申し込む前に、受けられるかどうかが決まっています。
E資格はJDLA認定プログラムの修了が受験の条件です。G検定のように、思い立った日に申し込むことはできません。
→ 難易度と勉強時間はG検定は独学で受かる?にまとめています
→ その条件をこの記事で整理します
G検定に受かった。「次はE資格かな」——そう思って調べ始めたところ、でしょうか。
先に押さえておいてほしいことがあります。E資格は、受けたいと思った日に申し込める試験ではありません。受験資格そのものに条件があり、しかもその条件を満たすには時間とお金がかかります。受験料33,000円だけを見て予算を組むと、足りません。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。いまはQA(品質保証)の仕事をしながら、AIを業務に取り入れる取り組みを担当しています。この記事では、日本ディープラーニング協会(JDLA)の公式ページで確認できた条件だけを整理します。
G検定とE資格は難易度が一段違う、ではなく作りが別物です。ここを混同すると計画が崩れます。
G検定と、作りがまったく違います
まず並べます。同じJDLAの試験ですが、性格が別物です。
| G検定 | E資格 | |
|---|---|---|
| 受験資格 | 制限なし | 認定プログラムの修了が必須 試験日の過去2年以内 |
| 受験料(税込) | 一般13,200円 学生5,500円 | 一般33,000円/学生22,000円/会員27,500円 +プログラム費用 |
| ソースコード | 出ない | Pythonで出題 PyTorchかTensorFlowを選択 |
| 試験 | オンライン100分/会場120分・145問程度 | 120分・100問程度(多肢選択式) |
| 実施 | 年複数回 | 年2回(2026年は2月と8月) |
いちばん大きいのは受験資格の行です。G検定は「受けたい」と思えば受けられますが、E資格は「受けられる状態を作る」ところから始まります。
認定プログラムとは何か
E資格を受けるには、JDLAが認定したプログラムを修了している必要があります。しかも「いつか修了していればいい」ではなく、試験日の過去2年以内という期限つきです。
つまり進み方はこうなります。
- ① 認定プログラムを選ぶ(提供している事業者が複数あります)
- ② プログラムを修了する(ここで費用と時間がかかります)
- ③ 修了から2年以内の試験に申し込む(年2回しかありません)
- ④ 受験料33,000円を払って受験する
G検定のつもりで「テキストを買って3ヶ月」という計画を立てると、①と②が丸ごと抜けます。ここが最大の落とし穴です。
この記事では、認定プログラムの金額は書きません。提供している事業者ごとに内容も価格も違うので、ひとつの数字で代表させると誤解のもとになるからです。検討するときは、各プログラムの公式ページで確認してください。ただ受験料33,000円とは別に、まとまった費用が必要になるという点だけは先に知っておいてください。
なお公式には、改定シラバス対応前のプログラムを修了した方も申し込めると明記されています。以前に修了していて、2年以内に収まっている方は確認する価値があります。
出題の中身も、G検定とは別物です
出題範囲は数学的基礎/深層学習の基礎/開発・運用環境/機械学習/深層学習の応用です。名前だけ見ると「G検定の深い版」に思えますが、決定的に違う点があります。
ソースコードを含む問題が、Pythonで出題されます。しかもPyTorchかTensorFlowを受験時に選ぶ形です。フレームワークを選ぶということは、どちらかは触ったことがある前提だということです。
G検定は用語と考え方の試験なので、コードを1行も書かずに受かります。E資格はそうではありません。ここが「次のステップ」ではなく「別の道」だと言える理由です。
「G検定の上位」と紹介されることが多いのですが、階段というより分岐だと考えたほうが実態に合います。
あなたはE資格に進む人でしょうか
判断は1つで足ります。「モデルを自分で組む仕事に就きたいか、いま就いているか」。
はい → E資格を検討する価値があります
実装する側に進むなら、認定プログラムの費用と時間は投資として説明がつきます。プログラムそのものが学習の中身になるので、資格取得と実力づくりが一致するのも利点です。
いいえ → まだG検定の段階です
AIを使う側として業務に入れたい、社内で説明できるようになりたい。そういう目的なら、E資格に進む必要はありません。投じる費用に対して、返ってくるものが目的とずれます。
実際、私はAIを業務に入れる仕事をしていますが、そこで求められるのはモデルを組む力ではありません。任せていい作業かどうか、入力していい情報かどうかを判断する力のほうです。この違いはAIの勉強にプログラミングは要る?に詳しく書きました。
G検定にまだ受かっていないなら、なおさらそちらが先です。受験資格は制限なしで、受験料も13,200円。2年以内の再受験なら半額という仕組みもあります。
うーんなところ:比較の情報が少ない試験です
正直に書いておきます。E資格は、受ける前に判断するための情報が少ない試験です。
認定プログラムは事業者ごとに内容も価格も違いますが、横並びで比べられる公式の一覧という形にはなっていません。受講してみないと分からない部分が残ります。しかも先にプログラム費用を払ってからでないと、受験にすらたどり着けない構造です。
だからこそ、進むかどうかの判断を先にはっきりさせておくことをおすすめします。「G検定に受かったから、なんとなく次」で入る種類の試験ではありません。
まだG検定の段階だと分かったなら、そちらに集中してください。範囲が広く、用語の量で止まる人が多い試験です。うーんなところを先に書くと、対策講座は27,280円で受験料13,200円の倍以上。範囲を自分で追える人にはまったく不要です。
よくある質問
QE資格は独学で受けられますか?▼
受けられません。JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが受験資格になっています。テキストで独学して申し込む、という進み方が制度上できない試験です。
Q費用は受験料の33,000円だけですか?▼
違います。認定プログラムの費用が別途かかります。金額は提供している事業者ごとに違うので、検討する際は各プログラムの公式ページで確認してください。受験料だけで予算を組むと足りません。
QG検定に受かっていれば有利になりますか?▼
用語の下地があるぶん理解は速くなりますが、受験資格の免除などはありません。G検定はコードを1行も書かずに受かる試験で、E資格はPythonでソースコードが出題されます。階段というより分岐だと考えたほうが実態に合います。
Qプログラミングができないと無理ですか?▼
ソースコードを含む問題はPythonで出題され、PyTorchかTensorFlowを受験時に選ぶ形です。フレームワークを選ぶ仕組みである以上、どちらかは触ったことがある前提だと考えたほうがいいです。使う側として業務に活かしたいだけなら、この試験に進む必要はありません。
Qいつ実施されますか?▼
年2回です。2026年は2月と8月に実施されました。認定プログラムの修了から2年という期限があるので、修了する時期と試験の時期を逆算して決める必要があります。
まとめ
まとめ:E資格はJDLA認定プログラムの修了(試験日の過去2年以内)が受験資格です。独学で勉強して申し込む、という進み方ができません。受験料33,000円とは別にプログラム費用がかかり、出題ではPythonのソースコードが出ます。G検定の上位というより、別の道です。AIを使う側として業務に活かしたいなら、進む必要はありません。
使う側と作る側で資格がどう分かれているかはAIの勉強にプログラミングは要る?へ。G検定の合否や合格後の手続きはG検定の合格発表はいつ?にまとめました。
