受かったあとに手が空くと、次を決めないまま時間が過ぎてしまいますよね。
結論からいうと、技術側に進むなら基本情報、管理側を広げるなら応用情報です。ただし基本情報は2026年内で休止する予定です。一方で応用情報は休止の対象外なので、進める時期が変わります。
この記事では、縦に上がる道と横に広げる道、休止を挟む場合の順番を紹介します。
縦に上がるか、横に広げるか。休止があるぶん、今年は選び方が変わります。
縦に上がる道
まず、情報処理技術者試験のなかで上を目指す場合です。
| 試験 | 向いている人 | SGとの関係 |
|---|---|---|
| 基本情報技術者 | 作る側の仕組みまで知りたい | 科目Bでプログラムが出る。2026年内で休止の予定 |
| 応用情報技術者 | 管理や企画の側を広げたい | 記述式があり負荷は上がる。休止の対象外 |
| 情報処理安全確保支援士 | セキュリティを専門にしたい | SGの延長線。難易度は大きく上がる |
受験の順番に決まりはありません。どの試験も受験資格に制限がないので、基本情報を飛ばして応用情報を受けることもできます。
選ぶ基準はプログラムに触ったことがあるかです。基本情報は科目Bでプログラムを扱うので、まったく触っていないと準備に時間がかかります。管理側の仕事をしているなら、むしろ応用情報のほうが内容が近いこともあるでしょう。先に受ける順番で迷う場合は応用情報と情報セキュリティマネジメント、どっちを先に取る?を見てください。
注意点として、応用情報は記述式の科目があります。選択式だけで受かる試験ではないので、SGの延長で受かるとは考えないほうがいいです。
難しさの並びは情報セキュリティマネジメントの難易度で比べました。
基本情報は休止しますが、応用情報は残ります
上がる先が同じタイミングで閉じるのか、ここで分かれます。試験ごとに扱いが違います。
| 試験 | 休止の対象か | 2027年1月以降 |
|---|---|---|
| ITパスポート | 対象 | 2026年12月28日以降に休止の予定 |
| 情報セキュリティマネジメント | 対象 | 2026年12月28日以降に休止の予定 |
| 基本情報技術者 | 対象 | 2026年12月28日以降に休止の予定 |
| 応用情報技術者 | 対象外 | 休止しない |
| 情報処理安全確保支援士 | 対象外 | 休止しない |
応用情報は休止の対象外です。これは「次」を考えるうえでかなり大きい事実です。縦に上がる道が、全部閉じるわけではありません。
つまり選択肢はこうなります。基本情報に進むなら年内に受ける必要があり、応用情報なら休止中でも進められます。プログラムに触ったことがない人にとっては、むしろ応用情報のほうが現実的な時期です。
再開の時期は公表されていません。IPAは2027年1月以降への延期としたうえで、2027年1月以降の試験実施については2026年秋頃にウェブページで知らせるとしています。
応用情報が休止しない理由と日程は応用情報はなくなるの?にまとめました。休止の全体像はITパスポート・基本情報の休止はいつ?で確認できます。
横に広げる道
縦が詰まっているなら、別の方向もあります。
情報処理技術者試験の休止は、民間資格には関係ありません。休止中でも受けられる試験があります。
SGと相性がいいのは、情報の取り扱いを扱う試験です。SGで学ぶ情報分類やルールの作り方は、生成AIを業務で使うときの判断にそのまま効きます。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら、業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から言うと、いま現場で足りていないのはまさにこの組み合わせです。
AIを業務に入れるとき、最初に止まるのは何を入力していいか、出てきたものをどこまで外に出せるかという判断です。これはAIの知識ではなく、情報の取り扱いの知識で決まります。SGを持っている人は、ここの土台がすでにあります。
具体的な選択肢はAIの資格はどれを取るべき?に5つ並べました。国家試験と民間資格の線引きはAI資格に国家資格はある?にあります。
休止を挟む場合の順番
2026年の秋にいる人にとって、現実的な並べ方は3つです。
| やりたいこと | 順番 | 注意 |
|---|---|---|
| 年内に2つ通す | SGと基本情報を並行で準備する | SGの結果を待つと間に合わない |
