FPの2級と3級は、今はパソコンで受ける形式になりました。試験日が年3回だった頃と違って、都合のいい日を選べます。
そう聞くと、「じゃあ勉強が仕上がってから予約すればいい」と思いますよね。私もそう思っていました。
ただ、公式の案内を読み込んでいくと、「いつでも」ではない場面がいくつも出てきます。しかも2026年4月から、条件が一つ厳しくなりました。知らずに予約すると、あとから動かせなくなります。
通年で受けられる。ただし「好きな日に」ではありません。
選べる日には上限があり、2026年4月にその範囲が狭くなりました。さらに直前になると動かせなくなる期限と、落ちたあとすぐには受け直せない決まりがあります。予約ボタンを押す前に、この3つだけ見ておいてください。
まず、受けられない期間があります
通年実施と言われますが、正確には年に何回か、試験そのものが止まる期間があります。日本FP協会が公表している2026年度の休止期間はこうです。
年末年始とゴールデンウィーク明け、そして年度末です。「3月中に取っておきたい」と考えている方は、3月24日が実質の締切だと思っておくと安全です。
ちなみにこの年度末の休止は、以前より短くなりました。きんざいの発表によると、これまで3月は丸ごと1ヶ月休止でしたが、2027年3月からは3月1日から24日までが受検できる期間に加わります。年度末に取りたい人にとっては素直に朗報です。
選べるのは「今から4ヶ月先まで」です
ここが今回いちばん伝えたいところです。
CBT試験の受験者向けページには、こう書かれています。
「当初の申込日から4カ月(120日)間は何度でも変更可能ですが、当初の申込日から4カ月(120日)間を超える日は選択できません」
読み替えると、申し込んだ日から120日より先の日付は、そもそも予約画面に出てこないということです。半年後に受けたいと思っても、今は押さえられません。
そして、ここが変更点です。この120日という数字は、2026年4月1日の申込分から適用されたもので、それ以前は違いました。
| 2026年3月31日までの申込 | 2026年4月1日からの申込 | |
|---|---|---|
| 変更できる期間 | 最長で1年間 | 最長で4カ月(120日)間 |
| 選べる受検日 | 1年先まで | 120日先まで |
(出典:金融財政事情研究会「FP技能検定2級・3級 2026年度以降の一部試験要綱改定のお知らせ」。各月を30日として計算されます)
3分の1に縮んでいます。以前は「とりあえず1年先で予約しておいて、仕上がったら手前に動かす」という使い方ができましたが、今はできません。
逆に言うと、120日=約4ヶ月が「区切ってもらえた勉強期間」です。長すぎない締切があるほうが、実は進みます。
なお、申し込んだその日に受けることもできません。「申込日より3日目以降の予約が可能」とされているので、最短でも3日後です。思い立ってすぐ、はできない仕組みになっています。
動かせるのは「3日前」まで
予約したあとの変更とキャンセルにも、はっきりした線があります。
| やりたいこと | いつまで | それ以降 |
|---|---|---|
| 受検日時・会場の変更 | 受検日の3日前まで | 2日前からは一切できない |
| キャンセル | 受検日の3日前まで | 2日前からは一切できない |
「一切できません」という書き方をされています。体調を崩しても、急な予定が入っても、2日前からは動かせず受検料も戻りません。
キャンセルには手数料もかかります。入金後の場合、受検手数料が9,999円までなら1,100円、10,000円以上なら1,287円です。FPの受検料はこの境目の前後にあるので、級と科目によってどちらになるかが変わります。
予約したら、受検日の3日前を「最終判断の日」としてカレンダーに入れておくのが安全です。その日までに仕上がりそうかを見て、無理なら動かす。2日前になってから考えても、もう選択肢がありません。
落ちたあと、すぐには受け直せません
これがいちばん見落とされやすいところだと思います。
パソコンで受ける試験は「落ちてもすぐ次を予約すればいい」と思われがちですが、FPは違います。公式にはこう書かれています。
「受検月の翌月中旬の合格発表日翌日以降、かつ再受検申請日の3日後から再受検可能」
つまり、結果が出るまで次の予約ができません。受けた月の翌月中旬まで待って、そこから申し込んで、さらに3日待つ。落ちた翌週にリベンジ、という進め方はできない仕組みです。
同じ試験を重複して予約することもできないと明記されているので、「保険でもう1回分押さえておく」も不可です。
