ITパスポートに受かっているなら、もう1つ目を取れる状態です。
対象はITパスポート・G検定・DS検定の3つ。合格した数だけバッジの番号が上がります。申請は無料です。
「DX推進パスポートって、また新しい試験?」——名前を見て、そう思った方が多いと思います。試験ではありません。すでに持っている資格に対して発行される、デジタルのバッジです。
そして意外と知られていないのですが、ITパスポートに合格している人は、その時点で1つ目のバッジを申請できます。新しく何かを受ける必要はありません。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。いまはQA(品質保証)の仕事をしながら、AIを業務に入れる取り組みを担当しています。この記事では、公式発表で確認できた条件と手順だけを整理します。
持っている資格がまとまって1つの証明になる、という仕組みです。受け直しは要りません。
合格した数が、そのままバッジの番号になります
仕組みはとてもシンプルです。対象の3試験のうち、いくつ合格しているかで発行されるバッジが変わります。
| バッジ | 条件 |
|---|---|
| DX推進パスポート1 | 3試験のうちいずれか1種類に合格 |
| DX推進パスポート2 | いずれか2種類に合格 |
| DX推進パスポート3 | 3つ全てに合格 |
発行しているのはデジタルリテラシー協議会という団体で、IPA・データサイエンティスト協会・日本ディープラーニング協会の3つが構成団体になっています。3試験それぞれの主催者が集まって作った仕組みだと考えると分かりやすいです。
対象は、この3つだけです
ここは間違えやすいので、はっきり書いておきます。対象になるのは次の3つです。
- ITパスポート試験(IPA・国家試験)
- G検定(日本ディープラーニング協会)
- DS検定 リテラシーレベル(データサイエンティスト協会)
逆に言うと、基本情報技術者試験も、応用情報も、生成AIパスポートも対象外です。「AIの資格だから入るだろう」と思われがちな生成AIパスポートは、主催が別団体(GUGA)なので含まれていません。ここは名前が紛らわしいところです。
もうひとつ条件があります。ITパスポートについては「2021年4月以降の試験に合格した方」が対象と発表されています。それより前に取った方は、この点を確認してから申請してください。
申請は無料。要るのは合格証番号だけ
費用の話を先にします。申請にお金はかかりません。IPAの公式メディアにも「取得に費用はかかりません」と明記されています。
申請はデジタルリテラシー協議会のサイトにある「発行依頼」フォームから行います。用意するものはこれだけです。
- 氏名・生年月日などの基本情報
- 各試験の合格証番号(ここがいちばん探すのに手間取ります)
- アンケートへの回答(14項目)
発行までは申請から約1ヶ月かかります。すぐ手元に来るものではないので、名刺やプロフィールに載せる予定があるなら早めに出しておいてください。なおその合格証番号をどこで受け取るかは試験ごとに違います。3試験とも郵送ではなく自分で取りに行く形なので、行き先はAI資格に受かったら何が届く?で確認してください。
受け取るのはオープンバッジという形式のデジタル証明です。国際的な技術標準に沿ったもので、自分専用のウォレットで管理し、メールの署名やSNSで共有できます。紙の合格証と違って、相手が本物かどうかを確認できるのが違いです。
いま動く理由:ITパスポートが休止します
3つ揃えるつもりなら、順番に注意してください。ITパスポートは一時休止が予定されています。
ITパスポート試験は一時休止が予定されています(延期により休止は2027年1月以降・2026年内は受験可能。2027年1月以降の具体的な実施スケジュールは2026年秋にIPAが発表予定)。3つ揃えるつもりなら、ITパスポートを先に押さえるのが安全です。(出典:IPA)
G検定とDS検定はIPAの試験ではないので、この休止の影響を受けません。つまり、止まる可能性があるのは3つのうちITパスポートだけということです。休止の詳しい状況はITパスポート・基本情報はなぜ休止?にまとめました。
