応用情報の次に取る資格は?|高度試験だけではありません

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この記事の要点

上に登る道だけが、次ではありません。

科目A免除の2年に追われて高度試験に飛びつく前に、横に広げる選択肢も見ておいてください。

応用情報に受かった。「じゃあ次は高度試験か」——多くの人がここで、上に登る道だけを見ます。

それは正しい進み方のひとつです。ただ科目A免除が2年で切れることを知ると、途端に急かされた気分になる。専門分野もまだ決まっていないのに、期限だけが先に決まってしまう。そこで止まっている方に、もうひとつの方向を書きます。

こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。いまはQA(品質保証)の仕事をしながら、AIを業務に入れる取り組みを担当しています。この記事では、公式に確認できた制度の話と、実務でどちらが効いたかの両方を書きます。

ごんちゃん
この記事を書いた人:ごんちゃん
現役ITエンジニア10年(開発+品質保証、どちらもリーダー経験あり)/基本情報技術者 合格。いまはQAの仕事をしながらAIを業務に入れる担当をしています。
ごんちゃん

免除は権利であって、義務ではありません。使わない判断も、ちゃんと選択肢です。

✅ 結論だけ先に
=高度試験・情報処理安全確保支援士。科目A免除が効くうちに動く道です
✔ ★高度試験の申込締切は、応用情報より2週間早い(令和8年度前期は10月24日)
=AI・データ方面。G検定やDS検定は専門分野を先に決めなくていいのが違いです
✔ ★応用情報はDX推進パスポートの対象外。バッジは1つも積めていません
目次

縦に上がる道:高度試験と支援士

まず正統ルートから。応用情報に合格すると、高度試験や情報処理安全確保支援士試験で科目Aが免除されます。この免除には期限があり、2年です。仕組みの詳細は応用情報に「2年で切れるもの」がある?にまとめました。

ここで実務的な注意をひとつ。高度試験は、申込の締切が応用情報より早いです。令和8年度前期でいうと、応用情報の締切が11月7日なのに対し、高度試験と情報処理安全確保支援士は10月24日。2週間の差があります。

📌取り違えやすいところ:応用情報の日程感覚のまま動くと、高度試験のほうを取りこぼします。早いほうの締切に合わせて予定を組んでください。日程の並びは前期と後期の違いにあります。

縦の道の難しさは、期限そのものより「専門分野を先に決めないと進めない」ところにあります。ネットワークなのか、データベースなのか、セキュリティなのか。いまの業務で使っていない分野を選ぶと、勉強が実務とつながらず、途中で重くなります。2年という期限に押されて分野を決めるのは、順番としては危ないです。

意外なところ:応用情報はDX推進パスポートの対象外です

🎯この章の要点:難易度の階段ではなく、指定された3試験を揃えているかで決まる仕組みです。

合格した資格の数に応じて発行されるDX推進パスポートというデジタルバッジがあります。デジタルリテラシー協議会(構成団体はIPA・データサイエンティスト協会・日本ディープラーニング協会)が出していて、申請は無料です。

対象は次の3つだけです。

  • ITパスポート試験(2021年4月以降の合格が対象)
  • G検定
  • DS検定 リテラシーレベル

応用情報は入っていません。基本情報も入っていません。IPAの試験のなかで対象になっているのは、いちばん下のITパスポートだけです。応用情報まで取った人でも、バッジの数はゼロのままということになります。

納得しにくい作りですが、難易度の階段を測るものではないと考えると筋は通ります。見られているのはITの土台・AIの知識・データの扱いという3つの領域を揃えているかです。応用情報はITの土台を深く掘る資格なので、階段の上にいても、別の領域が埋まったことにはなりません。

裏を返すと、G検定かDS検定を1つ取れば、そこで初めてバッジ1が出ます。ITパスポートも持っていれば2つ目です。仕組みと申請手順はDX推進パスポートとは?にまとめました。

横に広げる道:AI・データ方面

もうひとつの方向です。縦との違いは「専門分野を先に決めなくていい」ことにあります。

← 横にスクロールできます →
縦(高度試験・支援士) 横(G検定・DS検定など)
分野選択先に決める必要あり決めなくてよい
期限科目A免除が2年で切れる期限なし
実施前期・後期(申込は応用情報より2週間早い)G検定は年複数回/生成AIパスポートは年5回
バッジ対象外G検定・DS検定は対象
(IPAおよび各協会の公式ページ。2026年9月時点の調査)