この待ち時間があるぶん、1回目をどれだけ本気で仕上げるかが効いてきます。なお、2級の学科と実技のどちらか片方だけ受かった場合の扱いは制度がやや複雑なので、FP2級の実技で落ちたら学科も受け直し?のほうに分けて書いています。
うーんなところ:自由になったぶん、先延ばししやすい
正直に書くと、通年でいつでも受けられることには、はっきりした副作用があります。年3回しかなかった頃は、その日から逆算するしかありませんでした。今は「来月でもいいか」がいくらでも言えます。
実際、勉強が続かない理由の多くは、意志の弱さではなく締切が無いことです。試験日が決まっていないと、机に向かう理由が毎日ゼロから作り直しになります。
だから私は、この120日ルールをむしろ利用したほうがいいと思っています。仕上がってから予約するのではなく、先に予約して締切を作る。変更は3日前まできくので、本当に無理そうなら動かせます。順番を逆にするだけで、進み方はかなり変わります。
予約する前に決めておくこと
日程のルールが分かったところで、押さえる順番を整理します。
1. 受検する団体を決める
FPは実施団体が2つあり、学科は共通ですが実技の科目が違います。教材を買ってから団体を決めると、対応していない科目の対策をすることになります。選び方はFP2級の実技はどれを選ぶ?にまとめました。
2. 受検日を仮でいいので置く
120日先まで選べます。3級なら1〜2ヶ月、2級ならもう少し先が現実的です。目安はFP3級は何時間で受かる?とFP2級は独学で受かる?で書いています。2級については、この120日という枠で割ると1日あたり何時間必要かが出ます。計算はFP2級は何時間必要?に載せました。
3. 教材を1冊に決める
日付が決まると、逆算して1日にやる量が出ます。そこで初めて教材選びです。比較はFP3級のテキストおすすめとFP2級のテキストおすすめにあります。
範囲を絞ってもらえること自体が講座の価値です。予約した日から逆算して進めたい方は、カリキュラムの組み方を公式ページで確認してみてください。
アガルート FP2級「合格カリキュラム」はライト49,280円/フル76,780円(いずれも税込)。学科と実技の対策講座に過去問集が付く構成で、フルには答練と不動産の特訓講座も入ります。合格したときの特典もあります(適用条件は公式ページでご確認ください)。
アガルート FP2級 合格カリキュラムを見る(公式サイト)※日程・手数料・受検料は2026年8月時点の公式ページの記載です。変更される場合があるので、予約前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
よくある質問
QFPの試験はどのくらい先まで予約できますか?▼
申し込んだ日から4カ月(120日)先までです。それを超える日付は選べません。2026年3月31日までの申込分は最長1年間でしたが、2026年4月1日の申込分から120日に短縮されました。また、申込日より3日目以降の予約が可能とされているので、申し込んだ当日や翌日に受けることもできません。
Q予約した日を変更したりキャンセルしたりできますか?▼
どちらも受検日の3日前までです。2日前からは変更もキャンセルも一切できないと明記されています。入金後にキャンセルする場合は手数料がかかり、受検手数料が9,999円までなら1,100円、10,000円以上なら1,287円です。受検日の3日前を最終判断の日として決めておくと安全です。
Q不合格だった場合、すぐに受け直せますか?▼
すぐには受け直せません。受検した月の翌月中旬にある合格発表日の翌日以降で、さらに再受検を申し込んだ日の3日後から、という条件が公表されています。同じ試験を重複して予約することもできないため、あらかじめ次の回を押さえておくこともできません。
Q受けられない期間はありますか?▼
あります。2026年度は、2026年5月24日から5月31日、2026年12月28日から2027年1月5日、2027年3月25日から3月31日が休止期間です。なお年度末については、これまで3月が丸ごと休止でしたが、2027年3月からは3月1日から24日までが受検できる期間に加わることが発表されています。
まとめ
まとめると、FPのCBT試験は「いつでも受けられる」というより「4ヶ月の枠を自分で切って、その中で決める試験」です。制限に見えますが、締切が無いまま勉強を始めるより、区切ってもらえるぶん進みやすいとも言えます。
まだ級を決めていない方はFP3級は独学で受かる?から。3級を持っていて2級へ進む方はFP2級は独学で受かる?に受検資格の話をまとめてあります。
