
「ITパスポートって、何時間勉強すれば受かるの?」——テキストを買う前でも買った後でも、一番気になるのはここだと思います。
ネットで調べると「1週間で受かった」から「3ヶ月かかった」までバラバラで、かえって不安になりますよね。実はどれも嘘ではなくて、スタート地点(IT知識の量)によって必要時間が3倍以上違うのがこの試験なんです。



こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。業界歴10年(開発とQA、どちらもリーダー経験あり)、基本情報技術者試験の合格者です。
この記事では、あなたのタイプ別に「必要な勉強時間」と「週ごとに何をやるか」を、具体的なスケジュール表に落とし込みます。


【受験予定の方へ・重要】ITパスポート試験は、試験システム入れ替えのため一時休止が予定されています(システム移行の延期により休止は2027年1月以降の見込み・2026年内は受験可能)。2027年1月以降の実施時期は2026年秋頃にIPAが発表予定。休止前に取り切るなら年内の受験が安心なので、この記事のスケジュールも年内合格を前提に逆算しています。(出典:IPA)詳しくは試験休止まとめの記事をどうぞ。


結論:タイプ別の勉強時間とスケジュール早見表
| タイプ | 期間の目安 | 総勉強時間の目安 | 年内合格の最遅スタート |
|---|---|---|---|
| IT知識ほぼゼロ(文系・事務職など) | 2ヶ月 | 約100時間 | 10月中旬 |
| 仕事でPCを使う社会人 | 1〜1.5ヶ月 | 約60〜80時間 | 11月上旬 |
| IT職・情報系の学生 | 2〜3週間 | 約30〜50時間 | 11月下旬 |
※一般に言われる目安をもとにした値で、個人差があります。また「最遅スタート」はギリギリ12月受験の場合です。年末は休止前の駆け込みで試験枠が埋まりやすいと予想されるので、1ヶ月前倒しで計画して、12月は予備日にするのが安全です。
先に試験のルールを30秒で
| 試験時間・問題数 | 120分・100問(四肢択一) |
| 実施方式 | CBT方式(パソコンで受験)・通年実施(2026年内。休止は2027年1月以降) |
| 合格基準 | 総合1,000点満点中600点以上、かつ3分野それぞれで300点以上 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
※出典:IPA(情報処理推進機構)の試験要項。なお100問のうち採点対象は92問で、残り8問は今後の出題評価用です(どれが採点対象かはわかりません。全問本気で解きましょう)。
見落とし注意:「分野別の足切り」があるから苦手を捨てられない



合格基準でさらっと書きましたが、ここがITパスポートの計画づくりで一番大事なところです。
ITパスポートの出題は、ストラテジ(経営・法務)、マネジメント(プロジェクト管理など)、テクノロジ(IT技術)の3分野に分かれていて、総合600点を超えても、どれか1分野が300点未満だと不合格になります。
つまり「テクノロジは苦手だから捨てて、得意な経営分野で稼ぐ」という戦略が使えません。文系の方がテクノロジを、エンジニアがストラテジ(法務・会計用語)を、それぞれ最低限は拾う必要があります。スケジュールに「苦手分野の週」をあらかじめ組み込んでおきましょう。
2ヶ月プラン:IT知識ゼロからの本命スケジュール
モデルケースは平日1時間+週末2〜3時間×2日=週10〜11時間。8〜9週間で約90〜100時間になります。
| 時期 | やること | ゴール |
|---|---|---|
| 1〜3週目 | テキストを1周通読(理解6割でOK)。読んだ章の分だけ過去問道場を解く。2週目までに試験日を予約 | 全体像がつかめている+試験日確定 |
| 4〜6週目 | 過去問道場を分野別に回す。間違えた問題だけテキストに戻る(2周目は拾い読みで十分) | 過去問の正答率6〜7割 |
| 7週目 | 苦手分野の集中週。分野別の正答率を確認し、300点の足切りラインが危ない分野を潰す | 全分野で正答率5割以上 |
| 8週目 | 時間を計って本番形式(100問120分)を2〜3回。直前は新しいことをやらない | 本番へ |
ポイントは記事5(基本情報版)と同じで、テキスト1周目を完璧にしないことと、試験予約を先にやること。締切があるから仕上がります。2026年は座席確保の意味でも予約は早い者勝ちです。
教材は「テキスト1冊+過去問道場」だけでいい
ITパスポートには「過去問道場」(ITパスポート試験ドットコム)という無料の過去問サイトがあり、多くの合格者が「テキスト+過去問道場」で受かっています。教材を買い足すより、この2つを回し切るほうが確実です。
テキスト選びに迷っている方は、5冊を比較した記事があるのでこちらからどうぞ。


迷う時間も惜しい方向けに、定番と時短向けの2冊だけここにも置いておきます。
短期プラン:2〜3週間(IT職・情報系向け)
普段からITに触れている方は、テクノロジ分野の大半が「知ってる話」のはずなので、いきなり過去問道場から入ってOKです。
- 1週目:過去問道場を100問解いて現在地を確認。分野別の正答率を見る
- 2週目:弱点分野(たいていストラテジの法務・会計用語)だけテキストか用語集で補強
- 3週目:本番形式で時間を計って仕上げ
エンジニアがこの試験で落ちるとしたら、原因はほぼ「ストラテジ分野の足切り」です。下請法改正(中小受託取引適正化法)のような法務系の新用語は実務では出会わないので、ここだけは油断せずに確認してください。
独学が不安なら、講座という手もある
ITパスポートは独学で十分受かる試験、というのが正直な意見です。ただ、「過去に独学で挫折した」「勉強の習慣づくりから支援してほしい」という方は、スマホ完結型の通信講座でカリキュラムごと外注するのも選択肢です。年内という締切がある2026年は、時間をお金で買う判断もアリだと思います。
よくある質問
Q1週間で受かるって本当?▼
IT職や情報系の学生なら可能です。ただしIT知識ゼロの方が1週間で挑むのは、受験料7,500円を賭けたギャンブルになります。2ヶ月プランをおすすめします。
Q過去問道場だけで受かりますか?(テキストなし)▼
IT知識がある方なら可能です。ゼロからの方は、過去問の解説を読むための土台がないと暗記地獄になるので、薄めのテキストを1冊挟むほうが結果的に速いです。
Q何問正解すれば合格ですか?▼
スコアは単純な正答数ではなく1,000点満点のスコアで算出されますが、目安として過去問で7割正解できていれば、総合600点と分野別300点の両方をクリアできる可能性が高いです。
Q年内はいつまでに申し込めばいい?▼
受けられるのは概ね2026年内までですが、会場によっては早く枠が埋まる・終了する可能性があります。受験したい月が決まったら、勉強の仕上がりを待たずに先に予約してしまうのがおすすめです。詳しくは試験休止まとめの記事をどうぞ。
まとめ:2ヶ月・週10時間・予約が先
この記事のまとめ:①IT知識ゼロなら2ヶ月・約100時間が目安 ②合格基準は総合600点+分野別300点の足切り。苦手分野は捨てられない ③教材はテキスト1冊+過去問道場で十分 ④試験予約は2週目までに ⑤受けられるのは概ね2026年内まで(休止は2027年1月以降)。計画は今日立てるのが一番ラクです。







