CBTになったのだから、ITパスポートのようにその場で結果が分かると思いますよね。
結論からいうと、応用情報の合格発表は、試験が終わってから約2ヶ月後です。IPAは前期の合格発表を2027年2月頃、後期を2027年6月頃と公表していて、その場で結果は分かりません。
この記事では、合格発表の日程と、待っているあいだにやっておけることを紹介します。
「CBT=即日結果」だと思い込んでいると、転職や社内申請の逆算がずれます。ここは分けて覚えてください。
2026年度の合格発表はいつ?
IPAが公表している日程です。試験がいつ終わって、発表がいつかを整理しました。
| 前期 | 後期 | |
|---|---|---|
| 申込受付 | 2026年10月6日 〜11月7日 |
2027年1月27日 〜2月16日 |
| 科目A試験 | 2026年10月28日 〜11月10日 |
2027年2月6日 〜2月19日 |
| 科目B試験 | 2026年11月24日 〜12月6日 |
2027年3月3日 〜3月15日 |
| 合格発表 | 2027年2月頃(予定) | 2027年6月頃(予定) |
出典:IPA「令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の申込受付期間及び試験実施期間について」。IPAは合格発表について「詳細は後日、ウェブページでお知らせします」としているため、確定日ではなく予定時期です。
前期を見てください。科目Bが終わるのは2026年12月6日。合格発表は2027年2月頃。間が約2ヶ月あります。申込から数えると約4ヶ月のプロジェクトです。
2026年10月6日〜11月7日
2026年10月28日〜11月10日
2026年11月24日〜12月6日
2027年2月頃(予定)。科目Bの終了から約2ヶ月
なぜ2ヶ月もかかるの?科目Bが記述式だからです
同じIPAのCBT方式なのに、なぜITパスポートは即日で応用情報は2ヶ月なのか。答えは出題形式にあります。
| 出題形式 | 結果がわかるまで | |
|---|---|---|
| ITパスポート | 全問が多肢選択式 | その場で画面に表示 |
| 応用情報 | 科目Aは多肢選択式 科目Bは記述式 |
試験から約2ヶ月 |
多肢選択式は機械が採点できます。だからITパスポートは試験が終わった瞬間に点数が出ます。一方で記述式は、人が読んで判断する必要があります。応用情報の科目Bは11問から5問を選んで記述する形式です。これを全受験者ぶん採点するとなれば、時間がかかるのは当然です。
旧制度では、4回連続で74日かかっていました
「2ヶ月」という言い方は目安です。実際にどのくらいだったのかは、IPAが回ごとに出している合格発表のお知らせから分かります。春期・秋期で実施していた時期の直近4回を並べます。
| 回 | 試験日 | 合格発表日 | 日数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度春期 | 2024年4月21日(日) | 2024年7月4日 | 74日 | 36,730名 | 8,677名 | 23.6% |
| 令和6年度秋期 | 2024年10月13日(日) | 2024年12月26日 | 74日 | 44,243名 | 12,613名 | 28.5% |
| 令和7年度春期 | 2025年4月20日(日) | 2025年7月3日 | 74日 | 38,663名 | 8,527名 | 22.1% |
| 令和7年度秋期 | 2025年10月12日(日) | 2025年12月25日 | 74日 | 44,005名 | 10,792名 | 24.5% |
4回とも試験日から74日後です。ばらつきがありません。2ヶ月と言うより、2ヶ月半に近いのが実際でした。
ここで注意したいのは、この74日が春期・秋期の一斉試験だった時期の数字だという点です。日程が分かれた2026年度以降も同じになるとは限りません。IPAが示している予定では約2ヶ月なので、予定どおりに進めば以前より少し早くなります。
逆に言うと、予定より早まることは期待しないほうが安全です。計画を立てるなら、2ヶ月ではなく2ヶ月半で見ておくと、ずれても困りません。
合格率は22%から28%のあいだで動いています
待っているあいだに気になるのが、どのくらい受かる試験なのかだと思います。同じお知らせに受験者数と合格者数が載っています。
直近4回は22.1%から28.5%のあいだでした。回によって6ポイントほど動くので、「毎回2割台前半」と固定で考えないほうがいい数字です。受験者数は3万7千人から4万4千人で、こちらも回ごとに差があります。
合格率が動く理由は、試験そのものの難しさだけではありません。受けた人の層が変わると数字も動きます。合格率が低い回に当たったから不利だった、という読み方はできません。
私はQAの仕事で、自動で判定できるテストと、人が目で見て判断するテストの両方を扱っています。自動化できるものは一瞬で終わりますが、人の判断が要るものは、どうしても人数と日数がかかる。応用情報の2ヶ月は「遅い」のではなく、記述式を採点している時間です。逆に言えば、この2ヶ月は自分の力ではどうにもならない期間なので、結果を待たずに次へ進んでしまうのが得だと思います。
この待ち時間が計画にどう影響するか
「2026年内に応用情報を受ける」ことと、「2026年内に合格を証明できる」ことは別物です。
