科目Aの範囲は広いので、「これ全部覚えるの?」と気が遠くなりますよね。
結論からいうと、科目Aは満点を取る試験ではなく、6割で合格です。テキストをざっと1周したら、無料の「過去問道場」を分野別に回すのが効率的です。科目Aに時間をかけすぎず、科目Bとの配分は1:1にしましょう。
この記事では、科目Aの勉強の3ステップと、過去問道場の使い方を紹介します。
科目Aのルールを30秒で
※試験仕様はIPA公式サイトでご確認ください。
ポイントは2つ。6割で受かること、そして過去の出題と類似の問題が多いことです。この2つを組み合わせると、科目Aの戦略は自然に決まります。「全範囲を完璧に理解する」ではなく、「頻出パターンを過去問で押さえて、6割を確実に取る」です。
なお、現在のCBT方式では試験問題そのものは原則非公開です。ただ、出題範囲とレベルは旧制度の午前試験と連続しているので、旧午前問題やIPAの公開サンプル問題での演習が今もそのまま有効です。
勉強の進め方は3ステップ
ステップ1:テキストをざっと1周(理解は6割でOK)
まず市販テキストを1冊、ざっと通読します。ここで大事なのは「完璧に理解してから次の章へ」をやらないことです。1周目の目的は暗記ではなく、全体像を頭に入れることです。理解度6割で最後のページまでたどり着くほうが、3章で完璧を目指して挫折するより何倍も価値があります。
テキスト選びはこちらの記事にまとめています。迷ったら講義スタイルの定番「かやのき先生」で問題ありません。
ステップ2:過去問道場を分野別に回す(勉強の主戦場)
テキスト1周が終わったら、勉強の中心を過去問道場に移します。使い方は次のセクションで詳しく。
ステップ3:時間を計って模擬形式(仕上げ)
本番2〜3週間前からは、90分を計って60問を通しで解きます。目標は本番までに安定して7割。合格ラインは6割ですが、本番の緊張と初見問題で1割下がると見込んでおくのが、テストエンジニア的な安全マージンです。
過去問道場の使い方(本記事のメイン)

「過去問道場」は、基本情報技術者試験ドットコムが提供している無料の過去問演習サービスです。



全問解説付き・スマホ対応で、受験者のほぼ全員が使う定番ツール。私が後輩にすすめるときも、これを外したことはありません。
※以下の機能名・画面構成は執筆時点のものです。最新の仕様は実際のサイトでご確認ください。
まずやる設定:アカウント登録
登録なしでも解けますが、無料のアカウント登録をしてから使ってください。学習履歴(解いた問題・正答率・間違えた問題)が記録され、後述の「間違い問題の解き直し」ができるようになります。この差はかなり大きいです。
おすすめの出題設定
復習機能:間違えた問題だけを2周目
全問題を2周する必要はありません。間違えた問題・自信がなかった問題だけを解き直すのが最短ルートです。解き直しで正解できたら、その知識は本番でも使えます。
解説の読み方のコツ
正解した問題も、選択肢を「なぜ他の3つは違うのか」まで見てください。科目Aの選択肢は、別の回では正解として出てくる用語たちです。1問から4つ学ぶ人と1つ学ぶ人で、同じ演習量でも定着が4倍変わります。
テキストと過去問道場の役割分担



「過去問道場だけでいける?」という質問には、こう答えています。
過去問の解説だけで勉強すると、知識が「点」のまま溜まっていきます。間違えた分野はテキストの該当章に戻って読み直すと、点が「線」になります。この往復が一番効率のいい使い方です。
なお、仕事でITに触れていて用語に馴染みがある人は、テキストを流し読みにして過去問中心に寄せてOKです。逆に完全未経験の方は、テキスト1周を省略しないでください。解説を読むための基礎語彙がないと、過去問演習の効率が極端に落ちます。
【重要】科目Aにかける時間は「全体の半分まで」



この記事のメインは科目Aの勉強法ですが、最後にどうしても言っておきたいことがあります。
科目Aの勉強は、気持ちいいんです。やった分だけ正答率が上がって、成長が数字で見える。一方、科目B(アルゴリズム)は最初が一番苦しい。だから多くの人が、無意識に科目Aばかり勉強して科目Bを後回しにします。そして直前になって詰む。現場で後輩たちを見てきて、これが一番多い失敗パターンです。
時間配分は科目A:科目B=1:1を守ってください。科目Aが7割で安定したら、それ以上磨くのをやめて、残りの時間を全部科目Bに回す。科目Bの勉強法は姉妹記事にまとめています。
よくある質問
Q過去問は何年分やればいいですか?▼
目安は直近5年分程度です。古い問題まで広げるより、間違えた問題の解き直しに時間を使うほうが効きます。古い問題は法制度やテクノロジの内容が現行とズレていることがある点にも注意を。
Q正答率がどのくらいになったら科目Aは仕上がり?▼
模擬形式(90分60問)で安定して7割が目安です。1回7割ではなく「安定して」がポイント。そこに届いたら、科目Aはメンテナンスモード(週1回の模擬形式だけ)にして、時間を科目Bへ。
Q「科目A免除制度」って何?使うべき?▼
IPA認定の講座を修了して修了試験に合格すると、科目A試験が一定期間免除される制度です(詳細・対象講座はIPA公式サイトでご確認ください)。本番を科目Bに集中できるのは大きな利点ですが、講座の受講期間が必要なので短期決戦には不向き。2026年内(休止は2027年1月以降)受験の場合はスケジュールが間に合うか必ず確認を。
Q直前1週間は何をやればいい?▼
新しい問題に手を出すより、①間違い問題の最終解き直し、②計算問題のパターン確認、③模擬形式1回で時間感覚の維持、の3つです。直前期の新しい知識は定着しないので、「持っている知識を確実に出す」準備に切り替えてください。
まとめ
科目Aを効率よく片付けて、勝負どころの科目Bに時間を残す。それが合格への最短ルートです。全体の勉強計画と試験日の確保も、お早めに(休止前の2026年内がおすすめ!)。応援しています!