すでにITパスポートを持っている方は、この心配がありません。1つ目は確保できているので、あとは残り2つをどう取るかだけです。
2つ目・3つ目をどう取るか
残るのはG検定とDS検定です。性格がかなり違うので、先に比べておきます。
| G検定 | DS検定 リテラシーレベル | |
|---|---|---|
| 受験料 | 13,200円(税込) 学生5,500円 | 10,000円(税抜表示) 学生5,000円/大学会員4,000円 |
| 形式 | オンライン100分/会場120分・145問程度 | 会場・100問100分 |
| 合格基準 | 公表なし | 公表なし |
| 中身の重心 | AI・ディープラーニングの用語 | データの扱いと価値創造 |
| 再受験 | 2年以内なら半額(6,600円) | 割引の記載なし |
順番としてはG検定を先にする方が多いと思います。オンラインで受けられて日程の自由度が高く、落ちても2年以内なら半額で受け直せるからです。DS検定は会場受験で、実施の回数も限られます。
どちらも独学で届く試験です。範囲の広さと自分の相性はG検定は独学で受かる?とDS検定は文系でも受かる?を見てから判断してください。
独学が難しそうなら講座という手もあります。うーんなところを先に書くと、どちらの講座も27,280円で受験料の2倍以上です。自走できる人にはまったく不要ですし、3つ揃えるために2つとも講座を使うと6万円近くかかります。使うなら片方だけ、というのが現実的な線だと思います。
27,280円(税込)・約7.5時間。合格特典(全額返金)もあります(適用条件は公式ページでご確認ください)。ただし2026年9月時点で講座名は「スキルチェックリストver.5対応版」のままで、第13回から加わった価値創造への対応は明記されていません。申し込む前に、対応している版が更新されていないかを必ず公式ページで確認してください。
アガルート DS検定 対策講座の詳細を見る(公式)よくある質問
QDX推進パスポートは試験ですか?▼
試験ではありません。すでに合格している資格に対して発行されるデジタルバッジです。対象はITパスポート試験・G検定・DS検定リテラシーレベルの3つで、合格した数に応じてバッジ1・2・3が発行されます。新しく受験する必要はありません。
Q申請にお金はかかりますか?▼
かかりません。IPAの公式メディアにも取得に費用はかからないと明記されています。申請はデジタルリテラシー協議会のサイトの発行依頼フォームから行い、氏名・生年月日・各試験の合格証番号・アンケート14項目が必要です。発行までは約1ヶ月かかります。
Q基本情報技術者試験や生成AIパスポートは対象になりますか?▼
なりません。対象はITパスポート試験・G検定・DS検定リテラシーレベルの3つだけです。基本情報も応用情報も含まれず、生成AIパスポートは主催が別団体のため対象外です。名前が似ているので取り違えやすいところです。
Q昔取ったITパスポートでも申請できますか?▼
ITパスポートについては2021年4月以降の試験に合格した方が対象と発表されています。それより前に合格した場合は、申請前に条件を確認してください。
Q3つ揃えるなら、どの順番がいいですか?▼
ITパスポートを先に押さえるのが安全です。3つのうちITパスポートだけが休止の予定されているIPAの試験で、G検定とDS検定は影響を受けません。すでにITパスポートを持っている方は、残り2つのうちオンラインで受けられて再受験割引もあるG検定から進めると動きやすいと思います。
まとめ
まとめ:DX推進パスポートは試験ではなく、ITパスポート・G検定・DS検定の合格数に応じて出るデジタルバッジです。1つで1、2つで2、3つ全部で3。申請は無料で、必要なのは合格証番号だけ。すでにITパスポートに合格しているなら、今日から1つ目を申請できます。3つ揃えるつもりなら、休止が予定されているITパスポートを先に押さえてください。
ITパスポートをこれから受ける方は、試験日と申し込みから。すでに合格していて次を探している方は、ITパスポートの次に取るべき資格もあわせてどうぞ。
