新しい試験なので、書店に行っても対策本がほとんど並んでいませんよね。
結論からいうと、生成AIアドバイザーの教材は、紙の本ではなく協会が用意している講座形式が中心です。SMART教科書は単体だと11,000円ですが、同時申込なら1,980円です。買い方を間違えると、約9,000円ぶん損をします。
この記事では、教材の種類と、いちばん得な買い方、無料で使える資料を紹介します。
公式が公開している教材の構成と価格(事実)と、AIを業務で使う立場から見た使い方(実務視点)をまとめました。
この試験、教材の「買う順番」で金額がかなり変わります。そこだけは先に知っておいてください。
まず事実:この試験に「紙の公式テキスト」は見当たらない
他の資格の感覚で「公式テキストを買おう」と思うと、少し戸惑います。協会の公式ページを確認した限り、「公式テキスト」「公式問題集」という名称の書籍は掲載されていません(2026年8月時点)。
代わりに用意されているのが、次の4つです。
| 教材 | 単体価格(税込) | 試験と同時申込(税込) | ボリューム |
|---|---|---|---|
| SMART教科書 | 11,000円 | 1,980円 | 約7時間40分 |
| SMART答練 | 7,500円 | 5,000円 | 約1時間54分 |
| サンプル問題 | 無料 | 公式サイトで公開 | |
| 出題項目(学習ガイド) | 無料 | 公式サイトで公開 | |
※2026年8月時点に協会の公式サイトで確認したものです。割引の条件・価格は変わる場合があるので、申し込み時は必ず公式ページでご確認ください。
この表の2列目と3列目の差に気づいたでしょうか。ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
SMART教科書は単体11,000円/同時申込1,980円:差は約9,000円
約7時間40分の講座が1,980円になる、という条件です。しかも2級の受験料8,800円と合わせても10,780円。教科書を単体で買う11,000円より安く、試験までセットで手に入ります。
ここで大事なのが割引の条件です。公式ページには「試験をすでにお申込みされた方だけが割引が適用されます」と書かれています。つまりこの割引は「試験を申し込んでいること」が前提です。
逆に言えば、試験を申し込まずに教材だけ先に買うと、定価の11,000円になります。「まず教材から揃えよう」と動くと、約9,000円を損する形です。受験する意思が固まっているなら、試験の申込を先に(または同時に)済ませるのが正解になります。
もうひとつ知っておくと安心なのが、視聴期限が申込日から3年間と長めに設定されている点です。買ってすぐ始められなくても、期限に追われる心配は小さいと思います。
割引の条件(同時申込の定義・対象・期間)は変わることがあります。金額は必ず申込画面で確認してください。この記事の数字は2026年8月時点に公式ページで調べたものです。
無料で公開されているものが2つある
お金を出す前にやることがあります。協会はサンプル問題と出題項目(学習ガイド)を無料で公開しています。
この2つは、単なるおまけではありません。教材を買うべきかどうかの判断材料です。
→ 教材なしで挑戦してもいい。出題項目で穴だけ埋める
→ 同時申込で教科書。1,980円なら迷う金額ではありません
→ 教科書+答練。演習まで込みで固めるほうが結局早い
「とりあえず高いほうを買っておく」より、無料で現在地を測ってから決めるほうが確実です。
実務目線で言うと、この試験は「使える」ほうに寄っている
この試験は、知っているかどうかより使えるかどうかを問う方向に寄っています。
生成AIアドバイザーの出題範囲にはプロンプトエンジニアリングが入っています。これは他のAI資格にはあまりない特徴で、「知っている」ではなく「使える」方向に寄った試験だと言えます。
実務でAIを使っていて思うのは、プロンプトの上手さより、その後の工程のほうが重要だということです。指示を出すこと自体は誰でもできます。差がつくのは、出てきたものが使えるかどうかを判断する部分です。
私はQA(品質保証)出身なので特に感じますが、AIを業務に載せるときのコストは「生成」ではなく「検証」に集中します。もっともらしく間違っている出力を、どう見つけて、どこまで人が確認するか。ここを設計できないと、効率化のつもりが手戻りを増やすだけになります。
