FP2級の勉強時間を調べると、「150〜300時間」あたりの数字が出てきます。
見た瞬間、たぶんピンと来なかったと思います。私も来ませんでした。150時間と300時間では、生活の変わり方がまるで違います。
そこで、この数字を実際に予約できる期間で割ってみます。この試験には「どこまで先の日付を選べるか」の上限があるので、そこから1日あたりの必要量が出せます。
「通年でいつでも」は、計画の役に立ちません。
この試験には予約できる先の上限があります。そこで区切ると、1日あたり何時間必要かが具体的に出ます。3級との差がどこから来るのかも、時間で見ると腑に落ちます。
まず、目安の数字の性格を確認します
先に断っておくと、勉強時間の目安は公的に発表されている数字ではありません。日本FP協会もきんざいも「何時間で受かる」とは言っていません。
出回っているのは、講座や書籍が経験から出している数字です。一般には次のあたりが言われます。
| よく言われる目安 | 直近の合格率(学科) | |
|---|---|---|
| FP3級 | 30〜100時間 | 86.60% |
| FP2級 | 150〜300時間 | 47.18% |
(合格率は日本FP協会の公表データ・2025年10月〜2026年2月。勉強時間は公的な発表ではなく、一般に言われている目安です)
時間はおよそ2〜3倍、合格率は86.60%から47.18%へ。この2つは同じことを別の角度から言っています。3級と同じ感覚で臨むと足りない、ということです。
3級のほうの時間配分はFP3級は何時間で受かる?に書いています。合格率の推移をもっと詳しく見たい方はFP2級はCBTで簡単になった?へ。
120日で割ると、必要な量が見えます
ここからが本題です。
FPの2級と3級はパソコンで受ける形式になり、通年で受けられます。ただし予約できるのは、申し込んだ日から4カ月(120日)先までと決まっています。それより先の日付は、そもそも選択肢に出てきません。
つまり、実質的に「120日の枠」で組む試験です。目安の時間をこの日数で割ってみます。
| 総時間 | 120日で割ると | 60日で割ると |
|---|---|---|
| 150時間 | 1日 約1.25時間 | 1日 約2.5時間 |
| 200時間 | 1日 約1.7時間 | 1日 約3.3時間 |
| 300時間 | 1日 約2.5時間 | 1日 約5時間 |
(当サイトによる計算です。休む日を作るなら、その分だけ1日あたりは増えます)
見えてきたと思います。120日いっぱい使っても、1日1〜2.5時間はかかる計算です。そして60日に縮めると、300時間コースは1日5時間になります。働きながらだと、まず続きません。
「120日先まで予約できる」を制限だと思わないでください。ちょうど、必要な準備期間と同じくらいの長さです。予約の上限が、そのまま現実的な締切になっています。予約ルールの詳細はFP試験の予約はいつ取れる?にあります。
計画を作るとき、総時間より「1日あたり」に直すのが大事です。1日2.5時間が無理なら、その計画は最初から破綻しています。
学科と実技を、同じ日に受けなくてもいい
時間が足りないと感じたときに使える手があります。
2級は学科と実技を別々に受けられます。実際、直近の期のデータを見るとこうなっています。
約5,000人分、実技のほうが少ない。同じ日に両方受けていない人が、それなりにいるということです。
時間が取れないなら、先に学科だけ受けるのは現実的な選択です。総量は変わりませんが、1回に詰め込む量が半分になるので、1日あたりのハードルが下がります。
ただし片方だけ合格した場合には免除の期限があります。ここを知らずに間を空けると、受かっていたほうまで受け直しになります。仕組みはFP2級の実技で落ちたら学科も受け直し?にまとめました。
費用の面も一応書いておくと、受検手数料は学科5,700円、実技6,000円で別々にかかります。分けて受けても合計は変わりません。
うーんなところ:目安の時間は、あてになりません
正直に書くと、ここまで計算しておいて何ですが、150〜300時間という幅は広すぎます。2倍違うので、計画の役に立つかというと微妙です。
幅が出る理由ははっきりしていて、前提知識で必要量が変わるからです。保険の仕事をしている人と、税金も年金も初めて聞く人とでは、同じ範囲でもかかる時間が違います。金融機関で働いている人なら150時間で足りるかもしれないし、まったくの初学者なら300時間でも届かないかもしれません。
なのでこの数字は「決めるための材料」ではなく、「最初の仮置き」として使ってください。2週間やってみて、1章にどれくらいかかったかを測る。そこから自分の実測値で引き直すほうが、よほど正確です。目安を信じすぎないほうが、結果的に間に合います。
計画を作る順番
平日1時間・休日3時間なら、120日で約190時間です。ここが上限になります。
1回に詰め込む量が半分になります。免除の期限だけ確認してください。
通年だと締切が無いので進みません。予約が締切の代わりになります。
教材はそのあとです。日付が決まってから選ぶと、必要な厚さが判断できます。比較はFP2級のテキストおすすめに、実技の選び方はFP2級の実技はどれを選ぶ?にあります。
総時間を減らす方法は一つで、やらない範囲を決めることです。そこを代わりに決めてもらえるのが講座の価値になります。カリキュラムの組み方は公式ページで確認してみてください。
アガルート FP2級 合格カリキュラムを見る(公式サイト)※合格率・受検手数料は日本FP協会の公表データ、予約のルールは受験者向けページの記載(いずれも2026年8月時点)です。変更される場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
よくある質問
QFP2級の勉強時間はどのくらいですか?▼
一般には150〜300時間程度と言われます。ただしこれは公的に発表された数字ではなく、前提知識によって大きく変わります。予約できるのは申し込んだ日から120日先までなので、その日数で割ると1日あたり約1.25〜2.5時間という計算になります。まず2週間やってみて、自分の実測値で引き直すことをおすすめします。
Q3級と比べてどれくらい大変ですか?▼
目安の時間で見るとおよそ2〜3倍です。3級は30〜100時間程度と言われるのに対し、2級は150〜300時間程度とされています。合格率でも差が出ていて、日本FP協会の直近の公表データでは3級の学科が86.60%、2級の学科が47.18%です。3級と同じ感覚で臨むと足りません。
Q学科と実技は別の日に受けられますか?▼
受けられます。直近の期のデータでは学科の受検者が27,310人、実技が22,070人と約5,000人の差があり、同じ日に両方受けていない人が一定数いることが分かります。1回に詰め込む量が半分になるので、時間が取れない場合の選択肢になります。ただし片方だけ合格したときの免除には期限があるので、間を空けすぎないよう注意してください。
Q受検手数料はいくらかかりますか?▼
学科が5,700円、実技が6,000円で、それぞれ別にかかります。学科と実技を別の日に分けて受けても、合計額は変わりません。なおキャンセルする場合は受検日の3日前までで、それ以降は変更もキャンセルもできず、手数料もかかります。
まとめ
勉強時間を調べる人が本当に知りたいのは、時間そのものではなく「今の生活で足りるのか」だと思います。だから総時間ではなく、1日あたりに直してから判断してください。1日2.5時間が無理なら、その計画は始める前に破綻しています。期間を延ばすか、範囲を減らすか、分けて受けるか。手はあります。
そもそも独学でいけるか迷っている方はFP2級は独学で受かる?に受検資格から書いています。
