G検定にカンペは持ち込める?|申し込み方で変わります

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G検定は自宅から受けられる。ということは、手元に用語をまとめた紙を置いておけば、知らない言葉が出てきても何とかなるのでは——。

そう考えて「G検定 カンペ」と検索した方が、たぶんこのページに来ていると思います。

先に言っておくと、その発想そのものは間違っていません。実際、カンペの作り方を紹介している記事はたくさんあります。

ただ、そういう記事はほぼ全部、ある一つの前提の上に成り立っています。そしてその前提は、申し込みのしかたによっては、あなたには当てはまりません。

ごんちゃん
この記事を書いた人:ごんちゃん
現役ITエンジニア10年(開発4年+QA/品質保証6年)。現在はQAエンジニアとして働きながら、AIを使った業務効率化を進めています。公式発表を一次情報で確認して整理しています。

つまり、普段から「調べながらAIを使う側」の人間です。だからこそ、「調べれば分かる」と「調べている時間がない」の差は、けっこう身にしみています。

ごんちゃん

カンペを否定しにきたわけじゃありません。作る意味はちゃんとあります。ただ、使いどころを間違えると本番で詰みます。

この記事の要点

カンペは「作る過程」に価値があります。

本番で引くための道具としては期待しないほうがいい。そして申し込み方によっては、そもそも持ち込めません。理由は、公式が公表している数字と当日のルールを見れば分かります。

目次

そのカンペ、どこで開くつもりですか

ここが最初の分かれ道です。

G検定には、自宅などから受けるオンライン試験と、試験会場に行って受ける会場試験(オンサイト)の2種類があります。日本ディープラーニング協会は、2026年もオンライン試験を年6回、会場試験を年3回実施すると発表しています。

ネット上にある「カンペの作り方」の記事は、すべて前者(自宅でのオンライン試験)を前提に書かれています。

では会場試験はどうか。会場試験の運営を担当しているCBTソリューションズの受験者向けページには、当日の流れとしてこう書かれています。

  • 受付時に「携帯電話や上着などのお手荷物全てを指定のロッカーにお預けください」(ロッカーがない会場の場合は会場に応じて対応が異なる)
  • 「試験中に利用できる筆記用具とメモ用紙を受け取り、試験室に入室してください」
  • 試験終了後は「本人確認書類と受付で渡された筆記用具・メモ用紙等を持って、試験室より退室」し、受付で借りたものを返却する

読んだとおりです。手荷物は全部ロッカー。紙は会場から借りて、終わったら返す。自分で用意したカンペが入り込む余地はありません。

つまり、カンペを前提に対策を組み立てた人が、うっかり会場試験で申し込むと、その瞬間に戦略がゼロになります。

📌 ここだけは押さえる

「G検定は自宅で受けられる試験」と一括りに覚えないこと。自宅で受けるオンライン試験と、会場に行く会場試験は、当日のルールがまるで違います。申し込みの時点で、自分がどちらを選んでいるのかを確認してください。

もう一つ、見落としやすい点があります。会場試験は毎回あるわけではありません。日本ディープラーニング協会が公表している2026年の日程では、会場が用意されたのは3月・5月・9月の3回だけで、1月・7月・11月の回はオンラインのみです。「会場で受けよう」と決めても、選んだ回に会場が無いということが起こります。

日程と申し込みの手順はG検定はいつ受けられる?2026年の日程と、申し込みの落とし穴に整理してあります。「買う」と「予約する」が別作業になっている点だけ、先に見ておくと安全です。

公式の数字を、一度だけ計算してみてください

では、自宅でのオンライン試験を選んだ人はどうか。ここでもう一つ、確認しておいてほしい数字があります。

日本ディープラーニング協会が公表しているG検定の試験概要は、こうなっています。

オンライン試験 会場試験
実施形式自宅受験会場受験
試験時間100分120分
出題数145問程度145問程度
受験費用一般13,200円(税込)
学生5,500円(税込)
同左

(出典:日本ディープラーニング協会 公式サイト「G検定とは」)

同じ145問程度なのに、試験時間が20分違う。そしてオンラインのほうが短い。

割り算をしてみます。

  • オンライン:100分 ÷ 145問 = 1問あたり約41秒
  • 会場:120分 ÷ 145問 = 1問あたり約49秒

41秒です。この41秒の中に、問題文を読む、選択肢を4つ読む、選ぶ——が全部入ります。

ここに「カンペのどこに書いてあったかを思い出す」「該当ページまでスクロールする」「読んで理解する」を足せるでしょうか。私は無理だと思います。1問でもやったら、その分がまるごと後ろの問題から引かれます。

