実はやり直すのは、片方だけかもしれません。
まず、どっちを落としたのかを確かめましょう。
FP2級、残念でしたね。結果を見た直後は「また最初からか」と思ってしまいますよね。
でも、その必要はないかもしれません。FP2級は学科と実技で合否が別々に出ます。片方が受かっていれば、次はもう片方だけで済みます。
こんにちは、ごんちゃんです。現役のITエンジニアで、資格に落ちた人の立て直しを何度も一緒にやってきました。
先に断っておくと、私はFPの資格者ではありません。書くのは公式に決まっていることと、落ちたあとの立て直し方の話だけです。
学科と実技は、別々に合否が出ます
FP2級には学科試験と実技試験があります。この2つはまとめて判定されるのではなく、別々に合否が出ます。
そして片方だけ受かった人には、免除の制度があります。公式にはこう書かれています。
学科試験の一部合格者は同じ級または下位の級の学科試験を、実技試験の一部合格者は同じ級の実技試験を、合格した試験実施日の翌々年度末まで免除できます
出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」
つまり学科だけ受かっていたなら、次は実技だけ。実技だけ受かっていたなら、次は学科だけです。しかも期限は翌々年度末まで。かなり長く猶予があります。
結果通知をもう一度開いて、学科と実技それぞれの結果を確認してください。「不合格」の文字だけ見て閉じてしまった人が多いところです。片方に合格が付いていたら、次の試験は半分で済みます。
実技で落ちたなら、理由はたぶんこれです
学科と実技では、問題の出し方そのものが違います。
| 学科 | 実技 | |
|---|---|---|
| 時間 | 120分 | 90分 |
| 問題数 | 60問 | 40問 |
| 形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式及び記述式 |
| 合格ライン | 36点以上(60点満点) | 60点以上(100点満点) |
出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」
注目してほしいのは実技の形式です。「多肢選択式及び記述式」と書かれています。選ぶだけでなく、自分で書く問題が混ざっているということです。
選択式なら、うろ覚えでも選択肢を見て思い出せます。でも記述式は、思い出せなければそこで終わりです。「なんとなく分かっているつもり」がいちばん通用しないのが実技です。
しかも実技は90分で40問。1問あたり2分ちょっとしかありません。計算が必要な問題で詰まると、あっという間に足りなくなります。実技の問題そのものについてはFP2級の過去問はどれを解けばいいかにまとめました。
合格ラインはどちらも6割です
ここは落ちたあとに効いてくる話です。合格基準は学科が60点満点で36点、実技が100点満点で60点。どちらも6割です。
4割は落としていいということでもあります。全部を完璧にする必要はありません。苦手な分野を1つ潰すだけで、届く位置にいる人がほとんどです。
ここからは、人に教えてきて分かったことを書きます。落ちたあとの動き方で、次の結果がだいぶ変わります。
「勉強不足だった」で片づけないでください
未経験の人に教えてきて、はっきり分かったことがあります。落ちた理由を「勉強不足」の一言で片づける人ほど、次も同じ結果になります。
理由は単純で、「勉強不足」だと次にやることが決まらないからです。前より時間を増やすくらいしか手がありません。そして時間は、たいてい増やせません。
代わりにやってほしいのは、落とした分野を名前で言えるようにすることです。「税金が弱い」「不動産で時間を使った」「記述で手が止まった」。ここまで細かくできれば、次にやることは自動的に決まります。
次はいつ受けられる?——すぐには予約できません
「次は何ヶ月後だろう」と思っている方へ。公式にこう書かれています。
全国で随時受検ができるCBT試験へ完全移行いたしました。
出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定(CBT試験)」。受検申請も随時受付中と案内されています。
紙の試験だった頃は、次の回まで数ヶ月待つしかありませんでした。いまは随時受検です。ただし「落ちた翌日にもう一度」はできません。
受検者向けのページには、再受検の条件がこう書かれています。
受検月の翌月中旬の合格発表日翌日以降、かつ再受検申請日の3日後から再受検可能