| 確実に1つずつ | SGを受けて、休止中は横に広げる | 縦に戻るのは再開の発表後 |
| 待つ | SGだけ受けて、再開を待つ | 再開時期が未公表。知識が薄れる |
いちばん勧めにくいのが「待つ」です。再開時期が分からないまま待つと、勉強した内容が薄れていきます。待つ場合でも、別の勉強を挟んでおくほうが戻りやすくなります。
逆に「年内に2つ通す」は、やれる人には効率がいい形です。ただしSGの合格発表は受験した月の翌月なので、結果を見てから動くと年内には収まりません。並行でやる覚悟が要ります。
休止中の過ごし方は試験休止中は何を勉強する?、SGの受験期限の逆算は情報セキュリティマネジメントの受験はいつまで?にまとめました。
応用情報に進む場合の負荷
休止の対象外だからといって、応用情報が楽なわけではありません。ここは正直に書きます。
| 情報セキュリティマネジメント | 応用情報技術者 | |
|---|---|---|
| 出題形式 | すべて多肢選択式 | 選択式と記述式の両方 |
| 試験時間 | 120分 | 科目Aと科目Bに分かれる |
| 合格基準 | 総合600点以上(分野別なし) | 科目ごとに基準点あり |
| 範囲 | セキュリティ中心 | IT全般と経営まで広い |
いちばん違うのは記述式があることです。選択式なら消去法が使えますが、記述では自分で言葉にする必要があります。知っているつもりの知識が、書いてみると出てこないことがあります。
もうひとつが科目ごとに基準点がある点です。セキュマネは総合600点だけなので苦手分野を他で補えますが、応用情報はその逃げ道が狭くなります。
記述式の対策は応用情報の記述式(科目B)対策、全体の進め方は応用情報の独学スケジュールにまとめています。
2027年の新制度との関係
もうひとつ、知っておくと判断が変わる話があります。
情報処理技術者試験は2027年度から新制度に移る予定です。廃止ではなく移行で、ITパスポートは試験名もレベルも残ります。出題分野の組み立てが変わる形です。
ただし情報セキュリティマネジメント試験が新制度でどう扱われるかは、現時点で確認できていません。ここは断定せず、IPAの発表を待つ必要があります。
注意点として、いま取った資格が無効になることはありません。合格した事実は残ります。迷う理由になるのは「次に受ける試験の中身が変わるかどうか」だけです。
新制度の変更点はITパスポートは2026年内と2027年どっち?で前後を比べています。
よくある質問
Q情報セキュリティマネジメントの次は何を取るのがいいですか?▼
目的で変わります。システムの作り方まで知りたいなら基本情報技術者試験、管理や企画の側を広げたいなら応用情報技術者試験が近いです。セキュリティをもっと深めたい場合は、情報処理安全確保支援士試験が上位にあります。
Q基本情報と応用情報はどちらが先ですか?▼
受験の順番に決まりはありません。どちらも受験資格に制限はないので、応用情報から受けることもできます。ただし応用情報は記述式の科目があるぶん負荷が大きく、基本情報はプログラムが出ます。なお基本情報は2026年内で休止の予定、応用情報は対象外なので、いつ受けられるかという点でも違いが出ます。
Q休止中は何もできませんか?▼
できることは残ります。休止の対象はCBT方式で実施している3試験(ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者)で、応用情報技術者試験と情報処理安全確保支援士試験は対象外です。民間のAI資格も休止とは関係なく受けられます。
Q情報セキュリティマネジメントは2027年の新制度でどうなりますか?▼
2027年度から情報処理技術者試験は新制度に移る予定ですが、情報セキュリティマネジメント試験が新制度でどう扱われるかは、現時点で確認できていません。IPAの発表を待つ必要があります。
まとめ
- 技術側に進むなら基本情報、管理側を広げるなら応用情報です
- セキュリティを深めるなら情報処理安全確保支援士が上位にあります
- 基本情報は2026年内で休止の予定。応用情報は対象外で休止中も受けられます
- 休止をはさむなら横に広げる選択も現実的です
基本情報との難しさの比較は情報セキュリティマネジメントの難易度へ。休止の全体像はITパスポート・基本情報の休止はいつ?、待ち時間の使い方は試験休止中は何を勉強する?にまとめました。
