勉強を止めてしまうのは、意志が弱いからではありません。
FP3級は6つの分野に分かれていますが、おすすめの順番があります。
テキストを買って、最初の何十ページかは進んだ。それからしばらく開いていない。そんな状態でしょうか。
「続かないのは自分の意志が弱いから」と思っている方が多いのですが、FP3級に関しては、たいてい別の理由があります。
こんにちは、ごんちゃんです。現役のITエンジニアで、未経験の方が勉強でつまずくところを何度も見てきました。
先に断っておくと、私はFPの資格者ではありません。書くのは公式に決まっていることと、続かない人を見てきた話だけです。
FP3級は、6つの分野でできています
公式が公開している学科の出題分野は、この6つです。
出典:日本FP協会「3級 試験範囲」。実技試験の分野は「資産設計提案業務」です。
見ていただくと分かるとおり、すべて自分の生活に関わる話です。保険、投資、税金、住まい、相続。学校で習う科目とは性質が違います。
そして大事なのは、この順番で勉強しなければいけない決まりはないということです。テキストがその並びになっているだけで、試験はどこから覚えても構いません。
止まる人は、自分と関係のない分野から読んでいます
これが本題です。人に教えてきて感じるのは、いま自分に関係のない話は、どれだけ読んでも頭に残らないということです。
たとえば賃貸に住んでいる方にとって、「不動産」の章は完全に他人事です。20代の方が「相続・事業承継」を読んでも、実感が湧きません。実感のないものを覚えるのは、単純に大変です。
「気合いが足りない」「モチベーションが下がった」で片づけると、次にやることが決まりません。次も同じところで止まります。止まった場所を見てください。たいてい、いまの自分の生活から遠い分野です。
自分に近い分野から読み直してください
提案はひとつです。テキストを1ページ目に戻さないでください。いまの自分に関係のある分野を選んで、そこから読みます。
| いまの状況 | 実感が湧きやすい分野 |
|---|---|
| 給与から引かれる額が気になる | タックスプランニング |
| 投資を始めた・始めたい | 金融資産運用 |
| 保険を見直そうと思っている | リスク管理 |
| 家を買うか迷っている | 不動産 |
| 親のことが気になり始めた | 相続・事業承継 |
| 年金や社会保険が不安 | ライフプランニングと資金計画 |
1つでも「自分のことだ」と思える分野があれば、そこから始めてください。1分野終われば、進んだという感覚が戻ります。そこから他の分野に広げるほうが、1ページ目から順に読み直すよりずっと早いです。
合格に必要なのは6割です
もうひとつ、知っておくと気が楽になる数字があります。公式に決まっている合格基準です。
| 学科 | 実技 | |
|---|---|---|
| 時間 | 90分 | 60分 |
| 問題数 | 60問 | 20問 |
| 合格ライン | 36点以上(60点満点) | 60点以上(100点満点) |
出典:日本FP協会「3級FP技能検定 試験要綱」。どちらも多肢選択式です。
どちらも6割です。4割は落としていい試験だということでもあります。テキストを完璧に理解しようとして止まっているなら、その完璧さは試験には求められていません。
ちなみに実技は20問しかありません。2級の実技には記述式が含まれますが、3級はどちらも多肢選択式です。書いて答える問題はありません。
締切が無いことも、止まる理由になります
ここは仕事のほうでも同じことが起きます。締切がないものは、能力に関係なく終わりません。
FP3級は随時受検ができるCBT試験です。好きなときに受けられます。これは便利なのですが、裏を返せば「今日じゃなくてもいい」がいつまでも成り立つということでもあります。
受検資格も「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」とされていて、実質的にほとんどの方が受けられます。誰にも急かされません。
止まっている自覚があるなら、読み直す前に受検日を予約してしまうのが早いです。日付が決まれば、残りは逆算するだけになります。FP3級の独学スケジュールに、週ごとの配分をまとめました。
分野を選んで読む方法にも弱点があります。好きな分野だけ進んで、苦手な分野が最後まで残ることです。試験は6分野から出るので、結局は全部に触れる必要があります。最初の1分野は「進む感覚」を取り戻すためのものと割り切って、2分野目からは順番を気にせず埋めていってください。ずっと好きなところだけ読んでいると、今度は別の意味で終わりません。
それでも動かないなら、教材が合っていないかもしれません
分野を変えても手が止まる場合、テキストそのものが自分に合っていない可能性があります。文字で読むのが苦手な人が分厚い参考書を選ぶと、どこから始めても進みません。
読む派か、動画で教わる派かで向くものが変わります。FP3級のテキスト比較で、いま使っているものが自分の型に合っているか確かめてみてください。それでも進まないときは、FP3級の通信講座という選択肢もあります。
※試験の内容は2026年8月時点の公式ページの記載です。変更される場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。
よくある質問
Qテキストは最初から順番に読むべきですか?▼
その必要はありません。公式が公開している学科の出題分野は、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6つですが、この順番で勉強しなければならないという決まりはありません。テキストがその並びになっているだけです。止まっているなら、いまの自分に関係のある分野から読み直すほうが進みます。
Qどの分野から始めるのがいいですか?▼
自分の生活に近い分野です。給与から引かれる額が気になるならタックスプランニング、投資を始めたなら金融資産運用、保険を見直そうと思っているならリスク管理、というように選んでみてください。実感のある内容は覚えるのが楽になります。逆に、いまの自分と関係のない分野から読み始めると、どれだけ読んでも頭に残りません。
Qどのくらい理解できていれば受かりますか?▼
合格基準は学科が60点満点で36点以上、実技が100点満点で60点以上です。どちらも6割なので、4割は落としてよい試験ということになります。テキストを完璧に理解しようとして止まっているなら、その完璧さは求められていません。
Q実技のほうが難しそうで手をつけられません。▼
3級の実技は60分で20問、形式は多肢選択式です。2級の実技には記述式が含まれますが、3級は書いて答える問題がありません。問題数も学科の3分の1なので、身構えすぎないほうがいいと思います。
Q好きな分野だけ読んでいて大丈夫でしょうか?▼
最初の1分野だけにしてください。試験は6分野から出るので、結局は全部に触れる必要があります。最初の1分野は止まった状態から進む感覚を取り戻すためのものと割り切って、2分野目からは順番を気にせず埋めていくのがおすすめです。好きなところだけ読み続けると、今度は別の意味で終わらなくなります。
まとめ
FP3級で止まる原因は、意志の強さではなく読む順番にあることが多いです。6つの分野は全部生活の話なので、いまの自分に関係のあるところから読めば、実感が伴って進みます。
やることは2つです。止まった場所を見て、自分に近い分野を1つ選び直す。そして受検日を先に予約する。合格ラインは6割なので、完璧に理解する必要はありません。