合格発表を待たないと、次の予約ができません。受けた月の翌月中旬まで待って、そこから申し込んで、さらに3日。月初に受けた場合は1ヶ月半ほど動けない計算になります。同じ試験を重複して予約することもできないので、先回りして押さえておくこともできません。
そして、これは急ぐ理由でもあります。落ちた直後がいちばん覚えている時期だからです。3ヶ月空けると、受かっていた分野まで抜け始めます。間を空けるほど、やり直す量が増えます。予約できる範囲や変更の期限もあわせてFP試験の予約はいつ取れる?に書いています。
独学を続けるか、切り替えるかの分かれ目
ここが、いちばん迷うところだと思います。私の考えは「落ちた理由が言えるかどうか」で決めるです。
| 独学を続けていい人 | 落とした分野を名前で言える。あと少しで届く感覚がある |
| 切り替えたほうがいい人 | どこが分かっていないのか自体が分からない。テキストを最後まで開けていない |
下のほうに当てはまるなら、もう一度同じやり方で挑んでも結果は変わりにくいです。独学の弱点は、自分の穴が自分では見えないことにあります。1回落ちた時点で、それが証明されてしまっています。ちなみに、落ちるのは珍しいことではありません。合格率の実データはFP2級はCBTで簡単になった?に並べました。次に予約できるようになる時期は、ほかの試験と並べて落ちたら次はいつ受けられる?に整理しています。
教材を変えるだけで足りることもあります。まずはFP2級のテキスト比較を見て、いま使っているものが自分に合っているか確かめてみてください。
正直に書くと、落ちた直後に講座へ切り替えるのは、判断としては少し早いと思っています。まだ結果を冷静に見られていない時期だからです。おすすめは、まず落とした分野を書き出すこと。それが3つ以内に収まるなら、独学のままで十分間に合います。書き出せなかったときだけ、切り替えを考えてください。費用をかけるかどうかは、そのあとで決めても遅くありません。
※試験の内容は2026年8月時点の公式ページの記載です。変更される場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
よくある質問
Q学科だけ受かった場合、次は実技だけでいいですか?▼
はい。公式には「学科試験の一部合格者は同じ級または下位の級の学科試験を、実技試験の一部合格者は同じ級の実技試験を、合格した試験実施日の翌々年度末まで免除できます」と書かれています。つまり片方に合格していれば、次はもう片方だけを受ければよく、期限も翌々年度末までと長めに設定されています。
Q次に受けられるのはいつですか?▼
随時受検のCBT試験になったので、紙の試験だった頃のように次の回まで数ヶ月待つ形ではなくなりました。ただし落ちた翌日にもう一度、はできません。受検者向けのページには「受検月の翌月中旬の合格発表日翌日以降、かつ再受検申請日の3日後から再受検可能」と書かれています。月初に受けた場合は1ヶ月半ほど動けない計算です。同じ試験を重複して予約することもできません。
Q実技で落ちる人が多いのはなぜですか?▼
形式の違いが大きいと思います。学科は多肢選択式ですが、実技は「多肢選択式及び記述式」と公式に書かれており、自分で書く問題が含まれます。選択式ならうろ覚えでも選択肢を見て思い出せますが、記述式は思い出せなければ答えられません。さらに90分で40問なので、計算に詰まると時間も足りなくなります。
Qあと何点足りなかったのか気になります。▼
合格基準は学科が60点満点で36点以上、実技が100点満点で60点以上です。どちらも6割で、裏を返せば4割は落としてよい試験です。全分野を完璧にする必要はなく、苦手な分野を1つ潰すだけで届く位置にいる方がほとんどです。
Q独学をやめて講座に切り替えるべきでしょうか?▼
落とした分野を名前で言えるかどうかで判断してみてください。「税金が弱い」「記述で手が止まった」のように3つ以内に絞れるなら、独学のままで間に合うことが多いです。逆にどこが分かっていないのか自体が分からない場合は、同じやり方で挑んでも結果が変わりにくいので、教材を変えるか講座を検討する価値があります。
まとめ
FP2級に落ちても、やり直すのは片方だけかもしれません。学科と実技は別々に判定され、片方受かっていれば翌々年度末まで免除されます。
やることは3つです。どちらを落としたか確認する。落とした分野を3つまで書き出す。次の受検日を決める。合格ラインは6割なので、全部やり直す必要はありません。いま抜けているところだけ埋めれば届きます。