実務の側から言うと、私はこの横方向にかなり助けられています。いまAIを業務に入れる仕事をしていて、そこで詰まるのは技術的な難しさではありません。「この情報を入力していいのか」「出てきたものをそのまま使っていいのか」という判断のところです。

応用情報まで取っていても、この判断基準は自動的には身につきませんでした。ITの土台があるぶん理解は速いのですが、それとは別に押さえる必要がある領域です。逆に言えば、応用情報の知識があると横方向の学習はかなり速く進みます。用語の下地ができているからです。

ごんちゃん

職場で「AIどうする?」の話が始まったとき、応用情報の知識だけでは答えきれません。そこが横に広げる動機になりました。

※これは「AIを活用する立場」から見た話です。私はAIの研究者やモデル開発者ではないので、研究開発の現場ではまた別の景色があるはずです。

迷ったときの決め方

縦か横かは、この1問で決まります。「いまの業務で使っている専門分野が、はっきりあるか」

ある人 → 縦(高度試験)

ネットワークを触っている、データベースの設計をしている、セキュリティを見ている。そういう軸があるなら、科目A免除が効く2年のうちに動く価値があります。勉強が実務と直結するので、負担も想像より軽くなります。

まだ無い人 → 横(AI・データ)

専門を決めきれていないなら、期限に追われて選ぶより、横に広げて視野を作るほうが先です。2年の免除を使い切れずに終わるのはもったいない、と感じるかもしれません。ただ合わない分野で不合格になるほうが、時間の損は大きいというのが正直なところです。

入口としては、範囲の狭い生成AIパスポート(11,000円・60問60分)から入り、そこからG検定に進む形が無理がありません。バッジを意識するならG検定かDS検定が対象なので、そちらを先にする手もあります。5つを並べた比較はAIの資格はどれを取るべき?にあります。

応用情報を通った方なら、どちらも独学で十分に届きます。うーんなところを先に書くと、対策講座はどちらも27,280円で受験料の2倍以上。範囲を自分で追える人にはまったく不要です。効くのは「新しい分野なので、どこまでやれば終わりか判断できない」という場合に限られます。

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よくある質問

Q次は高度試験にすべきですか?
A

いまの業務で使っている専門分野がはっきりあるなら、科目A免除が効く2年のうちに動く価値があります。まだ決まっていないなら、期限に追われて分野を選ぶより横に広げるほうが先です。合わない分野で不合格になるほうが、時間の損は大きくなります。

Q高度試験の申し込みで気をつけることは?
A

締切が応用情報より早い点です。令和8年度前期でいうと、応用情報の申込締切が11月7日なのに対し、高度試験と情報処理安全確保支援士は10月24日でした。応用情報の日程感覚のまま動くと取りこぼします。

Q応用情報はDX推進パスポートの対象になりますか?
A

なりません。対象はITパスポート試験・G検定・DS検定リテラシーレベルの3つだけです。応用情報も基本情報も含まれていません。難易度の階段ではなく、ITの土台・AI・データという3つの領域を揃えているかで決まる仕組みです。

Q科目A免除の2年を使い切らないのはもったいないですか?
A

免除は権利であって義務ではありません。使えるなら使ったほうがいいのは確かですが、そのために合わない専門分野を選ぶと、勉強が実務とつながらず途中で重くなります。期限を理由に分野を決めるのは順番として危ないところです。

Q応用情報の知識はAI資格に活きますか?
A

用語の下地があるぶん、学習はかなり速く進みます。ただしAI特有の判断、たとえば入力してよい情報の線引きや出力の確かめ方は、応用情報を持っていても自動的には身につきません。そこは別途押さえる必要がある領域です。

まとめ

まとめ:応用情報の次は、縦と横の2方向があります。縦は高度試験・支援士で、科目A免除の2年が効くうちに動く道。ただし申込締切が応用情報より2週間早い点と、専門分野を先に決める必要がある点に注意してください。横はAI・データ方面で、分野を決めなくてよく期限もありません。そして応用情報はDX推進パスポートの対象外なので、G検定かDS検定を1つ取って初めてバッジ1が出ます。

免除の仕組みそのものは応用情報に「2年で切れるもの」がある?へ。バッジの条件と申請手順はDX推進パスポートとは?にあります。

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この記事を書いた人

ごんちゃんのアバター ごんちゃん 現役ITエンジニア

現役ITエンジニア(経験10年)。バックエンド開発4年・QA/SET6年、どちらもリーダー経験あり。基本情報技術者試験合格。未経験メンバーの育成経験から「教材選びで挫折させない」をテーマに、IT資格の教材と勉強法を現場目線でレビューしています。

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