「基本情報やITパスポートって、2027年から変わるらしい」「もしかして廃止?」——そんな話を聞いて不安になった方へ。結論、廃止ではありません。ただし本当に変わります。しかも過去最大級の見直しです。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです(基本情報技術者 合格)。この記事では、IPA(情報処理推進機構)と経済産業省が2026年3月31日に公表した見直し案をもとに、「何が変わるのか」「いつ再開するのか」「今のうちに受けるべきか」を、受験する側の目線で整理します。IPAの続報に合わせて随時更新します(最終更新:2026年7月17日)。
「大きく変わる」と聞くと身構えますよね。でも大丈夫。ポイントを押さえれば、慌てる必要はまったくありません。
まず結論:3行まとめ
スケジュール:いつ休止して、いつ再開する?
※休止・再開の具体的な時期は、いずれも2026年秋にIPAが発表予定です。
休止の理由は試験システムの入れ替えで、試験そのものがなくなるわけではありません。休止の詳しい経緯は試験休止まとめの記事で解説しています。
ITパスポートは廃止される?→試験名もレベルも存続します
「ITパスポートが廃止される」「なくなる」という検索が増えていますが、結論から言うと廃止されません。IPAが2026年3月31日に公表した見直し案でも、ITパスポート試験は試験名称・レベル(レベル1)ともに存続する扱いです。変わるのは中身——出題分野の組み替えです。
つまり「ITパスポートという資格そのものが消える」わけではありません。むしろ2026年内に現行制度で取ってしまえば、その合格実績はそのまま有効です(資格に有効期限はありません)。では、何がどう変わるのか。出題分野の組み替えを見ていきましょう。
・マネジメント系
・テクノロジ系
・テクノロジ
・セキュリティ倫理
あわせて、DXのマインド・スタンス、データマネジメントの基礎、AI時代に対応した倫理の出題が強化・追加されます。試験時間120分・100問という枠組みは維持される見込みです。背景には、経産省とIPAの「Society 5.0時代のデジタル人材育成」という方針があります。
この変更は「難しくなる」というより、今の時代に必要な内容へのアップデートです。生成AIをどう正しく使うか、データをどう扱うか——実務でも避けて通れないテーマが試験に入ってくる、という自然な流れだと受け止めています。
基本情報・応用情報・高度試験も再編される
見直しはITパスポートだけではありません。応用情報技術者試験とその上の高度試験は大括り化のうえ再編され、「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の3区分からなる「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」として、2027年度夏頃〜秋頃に実施される予定です(2026年3月31日 IPA・経産省 発表)。基本情報については、科目A・科目Bの枠組みや、新しいシラバスへの対応が焦点になります。
そしてもう一つ、上位試験を狙う人には見逃せない変更があります。
新制度ではすべてCBT方式に統一され、応用情報の記述式(午後)や高度試験の論述式は廃止される方向です。「文章を書く試験」が苦手な人には朗報ですが、逆に記述で差をつけて合格したい人は、現行制度のうちが狙い目ということになります。なお難易度が下がるとは説明されておらず、多肢選択式でも深い理解は問われる見込みです。
さらに、「データマネジメント試験」も新設されます。こちらはレベル2=ITパスポートの次のステップという位置づけで、ビジネス部門の人材やDX担当者が対象。2027年度の夏〜秋の開始予定です。「ITパスポートの次に何を取るか」の選択肢が、2027年以降は一つ増えることになります。
※いずれも2026年3月31日にIPAが公表した「試験区分体系などの見直し(案)」に基づく内容です。区分の正式名称や詳細は2026年夏頃以降に公表される見込みで、変更の可能性があります。最新情報はIPA公式でご確認ください。
結局、いま受けるべき?待つべき?
私の考えは「受かる準備ができるなら、年内に現行制度で受けきる」です。理由は3つ。
ぶっちゃけ、「新制度を待つ理由」が明確にない人は、年内に取っちゃうのが一番ラクです。
- 今の教材・今の勉強がそのまま使える。新制度を待つと、テキストの買い直しや出題傾向の読み直しが必要になる
- 再開時期は未発表(2026年秋にIPAが発表予定)。確実に受けられる年内が堅い
- 資格の価値は制度が変わっても続く。旧制度で取った合格が無効になることはない
逆に「新制度のAI・DX分野に興味がある」「年内は準備が間に合わない」なら、無理せず2027年の新制度を待つ選択も十分アリです。焦って中途半端に受けるのが一番もったいない、という前提での話です。
最新の発表状況を随時更新› 2026年内と2027年、どっちで受ける?
新旧どちらが得か判断する› 応用情報は2027年も受けられる?
休止対象外のIT国家資格› 基本情報の独学スケジュール
年内合格を目指すなら› 休止中は何を勉強すべき?
待ち時間の使い方› データマネジメント試験とは?
2027年新設の新試験を詳しく› 今から年内合格に間に合う?逆算ガイド
現行制度で取り切る計画› 生成AIパスポートとは?
IPA以外のAI系資格という選択›
よくある質問
QITパスポートは廃止されるのですか?▼
廃止ではありません。試験システムの入れ替えにともなう一時休止と、出題分野を見直した新制度への移行です。2027年度中の再開が予定されており、資格制度そのものがなくなるわけではありません。
Q旧制度で取った合格は無効になりますか?▼
なりません。情報処理技術者試験の合格に有効期限はなく、制度が変わっても合格の事実と価値は変わりません。履歴書にもそのまま書けます。
Q今持っている旧制度のテキストは、新制度でも使えますか?▼
新制度で受けるなら、出題分野が再編されるので新制度対応版のテキストを待つのが安全です。逆に年内に現行制度で受けるなら、今のテキストで何の問題もありません。
Q新制度は難しくなりますか?▼
「難化」というより「現代化」です。AI・DX・データといった新しいテーマが入る一方、試験の位置づけ(ITの入門〜基礎)は変わりません。過度に恐れる必要はないと考えています。
Q新しく増える試験(データマネジメント試験など)はどんなもの?▼
2027年度から「データマネジメント試験」が新設される予定です。レベル2=ITパスポートの次のステップという位置づけで、ビジネス部門の人材やDX担当者が対象です。また応用情報・高度試験は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」としてマネジメント/データ・AI/システムの3区分に再編される予定です。いずれも正式名称や詳細は今後の公表待ちです。
Q応用情報の記述式(午後)はなくなるのですか?▼
新制度ではすべてCBT方式に統一され、記述式・論述式は廃止される方向です。ただし難易度が下がるとは説明されていません。「記述で勝負したい人は現行制度のうちが狙い目、書くのが苦手な人は新制度を待つ」という判断もできます。なお応用情報は休止の対象外で、2026年度からCBTへ移行しつつ記述式は継続する見込みです。
まとめと更新履歴
まとめ:「廃止」ではなく2027年度からの新制度への移行(実施時期は2026年秋にIPAが発表予定)。ITパスポートは「ビジネス/テクノロジ/セキュリティ倫理」に再編されAI・DX・倫理が強化。迷うなら現行制度で年内合格が安全。旧合格の価値は不変です。
更新履歴
・2026年7月27日 「廃止されない」根拠を専用H2で明示。新設のデータマネジメント試験(レベル2)・記述式/論述式の廃止方針を追記(いずれも2026年3月31日 IPA公表の見直し案に基づく)
・2026年7月17日 タイトル・FAQに「廃止ではない」旨を明記(GSCで「ITパスポート 廃止」の検索が判明したため)
・2026年7月4日 IPA・経産省の見直し案(2026年3月31日公表)をもとに公開