前期を受けた場合、合格がわかるのは2027年2月頃です。転職の応募、社内の昇進要件、資格手当の申請など、期限が2026年度内にあるなら、前期でも間に合わない可能性があります。「試験を受けた」ことと「合格した」ことは扱いが違うので、提出先に確認しておくのが安全です。
逆に、期限が特にないなら気にする必要はありません。待っている間にできることのほうが大事です。
日程を見比べると分かりますが、後期の申込受付(2027年1月27日〜2月16日)は、前期の合格発表(2027年2月頃)と重なるか、その前に始まります。つまり受かったかどうか分からないまま、次を申し込むか決めることになる場面が出てきます。ここはやりにくい点です。手応えが微妙なら、先に申し込んでおいて合格していたら取り消すほうが、機会を逃さずに済みます(取り消しの条件は必ず公式でご確認ください)。
ITパスポート・基本情報との仕組みの違い
混同しやすいので、整理しておきます。同じIPAの試験でも、結果の出方は3通りあります。
| 試験 | 結果の出方 |
|---|---|
| ITパスポート | 試験直後に画面でスコア。正式な合格発表は翌月 |
| 基本情報・情報セキュリティマネジメント | 年間を通じて随時受験。全問が多肢選択式 |
| 応用情報 | 前期・後期の区切りがあり、合格発表は試験から約2ヶ月後 |
ITパスポートの結果の見方はITパスポートの合格発表の記事にまとめています。応用情報の申込と試験日程は申し込みと日程の記事へ。
発表を待つあいだに、やっておけること
合格発表まで約2ヶ月あります。この2ヶ月は、結果がどちらでも使い道があります。受かっていれば次の試験の準備期間になり、届いていなければ次の回までの助走になります。どちらにしても、いま止まっているのがいちばんもったいない時間です。届いていなかった場合にいつ動けばいいかは応用情報に落ちたら次はいつ?にまとめました。
手応えがあった場合は、高度試験や情報処理安全確保支援士が次の選択肢になります。応用情報の合格そのものに有効期限はありませんが、高度試験の科目A免除は2年で切れます。動くなら早いほうが得です。
科目Bで手応えがなかった場合は、次の回がいつかを先に確認しておいてください。応用情報は年2回しかないので、前期と後期のどちらに出すかで半年ずれます。
記述式の書き方そのものに詰まった感覚があるなら、対策の順番が決まっている講座に乗るという手もあります。注意点を先に書いておくと、6か月で72,600円と決して安くはありません。テキストと過去問で自走できている人には不要です。逆に「解答は書けているのに点にならない」で止まっているなら、独学で直しにくいのはまさにそこです。
費用をかけずに進めるなら、まずは参考書からで問題ありません。応用情報の参考書おすすめ4選に、CBT対応の最新版だけを絞って挙げています。
受かっていた場合、次に何を取るか
合格が見えたら、次の一本を決める段階になります。多くの方が高度試験や情報処理安全確保支援士を思い浮かべると思いますが、進み方はそれだけではありません。
縦に上がる道は、科目A免除が2年で切れるうちに動けるのが強みです。ただし専門分野を先に決める必要があり、しかも高度試験の申込締切は応用情報より2週間早いという落とし穴があります。一方で、AIやデータの方面に横へ広げる道は分野を決めなくてよく、期限もありません。
どちらが向いているかは、いまの業務で使っている専門分野がはっきりあるかどうかで決まります。判断の材料は応用情報の次に取る資格は?に整理しました。あわせて、応用情報はDX推進パスポートの対象外だという点も知っておくと選び方が変わります。
よくある質問
Q応用情報の合格発表はいつですか?▼
IPAは2026年度について、前期試験の合格発表を2027年2月頃、後期試験を2027年6月頃と公表しています。ただし「詳細は後日、ウェブページでお知らせします」としているため、確定日ではなく予定時期です。前期の科目B試験が2026年12月6日までなので、試験から発表まで約2ヶ月あく計算になります。
QCBTなのに、その場で結果はわからないのですか?▼
わかりません。応用情報の科目Bは記述式(11問から5問を選んで解答)で、人が読んで採点する必要があるためです。ITパスポートは全問が多肢選択式なので機械で採点でき、試験直後に画面で点数が出ます。同じIPAのCBT方式でも、出題形式が違うと結果の出方も変わります。
Q2026年度中に合格を証明できますか?▼
前期を受けた場合、合格がわかるのは2027年2月頃なので、2026年内の証明には間に合わない見込みです。転職の応募や社内の昇進要件、資格手当の申請などで期限がある方は、逆算して確認しておいてください。「試験を受けた」ことと「合格した」ことは扱いが違うので、提出先に事前に相談しておくのが安全です。
Q前期の結果を待ってから後期を申し込めますか?▼
難しい場合があります。後期の申込受付は2027年1月27日から2月16日までで、前期の合格発表(2027年2月頃)と重なるか、その前に始まるためです。手応えが微妙なら、先に申し込んでおいて合格していたら取り消すほうが機会を逃しにくいと思います。取り消しの可否や条件は必ず公式でご確認ください。
Q待っている間にやっておくといいことはありますか?▼
高度試験を狙っているなら、免除のしくみを確認しておくとよいです。応用情報に合格すると高度試験と情報処理安全確保支援士試験の科目A-1が免除されますが、期限は2年です。合格発表を待つ2ヶ月は自分の力ではどうにもならない期間なので、結果を待たずに次の準備へ進んでしまうほうが得だと思います。
まとめ
待ち時間そのものは変えられません。変えられるのは、その2ヶ月をどう使うかだけです。
