうが取り組みやすいとされています(プログラミングが出ないため)。
Q資格を取っても意味ないと言われました▼
「資格単体で人生が変わる」ことはありませんが、体系的な知識と学ぶ習慣は確実に残ります。ITパスポートの価値と履歴書での扱いはこちらの記事で正直に書いています。
Q休止中はIT資格を受けられないのですか?▼
休止が予定されているのはITパスポート・基本情報・SGなどIPAの試験です(2027年以降の実施時期は2026年秋に発表予定)。簿記・FPなど他団体の検定は通常どおり実施されます。この期間の学び方は休止中に何を勉強すべきかの記事をどうぞ。
まとめ
まとめ
- 次の一歩は目的で決める:IT職=基本情報/情報管理=SG/教養=簿記3級
- IT系は2026年内が受けどき。休止をまたぐなら簿記・FPが受け皿
- 一番の資産は「勉強の習慣」。迷って止まるくらいなら、線を切らさない仕組みを
