生成AIアドバイザーを受けようと調べていると、試験が年に何回かあることが分かります。それを見て「じゃあ次の回でいいか」と思った方に、先に伝えておきたいことがあります。
あなたが見ているその日付は、たぶん申し込める日ではありません。
この2つの試験は、パソコンさえあればいつでも受けられる形式ではないんです。決まった日にちに実施されて、しかも受付はその手前で閉まります。ここを勘違いすると、次の回まで数ヶ月待つことになります。
私も最初「AI系はどれも随時受験だろう」と思っていました。ここは試験ごとに全然違います。
試験日より先に、締切のほうが来ます。
受付は試験日のかなり手前で閉まります。そしてもう一つ、同じ試験なのに受け方によって払う金額が変わります。どちらも申し込む前に知っておかないと、選び直しがきかない話です。
この試験は「いつでも受けられる」形式ではありません
まず前提の確認からです。生成AIアドバイザー認定試験とAI活用アドバイザー認定試験は、どちらも全日本情報学習振興協会が実施しています。そしてどちらも、決まった日にちに一斉に行われる試験です。
実施回数は、生成AIアドバイザーが年4回、AI活用アドバイザーが年3回。協会が公表している令和8年度(2026年度)の日程は、次のようになっています。
| 試験 | 回 | 試験日 | 申込期間 |
|---|---|---|---|
| 生成AI アドバイザー | 第4回 | 2026年11月29日(日) | 7月28日(火)〜10月22日(木) |
| 第5回 | 2027年2月21日(日) | 10月27日(火)〜1月14日(木) | |
| AI活用 アドバイザー | 第14回 | 2026年10月18日(日) | 6月9日(火)〜9月10日(木) |
| 第15回 | 2027年3月14日(日) | 11月16日(月)〜1月28日(木) |
(出典:全日本情報学習振興協会 令和8年度試験日程)
ここで、右の列と真ん中の列を見比べてください。
AI活用アドバイザー第14回は、試験が10月18日なのに受付は9月10日で終わります。間が38日あります。生成AIアドバイザー第4回も、試験11月29日に対して締切は10月22日です。
「試験日まであと2ヶ月あるから、来月申し込もう」がいちばん危ない考え方です。その頃には受付が閉じています。カレンダーに入れるのは試験日ではなく、申込の締切日にしてください。
逃した場合、生成AIアドバイザーなら約3ヶ月後、AI活用アドバイザーなら約5ヶ月後が次の回です。勉強を仕上げていた人ほど、この空白は効きます。
同じ試験なのに、払う金額が3種類あります
これはあまり書かれていないのですが、知らずに申し込むと損をします。
この2つの試験は、受け方を3つから選べます。そして選んだ方式によって、受験料に上乗せされる金額が違います。
| 受け方 | 追加費用 | どんな人向きか |
|---|---|---|
| 公開会場受験 | 0円 | 会場に行ける人。いちばん安い |
| CBT受験 | 1,500円 | 近くのテストセンターで受けたい人 |
| オンラインIBT受験 | 3,000円 | 自宅から受けたい人。いちばん高い |
自宅で受けるのがいちばん高い、というのが直感に反するところだと思います。移動もいらず会場も借りないのに3,000円上乗せです。おそらく監視の仕組みにお金がかかっているのだと思いますが、理由は公表されていません。
本体の受験料はこうなっています。
| 試験 | 一般 | 学割 |
|---|---|---|
| 生成AIアドバイザー 1級 | 11,000円 | 8,800円 |
| 生成AIアドバイザー 2級 | 8,800円 | 7,040円 |
| AI活用アドバイザー | 11,000円 | 8,800円 |
※いずれも税込。2026年8月時点の協会公式ページの記載です。変更される場合があるので、申し込み時に必ず公式ページでご確認ください。
つまり、自宅でオンライン受験を選ぶと、生成AIアドバイザー2級でも11,800円になります。1級の会場受験(11,000円)より高い。ここは申し込み画面で選ぶだけなので、見落としやすいところです。
試験の中身や難易度そのものは生成AIアドバイザー認定試験とは?1級・2級の違いとAI活用アドバイザー認定試験とは?で書いています。どちらを受けるか決まっていないなら、そちらが先です。
1問あたり何秒か、計算しておくと安心します
申し込む前に、時間の感覚だけ掴んでおくと落ち着いて準備できます。公表されている問題数と試験時間を割り算してみます。
| 試験 | 出題数 | 試験時間 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| 生成AIアドバイザー 1級 | 100問 | 120分 | 約72秒 |
| 生成AIアドバイザー 2級 | 50問 | 60分 | 約72秒 |
| AI活用アドバイザー | 100問 | 105分 | 約63秒 |
1問1分前後です。G検定が1問あたり約41秒であることを考えると、この2つはだいぶ落ち着いて解けるほうだと思います。じっくり考える試験ではありませんが、焦って読み飛ばすほどでもない、という時間配分です。