教材を進めるときは、プロンプトの型を覚えることより「リスク・法務・運用」の章を丁寧に読むことをおすすめします。現場でAI導入が止まるのは、たいてい技術ではなく情報の取り扱いと社内ルールのところだからです。試験のための暗記ではなく、そのまま仕事で使う知識になります。
※ここで書いたのは「AIを活用する立場」から見た話です。私はAIの研究者やモデル開発者ではないので、研究開発の現場では別の見え方になるはずです。
結局、どう買うのが得か
買う順番を間違えると割引が効かないので、無料の材料を見てから試験の申込を先に済ませるのが得です。
お金を出す前に現在地を測る。ここは全員やって損がありません
割引の対象は試験を申し込んだ方。教材だけ先に買うと定価11,000円になります
7,500円→5,000円。ただし答練は問題演習で、教科書の代わりにはなりません
- 単体価格は割高に感じます:教科書11,000円は2級の受験料8,800円より高い。同時申込という条件を知らないまま買うと、納得しにくい金額です
- 紙の教材がない:書き込みながら覚えたい人には向きません。動画中心の学習が合わない人は、この試験自体を再検討してもいいと思います
- 市販の対策本が少ない:選択肢がほぼ公式一択なので、「比較して選ぶ」ができません
試験そのものの中身(1級と2級の違い、出題される8課題)は生成AIアドバイザー認定試験とは?1級・2級の違いと難易度にまとめています。教材を買う前に受験の日程だけは押さえておいてください。受付の期間は生成AIアドバイザーはいつ受けられる?にまとめました。
教材の次に決めること
買い方が決まったら、あとはどこまで自分でやるかです。教材だけで進めるのか、講義まで含めるのか。どちらにしても先に範囲の穴を決めたほうが早いので、手順は生成AIアドバイザーの独学にまとめています。
AI資格の講座は10,780円から27,280円までと幅があり、主催団体が出しているものと、資格予備校が出しているものがあります。範囲や用語の定義がずれるのが不安なら前者、価格を抑えたいなら教材だけで足りる場合が多い、というのが大まかな分かれ方です。4つを価格と中身で並べたものはAI資格の講座はどれ?にまとめました。
なお、生成AIパスポートやG検定の講座には合格特典(全額返金)がついているものがあります。強い訴求ですが「実質無料」と読むのは危ないので、その理由も同じ記事に書いています。
よくある質問
Q公式テキストは売っていないのですか?▼
協会の公式ページには「公式テキスト」「公式問題集」という名称の書籍の記載がありません(2026年8月時点の調査)。用意されているのはSMART教科書・SMART答練という講座形式の教材と、無料のサンプル問題・出題項目です。紙の本を前提に探すと見つからないので注意してください。
Q教科書と答練、どちらを先に買うべきですか?▼
教科書が先です。答練は問題演習の講座なので、基礎知識がない状態で買っても消化できません。まず無料のサンプル問題で現在地を測り、必要そうなら教科書、演習に不安があれば答練も、という順番が無理がありません。
Q教材なしで受かりますか?▼
無料で公開されているサンプル問題と出題項目を見て、ほとんど解けるなら挑戦してもいいと思います。合格基準は1級・2級とも正答率70%以上です。ただし市販の対策本が少ない試験なので、独学の材料は他資格より限られます。
Q合格率はどれくらいですか?▼
協会は合格率を公表していません。分かっているのは合格基準が正答率70%以上ということだけです。合格率から難易度を測るより、無料のサンプル問題を解いて自分との距離を測るほうが確実です。
Q2級と1級、どちらの教材を選べばいいですか?▼
まず受ける級を決めてから教材を選んでください。2級は8,800円・50問60分、1級は11,000円・100問120分で、どちらの級からでも受験できます。級の選び方は生成AIアドバイザーの解説記事にまとめています。
まとめ
まとめ
- 紙の公式テキスト・問題集は公式ページに記載がありません。教材は講座形式が中心です
- SMART教科書は単体11,000円、試験と同時申込なら1,980円。差は約9,000円
- 割引は「試験を申し込んでいること」が前提。教材だけ先に買うと定価11,000円になります
- サンプル問題と出題項目は無料。買う前に現在地を測れます
- 実務目線ではプロンプトの型より「リスク・法務・運用」。そのまま仕事で使う知識になります
試験の中身から知りたい方は生成AIアドバイザー認定試験とは?へ。まだどのAI資格を受けるか決めていない方は、AIの資格5つを比較した記事から読むほうが早いです。