ごんちゃん

しかも41秒は「平均」です。パッと答えられる問題で貯金を作らないと、考えたい問題に時間を回せません。

ちなみに、ネット上の記事の一部は「2時間で200問」という前提で書かれています。これは以前の形式です。試験時間も出題数も変わっているので、古い前提のまま「調べる時間はある」と書いてある記事は、そのまま信じないほうがいいです。

それでも、カンペを作る意味はちゃんとあります

ここまで読むと「じゃあカンペは無駄なのか」と思われそうですが、そうではありません。作ること自体には、はっきり意味があります。

理由は単純で、カンペを作る作業は、要約する作業だからです。

テキストを読んで「分かった気」になるのと、それを1行にまとめ直せるのとでは、理解の深さが違います。まとめようとして手が止まったら、そこが分かっていないところです。カンペ作りは、その炙り出しとして優秀です。

つまり、カンペの正しい位置づけはこうなります。

📌 カンペの正しい位置づけ

カンペは「本番で引くための道具」ではなく、「本番で引かなくて済む状態を作るための道具」。作り終わった時点で、8割は役目を果たしています。

AIを仕事で使っている側から見ると、この感覚は分かります

私は普段、業務でAIを使いながらテストの設計や効率化をしています。そこで毎日やっているのが、まさに「調べる/覚える」の線引きです。

正直に言うと、調べれば分かることは、覚えなくていいというのは実務では正しいです。細かい仕様も、ライブラリの引数も、その場で調べたほうが速くて正確です。

ただし、それが成り立つのは調べる時間がある場面に限ります。

レビューの会話中や、障害対応の最中に「ちょっと調べます」を連発すると、話が止まります。そういう場面で効くのは、結局「見た瞬間に分かる」まで手に馴染ませた知識のほうでした。

G検定の41秒は、完全に後者の場面です。調べながら解く試験ではなく、知っているかどうかを高速で問われる試験だと考えたほうが、対策の設計を間違えません。

うーんなところ:カンペは、厚くするほど弱くなる

🤔 うーんなところ

カンペ作りにも短所があります。作り込むほど本番で使えなくなることです。情報を足せば足すほど「どこに書いたか」を探す時間が伸びます。41秒しかない試験で、目次のない資料を探すのは、ほぼ確実に赤字です。

さらに厄介なのが、カンペ作りそのものが目的化するケース。丁寧に色分けして整えている時間は、達成感はあるのに、点数にはほとんど結びついていません。手が動いているぶん、勉強した気になってしまうのがたちが悪いところです。

作るなら、「まとめながら覚える」と決めて、仕上がりの見た目にはこだわらない。これくらいが、ちょうどいい距離感だと思います。

41秒を守るために、本番でやること

本番の時間の使い方は、ほぼ次の3つに集約されます。

  1. 迷った問題は飛ばす。戻ってくる前提で印だけ付けて次へ行く。41秒を守る一番の方法は、41秒を超えそうな問題を早く見切ることです
  2. 知っている問題で貯金を作る。用語の知識問題は数秒で終わります。ここを取りこぼさないために、直前は用語の反復に寄せる
  3. 資料に頼る前提で組み立てない。そもそも試験中に参照してよいのかは、後述のとおり公式に明記がありません。受験者専用サイトの受験ガイドと利用規約をご自身で確認したうえで、確認が取れていない間は「資料なしで解ける状態」を目標に置くのが安全です

勉強そのものが終わらない、範囲が広すぎて手が回らない——という段階の方は、本番の話より先にそちらです。読む順番を変えるだけで進み方が変わる話をG検定の範囲が広すぎる?1ページ目から読んでいませんか?にまとめました。

⚠️ 参照の可否について

この記事では「公式が資料の参照を認めている」という書き方はしていません。日本ディープラーニング協会の公式サイトの試験概要とよくある質問を確認した範囲では(2026年8月時点)、オンライン試験中の書籍やインターネットでの調べものを許可する記載も、禁止する記載も見当たりませんでした。ただしこれは、誰でも見られる公開ページを確認した範囲の話です。申し込んだ人だけが入れる受験者専用サイトの受験ガイドや利用規約に規定が置かれている可能性は残ります。当サイトはそこにログインできないため、確認できていません。ネット上で見かける「カンペは問題ない」という話は受験者やスクール側の解釈であって、公式の明言ではない、というのが正確なところです。