合格基準も公表されています。生成AIアドバイザーは正答率70%以上(ただし難易度により調整あり)。AI活用アドバイザーは70%以上の得点で、こちらは配点まで出ていて、2択が48問で1点ずつ、4択が52問で2点ずつの152点満点、107点以上が合格という書き方になっています。
目標点がはっきりしている試験は、勉強の設計がしやすいです。合格基準を出していない試験(G検定など)と比べると、ここは素直にありがたい点だと思います。
AIを仕事で使っている側から見た、申し込みの決め方
私は今、QAエンジニアとして働きながら、AIを使った業務効率化を進めています。その立場から、この2つをどう選ぶかについて書きます。
実務で先に効いたのは、「AIに何をやらせないかを説明できること」でした。AIを業務に入れようとすると、止まるのはたいてい技術ではないところです。この情報を入れていいのか、出てきたものをそのまま使っていいのか、誰が確認するのか。会議で必ず聞かれるのはそこです。
その観点で言うと、生成AIアドバイザーの2級は「使うときのルール」寄り、AI活用アドバイザーは「業務にどう当てるか」寄りという感触です。どちらも研究者向けではなく、使う側のための試験だと思っていいです。
本音を言うと、資格そのものより「説明できる状態になったこと」のほうが職場では効きました。試験はそこに向かう口実として優秀です。
うーんなところ:締切が早いぶん、勉強期間を自分で決められない
正直に書くと、この日程の組み方は受験者にやさしくありません。申込が締め切られてから試験までに1ヶ月以上あるので、「あと1ヶ月あれば仕上がるのに、もう申し込めない」という状況が普通に起きます。
随時受験のCBT試験なら、仕上がってから日を決められます。この2つはその逆で、仕上がる前に申し込みを決めなければいけません。受かる自信がつくまで待つ、という進め方ができないんです。
対策は一つだけで、先に申し込んでから勉強を始めることです。順番が逆に感じますが、この形式の試験ではそれが正解になります。締切を過ぎて数ヶ月待つより、申し込んで尻に火をつけたほうが早く終わります。
申し込みを決めたら、次にやること
締切が先に来る試験なので、順番を整理しておきます。
1. 受け方を決める
会場に行けるなら公開会場受験がいちばん安く済みます。自宅で受けたい理由が特にないなら、ここで3,000円は浮きます。
2. 公式のサンプル問題を先に解く
どのくらい足りないかが分かってから教材を選ぶほうが、無駄が出ません。半分くらいしか解けなければ教材が要る、という判断でいいと思います。
3. 教材を1つに決める
締切までの日数が決まっているので、あれこれ買っても消化できません。選び方は生成AIアドバイザーの教材は?とAI活用アドバイザーの教材は?にまとめました。主催団体が出している教材は、試験と同時に申し込むと安くなる仕組みがあります。
主催団体が出しているSMART合格講座は、試験と同時に申し込むと単体で買うより安くなる設定があります。対象や金額は回によって変わるので、公式ページで確認してみてください。
SMART合格講座のラインナップを見る(公式)※日程・受験料・教材の価格は2026年8月時点の公式ページの記載です。変更される場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
よくある質問
Q生成AIアドバイザーは次いつ受けられますか?▼
次は第4回で、試験日は2026年11月29日(日)です。申し込みの受付は7月28日から10月22日までで、試験日の約1ヶ月前に閉まります。その次は2027年2月21日(日)で、受付は10月27日から1月14日までです。年4回の実施なので、逃すと約3ヶ月空きます。
QAI活用アドバイザーの申し込みはいつまでですか?▼
第14回の受付は2026年9月10日(木)までで、試験は10月18日(日)です。試験日より38日早く締め切られます。次の第15回は2027年3月14日(日)で、受付は11月16日から1月28日まで。こちらは年3回なので、逃すと約5ヶ月待ちになります。
Q自宅から受けられますか?追加の費用はかかりますか?▼
受け方は公開会場受験、CBT受験、オンラインIBT受験の3つから選べます。自宅から受けるのはオンラインIBT受験で、追加費用は3,000円です。CBT受験は1,500円、公開会場受験は0円なので、会場に行けるなら会場がいちばん安く済みます。
Q何点取れば合格ですか?▼
生成AIアドバイザーは正答率70%以上が基準で、難易度により調整が入る場合があると公表されています。AI活用アドバイザーは70%以上の得点が基準で、2択48問が1点ずつ、4択52問が2点ずつの152点満点、107点以上と具体的に示されています。合格発表はAI活用アドバイザーの場合、試験日の1ヶ月後に協会のホームページで行われます。
まとめ
この形式の試験でいちばんもったいないのは、実力が足りなくて落ちることではなく、申し込みを忘れて受けられないことです。勉強はあとからでも詰められますが、締切は詰められません。
どちらを受けるか迷っている段階なら、AIの資格はどれを取るべき?で性格の違うものを並べています。試験の中身から確かめたい方は生成AIアドバイザー認定試験とは?からどうぞ。
