「用語は覚えたのに、事例問題になると急に解けない」「長文を読んでいるうちに、何を聞かれているか分からなくなる」——SG(情報セキュリティマネジメント試験)の合否を分けるのは、この科目Bです。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。私は開発とQA(品質保証)を10年やっていて、セキュリティのルールを現場でどう運用するかは本業の領域です。その視点から言うと、科目Bは知識を問う試験ではなく「立場と判断」を問う試験。ここが分かると、一気に解けるようになります。
科目Bは「正しい知識」ではなく「この人が、この立場で、次に取るべき行動」を選ぶ問題です。
結論
- 科目Bは12問。知識ではなく状況判断を問う事例問題
- 落ちる人の共通点は「技術的に正しい答え」を選んでしまうこと。問われているのは組織のルール上の正解
- 解く手順は①登場人物と立場を整理 ②何が守られていないかを特定 ③その立場で取るべき行動を選ぶ
- 対策の順番は科目Aの知識を固めてから事例演習。逆をやると解説が理解できない
【受験予定の方へ・重要】情報セキュリティマネジメント試験は、システム入れ替えのため一時休止が予定されています(延期により休止は2027年1月以降の見込み・2026年内は受験可能)。年内合格を目指すなら、試験日の確保を先に済ませましょう。詳しくは試験休止まとめへ。
科目Bとは?まず試験の構成を押さえる
SGは科目A(48問)+科目B(12問)を120分で解きます。合格基準は1000点満点中600点が目安です。
| 科目A | 科目B | |
|---|---|---|
| 問題数 | 48問 | 12問 |
| 形式 | 短い小問(知識) | 長文の事例問題(状況判断) |
| 問われるもの | 用語・仕組みを知っているか | その場でどう動くか |
| 対策 | 過去問の反復で伸びる | 読み方・判断の型を身につける |
問題数だけ見ると科目Aが多いのですが、受験者が苦しむのは12問しかない科目Bです。1問あたりの文章量が多く、しかも「覚えていれば解ける」問題ではないからです。
なぜ知識があるのに解けないのか
ここが本題です。科目Bで落ちる人には、はっきりした共通点があります。技術的に正しい答えを選んでしまうことです。
「この脆弱性なら、すぐパッチを適用すべきだ」——技術的には正しい。でも問題文の主人公がその権限を持たない一般社員なら、それは正解になりません。
「上長・情報セキュリティ管理者に報告する」——組織のルール上、その立場の人が取るべき行動。SGは”管理”の試験なので、こちらが正解になります。
SGはマネジメント(管理)の試験です。求められているのは「自分で技術的に解決する力」ではなく、「組織のルールに沿って、正しい人に、正しい手順でつなぐ力」。この視点の切り替えができると、選択肢の見え方が変わります。
実務でも同じです。私たちQAが不具合を見つけたとき、勝手に直すことはしません。報告し、記録し、決める人に判断してもらう。遠回りに見えますが、これが組織で事故を防ぐ唯一の方法です。科目Bはこの「現場のお作法」をそのまま出題している——そう思って読むと、迷いが減ります。
解く手順:3ステップで答えを絞る
長文に飲まれないために、読む順番を決めておきましょう。
誰が主人公か、その人は一般社員か・管理者か・システム担当か。権限が違えば取るべき行動も変わります。人物が出てきたら役職に印をつけながら読むと迷いません
情報が漏れそうなのか、改ざんされそうなのか、使えなくなりそうなのか。機密性・完全性・可用性のどれが脅かされているかを見極めると、対策の方向が決まります
多くの場合、正解は報告・記録・手順に従うのいずれかです。「自分だけで解決する」「勝手に判断する」選択肢は、まず正解になりません
迷ったときの消去法も強力です。「独断で動く」「報告しない」「証拠を消す」系の選択肢は、ほぼ確実に不正解。この基準だけで、12問中いくつかは選択肢を2つまで絞れます。
対策の順番:科目Aを固めてから事例へ
やりがちな失敗が、最初から科目Bの問題を解き始めることです。用語の意味が分からない状態で事例問題に挑むと、解説を読んでも解説が分からないという無限ループに入ります。
用語と仕組みを頭に入れる。無料の過去問道場が使えます
IPAが公開しているサンプル問題や、予想問題集で型を身につける
120分で48問+12問。長文に時間を取られすぎないペース感を作る
教材はテキスト1冊+過去問道場が基本で、科目Bに不安があるなら予想問題集を足すのが定石です。テキスト選びはSGテキストおすすめ3選、事例問題を厚く演習したい方はSG問題集おすすめ2選で解説しています。学習全体の流れはSGの独学スケジュールへ。
科目Bの事例問題は、本試験形式で数をこなすのがいちばん効きます。
科目Bは「センス」ではなく型です。数をこなすと「あ、これは報告の問題だ」とパターンが見えてきます。
よくある質問
Q科目Bは何問中何問取れば合格できますか?▼
合格基準は1000点満点中600点が目安で、科目A・科目Bを合わせた総合評価です。科目Bだけで何問という基準は公表されていませんが、12問と数が少ないぶん1問の重みが大きいので、「科目Aで稼いで科目Bは捨てる」戦略は危険です。
Qプログラミングの知識は必要ですか?▼
不要です。基本情報の科目Bと違い、SGの科目Bはアルゴリズムや擬似言語が出ません。問われるのは組織における情報の扱い方なので、非エンジニアの方でも十分に対応できます。
Q長文を読む時間が足りません。▼
先に設問を読んでから本文に戻ると、探すべき情報が絞れて速くなります。また科目Aを速く終わらせて科目Bに時間を残す配分も重要です。時間を計った通し演習を数回やると、自分のペースがつかめます。
まとめ
この記事のまとめ
- 科目B(12問)は知識でなく状況判断の試験。技術的な正解ではなく組織のルール上の正解を選ぶ
- 解く手順は「①立場を整理 ②何が守られていないか ③その立場での行動」。独断・報告しない選択肢は不正解
- 対策は科目Aを固めてから事例演習。順番を逆にすると解説が理解できない
