ITパスポートと基本情報はどっちから?現役エンジニアが目的別に診断【いきなり基本情報もアリ】

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「ITパスポートから順番に受けるべき?それとも、いきなり基本情報?」——資格の勉強を始める前の、この最初の分かれ道。調べれば調べるほど「人による」としか書いていなくて、結局決められないまま何日か経っていませんか。

こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。業界歴10年(バックエンド開発4年・QA/SET6年、どちらもリーダー経験あり)、基本情報技術者試験の合格者です。仕事柄、未経験からITの世界に入ってきたメンバーの資格挑戦をたくさん見てきました。

ごんちゃん
この記事を書いた人:ごんちゃん
現役ITエンジニア10年(開発+品質保証)/基本情報技術者 合格/未経験メンバーの育成経験多数。「どっちから受けるか」の相談を数多く受けてきました。
ごんちゃん

『どっちが上か』じゃなくて『あなたに合うのはどっちか』で考えるとスッキリしますよ。

先に結論を言うと、この問いの答えは「どっちが上か」ではなく「あなたの目的」で決まります。この記事では30秒でできる目的別診断と、それぞれの選択のメリット・落とし穴を、現場目線で正直にお伝えします。

【受験予定の方へ・重要】ITパスポート試験・基本情報技術者試験は、試験システム入れ替えのため一時休止が予定されています。ただしシステム移行の延期により、休止は2027年1月以降の見込みとなりました(2026年内は受験可能)。具体的な休止・再開の時期は2026年秋頃にIPAが発表予定です。年内合格を目指す方は試験日の確保を先に済ませましょう。(出典:IPA)

試験休止と2027年新制度の詳細はこちらの記事にまとめています

目次

結論:30秒診断

あなたの目的に一番近いものを選んでください。

✅ 30秒診断
IT業界に就職・転職したいいきなり基本情報でOK(条件:勉強時間をしっかり確保できること。目安は後述)
非IT職で、ITリテラシーを証明したい/会社にすすめられたITパスポートで十分。基本情報はオーバースペックです
正直、勉強に自信がない。学生時代から勉強習慣がないITパスポート→基本情報のステップアップが挫折しにくい
学生で、就活まで1年以上ある → 基本情報推奨。時間がなければITパスポートでも十分戦えます

「自分がどれか迷う」という方は、このまま読み進めてください。判断材料を順番に並べていきます。

ITパスポートと基本情報はどっちから?判断の前に違いを知る

どちらもIPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、位置づけとしては連続しています。違いを図と表にまとめました。

🎫
ITパスポート
・レベル1(全社会人向け)
・ITを”使う”側の教養
・全問が知識問題
職種を問わず全員
VS
⚙️
基本情報技術者
・レベル2(IT人材の登竜門)
・ITを”作る”側の入門
・科目Bは擬似言語の実技系
エンジニアを目指す人
ITパスポート基本情報技術者
試験形式120分・100問科目A:90分・60問/科目B:100分・20問
合格基準総合600点/1000点+分野別300点科目A・Bとも600点/1000点
勉強時間の目安一般に100〜150時間程度と言われる(未経験の場合)一般に150〜200時間程度と言われる(未経験の場合)

※試験仕様はIPA公式サイトの情報に基づきます。勉強時間はあくまで一般に言われる目安で、前提知識により大きく変わります。

ざっくり言うと、ITパスポートは「ITを使う側の教養」、基本情報は「ITを作る側の入門」。試験の性格が違うので、「基本情報のほうが偉い」というより「用途が違う」が正確です。

なお、基本情報に受験資格はありません。ITパスポートを飛ばして基本情報から受けるのは、制度上まったく問題なしです。

「いきなり基本情報」のメリットと、覚悟すべき壁

🎯この章の要点:IT転職が目的なら基本情報へ直行が近道。ただし科目B(アルゴリズム)の壁は覚悟する。

IT業界への就職・転職が目的なら、いきなり基本情報をおすすめします。理由は2つ。

①採用市場での評価がはっきり違う
現場の実感として、履歴書で「おっ」と目に留まるのは基本情報からです。ITパスポートが無意味ということではなく、「IT職の入門資格」として設計されているのが基本情報だから、という役割の話です。IT転職が目的なら、最初からそちらを狙うほうが早い。

②ITパスポートの内容は、基本情報の科目Aとかなり重なる
2つの試験は出題範囲が連続していて、ITパスポートで学ぶ内容の多くは基本情報の科目Aにそのまま含まれます。つまり順番に受けると、同じ範囲を2回勉強することになる。時間に余裕がない社会人にとって、これは無視できないコストです。

ただし、覚悟すべき壁もあります。科目B(アルゴリズム)です。

ITパスポートは全問が知識問題ですが、基本情報の科目Bは擬似言語のプログラムを読み解く「実技系」の試験。暗記の勉強法が通用しない領域で、ここで挫折する人が本当に多いんです。いきなり基本情報を選ぶなら、科目Bに正面から向き合う覚悟だけ持っておいてください(対策はこちらの記事にまとめています)。

