過去問を解けば安心と思って、いきなり解き始めてしまいますよね。
結論からいうと、FP2級は学科が共通で、実技は団体と業務によって問題が別です。自分が受ける1つの実技の過去問だけを解きましょう。CBT化で、新しく公開される過去問は年1セットだけになりました。
この記事では、解くべき過去問の選び方と、数が少ないときの使い方を紹介します。
公式が出している情報を整理して、教材の使い方までまとめました。
まず確認:自分が受けるのはどの実技か
FP2級には実施団体が2つあります。学科試験は共通なので、そこは気にしなくて大丈夫です。問題は実技のほうです。
| 実施団体 | 2級実技の業務 |
|---|---|
| 日本FP協会 | 資産設計提案業務(1種類のみ) |
| きんざい (金融財政事情研究会) |
個人資産相談業務/中小事業主資産相談業務/生保顧客資産相談業務/損保顧客資産相談業務(4種類) |
出典:きんざい「CBT試験問題・模範解答」、日本FP協会「試験問題・模範解答」
「FP2級 過去問」で最初に出てきたものを解き始めると、自分が受けない業務の問題を解いていることがあります。実技は全部で5種類。申し込んだ団体と業務を先に確認してから、その過去問だけを解いてください。どちらの団体を選ぶかで迷っている方は、FP協会ときんざいの違いをまとめた記事もどうぞ(3級向けですが、団体の性格の違いは同じです)。
CBT化で、新しい過去問は年1セットだけになりました
日本FP協会は、2級の問題公開についてこう書いています。日本FP協会は、2級についてこう書いています。
2025年度よりCBT化に伴い、毎年5月下旬頃に1セット分の問題及び解答を公表します。
出典:日本FP協会「試験問題・模範解答」
年1セットです。紙で試験をやっていた頃は年に3回実施されていて、そのたびに問題が公開されていました。CBTになってからは、新しく増える過去問が年1回分だけになっています。
| 方式 | 公開されている2級の問題 |
|---|---|
| CBT方式 | 2026年5月/2025年5月 = 2セット |
| ペーパー試験 | 2025年1月/2024年9月/2024年5月 |
ここで安心してほしいのは、紙の時代の過去問もまだ公開されているということです。CBTになったからといって、過去の問題が消えたわけではありません。出題範囲がつながっている以上、知識の練習としてはそのまま使えます。
ただし1つだけ気をつけてください。FPは法改正や制度変更で数字が毎年変わります。古い年度の問題は、答えそのものが現在と違っている可能性があります。解いたあと、必ず最新のテキストで数字を確認しましょう。この一手間を省かないでください。
数が少ないときの、過去問の使い方
新しい過去問が年1セットしか増えないとなると、「量をこなす」やり方は成立しません。では、どう使うか。
私はQA(品質保証)の仕事で、「試せる件数が限られているとき、どう確認するか」を毎日考えています。答えはいつも同じで、数を増やすのではなく、1件から引き出す情報を増やすことです。過去問も同じで、正解した問題も「なぜ他の選択肢が違うのか」まで言えるようにしましょう。1問から4つ学べば、実質4倍解いたことになります。セット数が少ない試験ほど、この差がそのまま点数に出ます。
4番目については、テキストと問題集の選び方をFP2級のテキストおすすめにまとめています。
配点は公表されていません
もう1つ、知っておくと余計な悩みが減ることがあります。きんざいは模範解答のページにこう書いています。
各科目の配点は、特に記載のない限り公表しておりませんのでご了承ください。また、配点・試験の内容に関するお問合せにはお答えできません。
出典:きんざい「CBT試験問題・模範解答」
つまり「この問題は何点か」を正確に計算することはできません。自己採点で細かく点数を出そうとしても、正確な数字にはなりません。「何点取れたか」より「どの分野を落としたか」を見るほうが、次にやることがはっきりします。
公開されているセット数だけでは演習量として心もとないと思います。特に実技は業務ごとに分かれているぶん、自分に当たる問題数がさらに減ります。過去問は「傾向をつかむ道具」と割り切って、量は市販の問題集で確保するのが現実的です。過去問を全部解いたから安心、とはならない試験だと考えておいてください。
独学で進めるか迷っている方は、FP2級は独学で受かるかもあわせてどうぞ。計画を人に作ってもらうほうが早いという判断なら、こういう選択肢もあります。
※価格・コース内容・特典は2026年8月時点の調査によるものです。変動する場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。合格特典には条件があり、返金される前提で選ぶのは危険です。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
よくある質問
QFP2級の過去問は、どれを解けばいいですか?▼
学科は共通なのでどれでも同じですが、実技は自分が申し込んだ団体と業務のものだけを解いてください。日本FP協会は資産設計提案業務の1種類、きんざいは個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務の4種類があります。合計5種類のうち、本番で出るのは1つだけです。
QCBTになって過去問は減りましたか?▼
新しく公開される分は減りました。日本FP協会は2級について「2025年度よりCBT化に伴い、毎年5月下旬頃に1セット分の問題及び解答を公表します」としています。紙で実施していた頃は年に複数回分が公開されていたので、増えるペースは落ちました。ただし過去に公開されたペーパー試験の問題は引き続き掲載されています。
Q紙の時代の古い過去問を解いても意味がありますか?▼
知識の練習としては使えます。出題範囲は地続きだからです。ただしFPは法改正や制度変更で数字が毎年動くため、古い年度の問題は答えそのものが現在と違っている可能性があります。解いたあとに最新のテキストで数字を確認する一手間を必ず入れてください。
Q自己採点で何点取れたか正確に出せますか?▼
正確には出せません。きんざいは「各科目の配点は、特に記載のない限り公表しておりませんのでご了承ください」と明記しています。点数を細かく計算しようとしても意味のある数字にはならないので、何点取れたかより、どの分野を落としたかを見るほうが次にやることがはっきりします。
Q過去問だけで合格できますか?▼
公開されているセット数だけでは演習量として足りない可能性が高いと思います。特に実技は業務ごとに分かれているため、自分に当たる問題数がさらに少なくなります。過去問は傾向をつかむ道具と割り切って、量は市販の問題集で確保するのが現実的です。そのかわり、解いた1問からは最大限に引き出してください。正解した問題も、他の選択肢が違う理由まで言えるようにすると効率が上がります。
まとめ
セット数が限られているぶん、1問をどれだけ深く使うかで差がつきます。解きっぱなしにしないことだけ、意識してみてください。
