職場でもChatGPTの話が出ると、試験に出るのか気になりますよね。
結論からいうと、ITパスポートには生成AIが出ます。2024年4月の試験から出題範囲に入っています。IPAが2023年8月にシラバスを改訂して追加しました。さらに2027年度からの新しい試験では、AI時代に合わせたセキュリティ・倫理の出題が強化される予定です。国家試験の側がどう変わるのかはAI資格に国家資格はある?で前後を比べました。
この記事では、IPAが追加した内容と対策、新しい試験での扱いを紹介します。
古いテキストだと、生成AIの項目がまるごと抜けていることがあります。手元の本がいつの版かも一緒に確かめてください。
IPAが公式に追加したもの
IPAは2023年8月7日、「ITパスポート試験におけるシラバスの一部改訂について(生成AIに関する項目・用語例の追加など)」というお知らせを出しています。中身はこうです。
| 改訂後のシラバス | Ver.6.2 |
| 追加された内容 | 生成AIの仕組み、活用例、留意事項等に関する項目・用語例 |
| 出題が始まった時期 | 2024年4月の試験から |
| サンプル問題 | 「ITパスポート試験 生成AIに関するサンプル問題」を2023年8月31日に公開 |
| 現行のシラバス | Ver.6.5(2026年1月8日掲載) |
※2026年9月14日時点でIPAの公式ページを確認した内容です。
ポイントは「仕組み」「活用例」「留意事項」の3つがセットで入っていることです。使い方だけでなく、何に気をつけるべきかまでが範囲に入っています。
どう対策すればいいか
いちばん確実なのは、IPAが公開しているサンプル問題を先に見ておくことです。出題の雰囲気がつかめます。サンプル問題はIPAの「試験要綱・シラバス」のページからたどれます。
そのうえで、使っているテキストが2024年4月以降の試験に対応しているかを確かめてください。2023年より前に出た版だと、生成AIの項目が入っていません。古本やフリマで買った本は特に注意が要ります。テキスト選びはITパスポートのテキストおすすめで扱っています。
業務でAIを入れている立場から言うと、試験の「留意事項」はそのまま現場の注意点です。ここは暗記で終わらせないほうが得をします。
実際に職場でAIを使い始めると、困るのは使い方よりも「この情報を入れていいのか」「出てきた答えを信じていいのか」という判断です。試験で「留意事項」を問うのは、まさにそこだと思います。毎日AIを使っている人ほど、この部分は自然には身につきません。
2027年度からの新しい試験では、さらに重くなる
IPAは2026年3月31日に、試験の区分や体系を見直す案を発表しています。ITパスポートについては次のとおりです。
いまの分野は「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」です。新しい試験では「セキュリティ・倫理」が独立した柱になり、そこにAI時代への対応が入ってくる、という形です。
そして2026年8月31日、新しい試験のITパスポートのシラバス案(Ver.0.1)とサンプル問題がIPAのページに掲載されました。
IPAはシラバス案について「公表時点の検討状況に基づくものであり、変更する可能性があります」と書いています。新試験のサンプル問題も「実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経たものではない」とされています。いま受ける試験の対策は、現行のシラバス(Ver.6.5)で進めてください。
休止と新しい試験の流れは試験休止まとめとITパスポートは2026年と2027年、どっちで受ける?にまとめています。
生成AIをもっと深く学ぶなら
ITパスポートで扱う生成AIは、IT全般の知識のうちの一部です。生成AIそのものを仕事で使うための知識を深めたいなら、生成AIに絞った生成AIパスポートという別の試験があります。ITパスポートで入口に触れて、足りないと感じたら次に進む、という順番がちょうどいいと思います。2つの違いはITパスポートと生成AIパスポートの違いで比べています。
注意点
よくある質問
QITパスポートに生成AIの問題は出ますか?▼
出ます。IPAは2023年8月7日にシラバスを改訂し(Ver.6.2)、生成AIの仕組み、活用例、留意事項等に関する項目・用語例を追加しました。出題は2024年4月の試験からです。現行のシラバスはVer.6.5(2026年1月8日掲載)です。
Q生成AIの問題は何問くらい出ますか?▼
今回確認したIPAの公式ページには、生成AIが何問出るか、どれくらいの配点かは書かれていませんでした。そのため、この記事でも数字は出していません。まずはIPAが公開している生成AIに関するサンプル問題で、出題の雰囲気をつかむのが確実です。
Q古いテキストでも大丈夫ですか?▼
生成AIの項目は2024年4月の試験から出題範囲に入っているので、それより前の試験向けに作られた版では抜けている可能性があります。手元のテキストが対応しているシラバスの版を確かめてください。古本やフリマで買った本は特に注意が要ります。
Q2027年度からの新しい試験では何が変わりますか?▼
IPAの2026年3月31日の発表によると、新しい試験制度は2027年度春頃から実施予定で、ITパスポートの出題分野は「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理され、AI時代に対応したセキュリティ・倫理の出題が強化されます。2026年8月31日にはシラバス案(Ver.0.1)とサンプル問題も掲載されましたが、IPAは内容が変更される可能性があると書いています。
Q生成AIをもっと学ぶなら、どの資格がいいですか?▼
ITパスポートで扱う生成AIはIT全般の一部なので、生成AIそのものを深く学びたいなら、生成AIに絞った生成AIパスポートという試験があります。ITパスポートで入口に触れてから、次に進む順番が無理がありません。