基本情報の科目Bが難しすぎる人へ|トレースの頭の動き

ITパスポートから始める価値(飛ばさない選択)

一方で、「まずITパスポートから」にもちゃんとした価値があります。

①合格という成功体験と、勉強習慣が手に入る
社会人になってから初めての資格勉強は、内容より「勉強を続けること」自体が最初のハードルです。ITパスポートは適切な努力で届く試験なので、ここで「勉強すれば受かる」という実績を自分に作れる。この効果は、現場で後輩を見ていて感じる以上に大きいです。挫折して何も残らないより、1つ受かってから次に行くほうが結果的に速い人は、確実にいます。

②学んだことは基本情報で丸ごと活きる
先ほど「範囲が重なるのはコスト」と書きましたが、裏を返せばITパスポートの勉強は基本情報の科目A対策の前半戦になっているということ。ステップアップ方式は二度手間ではなく、助走です。

③非IT職なら、そもそもITパスポートで完結
営業・事務・企画などの仕事でITリテラシーを示したいだけなら、基本情報まで取る必要はありません。かけた時間に対するリターンで考えると、ITパスポート+実務のほうがずっと効率的です。

2026年ならではの判断材料:試験休止

最後に、今年に限った事情をひとつ。冒頭のとおり、両試験とも概ね2026年内を最後にいったん休止(休止は2027年1月以降)され、再開時期は未定です(2026年秋頃に発表予定)。

これを踏まえると、判断はこうなります。

  • 年内に確実に1つ取りたい&勉強時間が限られる → ITパスポート。今からでも十分間に合います
  • 年内に150時間前後を確保できる → 基本情報に挑戦する価値あり。ただし試験日(=席)の確保はお早めに
  • どちらも厳しい → 無理に駆け込まず、新制度の情報(2026年夏頃からシラバス案公表予定)を見てから判断するのもアリ

休止と2027年の新制度について詳しくは、こちらの記事で随時更新しています。

よくある質問

QITパスポートを飛ばして基本情報から受けても大丈夫?
A

問題ありません。基本情報に受験資格はなく、ITパスポートの合格が前提条件ではありません。IT転職が目的で勉強時間を確保できるなら、いきなり基本情報から受けるのは制度上も実務的にも合理的な選択です。

Q両方同時に勉強するのはアリ?
A

おすすめしません。範囲が重なるとはいえ、試験対策としては別物です(特に科目B)。どちらかに絞って短期で取り切り、必要なら次へ進むほうが、トータルの期間は短くなります。

QITパスポートって履歴書に書ける?正直、恥ずかしくない?
A

堂々と書けます。国家試験です。特に非IT職では「ITの共通言語がわかる人」の証明として普通に機能します。ただしIT職の応募で「ITパスポートのみ」だと物足りなく見えるのも事実なので、エンジニア志望なら基本情報までを視野に。

QITパスポートも基本情報も飛ばして、いきなり応用情報は?
A

制度上は可能ですし、実務経験が長い人なら現実的な選択肢です。ただしIT未経験の方には正直おすすめしません。応用情報は記述式の問題があり、基礎が固まっていないと対策の効率が極端に悪くなります。未経験なら基本情報までで一度力試しを。

QITパスポートに受かったら、基本情報はどのくらい楽になる?
A

体感ですが、科目Aの勉強の立ち上がりがかなり楽になります。用語の土台ができているので、テキストが「知らない言葉だらけの本」から「知ってる話の深掘り」に変わる。ただし科目Bは別世界なので、そこは改めてゼロから練習が必要です。

ごんちゃん

迷って何日も止まっているのが一番もったいない。ここで決めちゃいましょう。

まとめ:結局どっちから受けるべきか

IT就職・転職が目的 → いきなり基本情報でOK。まずはテキスト選びから。
基本情報技術者の参考書おすすめ6選【2026年版】

非IT職の教養・会社の推奨 → ITパスポートで十分。こちらもまずは1冊。
ITパスポートのテキストおすすめ5選【2026年版】

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自信がない・習慣づくりから → ITパスポート→基本情報のステップアップで着実に。

どちらを選んでも、試験は2027年1月以降にいったん休止される予定です(2026年内は受験可能)。迷っている時間が一番もったいないので、この記事で決めて、今日から動き出しましょう。応援しています!

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この記事を書いた人

ごんちゃんのアバター ごんちゃん 現役ITエンジニア

現役ITエンジニア(経験10年)。バックエンド開発4年・QA/SET6年、どちらもリーダー経験あり。基本情報技術者試験合格。未経験メンバーの育成経験から「教材選びで挫折させない」をテーマに、IT資格の教材と勉強法を現場目線でレビューしています。

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