一方で、会場試験については前述のとおり、手荷物を預ける運用が明記されています。ここは解釈の余地がありません。

カンペ作りに時間をかけるより、先に決めること

最後に、順番の話をさせてください。カンペを作り始める前に決めておくと、勉強全体がラクになるものが3つあります。

1. 教材を1冊に決める

複数のテキストを並行すると、まとめ直す情報源が増えてカンペが太ります。まず1冊を決めて、そこに書いていないことは当面切り捨てる。選び方はG検定のテキスト・問題集はどれ?公式推奨図書と、実務目線の選び方にまとめています。

2. 公式が出している例題を先に見る

日本ディープラーニング協会は例題を公開しています。何問あって、どういう聞かれ方をするのかを先に知っておくと、カンペに何を書くべきかの解像度が上がります。中身の内訳はG検定の過去問はどこ?無料の公式分だけで足りるのかで数えました。

3. 独学で回らないと感じたら、講座も選択肢に入れる

範囲を絞ってもらえること自体が講座の価値です。カンペを自作するより、最初から要点が整理された教材を使ったほうが速い、という判断はふつうにあり得ます。

範囲を自分で絞るのが難しい人へ

G検定に対応した講座もあります。何をどこまでやるかが決まっているので、まとめ直す手間そのものが減ります。内容と進め方は公式ページで確認してみてください。

アガルート G検定対策講座 27,280円(税込)。改訂シラバスに対応した版が用意されていて、合格したときの特典もあります(適用条件は公式ページでご確認ください)。

アガルート G検定 対策講座の詳細を見る(公式)

※価格・キャンペーン内容は変動する場合があります。申し込み時は必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。

よくある質問

QG検定でカンペを使うのは禁止されていますか?
A

日本ディープラーニング協会の公式サイトの試験概要とよくある質問を確認した範囲では(2026年8月時点)、オンライン試験中の資料参照について、許可する記載も禁止する記載も見当たりませんでした。ただし当サイトが確認できたのは公開ページまでで、申し込んだ人だけが入れる受験者専用サイトの中までは見られません。そこに規定がある可能性は残ります。「公式が認めている」と書いている情報を見かけても、それは公式の明言ではありません。受験前に、受験者専用サイトの受験ガイドと利用規約をご自身で確認してください。

Q会場試験でもカンペは使えますか?
A

使えません。会場試験の運営を担当するCBTソリューションズの受験者向けページには、受付時に携帯電話や上着を含む手荷物をすべて指定のロッカーに預けること、試験中に使う筆記用具とメモ用紙は会場で受け取り、終了後に受付へ返却することが明記されています。自分で用意した資料を持ち込む前提の対策は、会場試験では成り立ちません。

Qカンペは何ページくらいが目安ですか?
A

「何ページが正解」という基準は公式にはありません。ただ、オンライン試験は145問程度を100分で解く形式なので、1問あたり約41秒です。この時間内に探して読める分量かどうかで判断するのが現実的だと思います。探す時間が発生する厚さなら、その時点で本番用としては機能していません。

QG検定に落ちたら、また受け直せますか?
A

受け直せます。ただし受験料がもう一度かかるので、次の申し込みを決める前に、落ちた原因が知識量なのか時間切れなのかを分けて考えたほうがいいです。手順は再受験の記事にまとめました。

まとめ

この記事のまとめ
G検定にはオンライン試験(自宅)と会場試験があり、会場は手荷物をロッカーに預ける。カンペ前提の対策は会場では成り立たない
オンラインは145問程度を100分=1問あたり約41秒。カンペを探して読む時間は現実的に取れない
それでもカンペは有効。「作る過程が勉強になる」道具として使えば、ちゃんと点につながる
「調べれば分かる」が通用するのは調べる時間がある場面だけ。G検定は違う

カンペを調べていた方に、いちばん伝えたかったのはここです。あなたが探していたのは「本番でラクをする方法」だったかもしれませんが、実際に効くのは本番でラクができる状態を、前もって作っておくことでした。やることは変わりません。ただ、順番と道具の使い方が変わるだけです。

まずは自分がオンラインと会場のどちらで申し込むのかを、2026年の日程と申し込みの落とし穴で確認するところから。教材がまだ決まっていないなら、テキスト・問題集の選び方を先に読んでいただくと、カンペに書くことも自然と絞れます。

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この記事を書いた人

ごんちゃんのアバター ごんちゃん 現役ITエンジニア

現役ITエンジニア(経験10年)。バックエンド開発4年・QA/SET6年、どちらもリーダー経験あり。基本情報技術者試験合格。未経験メンバーの育成経験から「教材選びで挫折させない」をテーマに、IT資格の教材と勉強法を現場目線でレビューしています。

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