ITパスポートのテキスト選び、最後の最後に残る2冊があります。「みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集」(通称みんほし)と、「キタミ式イラストIT塾」。
書店で両方を手に取って、パラパラめくって、戻して、またみんほしをめくって……を3往復くらいした方、いますよね。わかります。どちらを買っても失敗ではない2冊だからこそ、決め手がなくて迷うんです。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです(業界歴10年・基本情報技術者 合格)。この記事では、この2冊だけに絞って5番勝負で比較し、「あなたならこっち」まで言い切ります。
どっちを選んでも失敗しません。決め手は『最後まで読み切れるか』です。
【受験予定の方へ・重要】ITパスポート試験は試験システム入れ替えのため一時休止が予定されています(延期により休止は2027年1月以降の見込み。2026年内は受験可能です)。年内合格を目指す方は試験日の確保もお早めに。(出典:IPA)詳しくは試験休止まとめへ。
結論:30秒でわかる選び方
結論:活字を読むのが苦にならず、1冊で問題演習まで終わらせたいならみんほし。文字中心の本で挫折した経験がある、またはIT用語のイメージがまったく湧かないならキタミ式。差がつくのは中身の質ではなく、「あなたが最後のページまでたどり着けるかどうか」です。
| みんほし(TAC出版) | キタミ式(技術評論社) | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 1,650円 | 2,200円 |
| ボリューム | 約670ページ(テキスト+問題集で分冊可) | 約600ページ |
| 紙面 | フルカラー・図解多め | フルカラー・ほぼ全編イラスト |
| 問題演習 | 問題集パート+問題集アプリ付き | 過去問解説212問+Webアプリ「DEKIDAS-WEB」 |
| ひとことで | 1冊完結の王道 | 挫折しにくさ最強 |
※価格・特典は2026年7月時点の調査によるものです。変動する場合があるので、購入時は販売ページでご確認ください。
5番勝負でくわしく比較
①解説のわかりやすさ:引き分け(方向性が違う)
どちらもわかりやすさでは定評のある本ですが、アプローチが正反対です。みんほしは「整理された図解と文章で、要点を効率よく理解させる」タイプ。キタミ式は「イラストで概念そのものをイメージさせる」タイプです。
エンジニアとしてひとこと添えると、IT知識は先にイメージを持てた人が勝ちます。「CPUって結局なに?」レベルから始めるならキタミ式の説明の丁寧さは頼れる一方、ある程度PCに慣れた人には同じ丁寧さが「回りくどさ」に変わります。あなたの現在地で評価が反転する項目です。
②問題演習のしやすさ:みんほしの勝ち
みんほしは書名のとおり「教科書&問題集」の合体型で、読んだ範囲をすぐ問題で確認するリズムが1冊の中で完結します。キタミ式も過去問解説212問とWebアプリが付くので昔より大きく改善しましたが、「読む→解く」の一体感ではみんほしに分があります。
ただし補足を。ITパスポートには無料の「過去問道場」があるので、演習量はどちらを選んでも外部で確保できます。この差は「本の中で完結させたいか」の好みの差と考えてください。
③持ち運び・スキマ時間:みんほしの勝ち
みんほしはテキスト部分と問題集部分をパカッと分冊できるので、通勤カバンに半分だけ入れられます。付属の問題集アプリもあり、「机がある日は紙、移動中はスマホ」の使い分けがしやすい設計です。キタミ式は約600ページ一体型なので、持ち歩くにはやや覚悟がいります。
④挫折しにくさ:キタミ式の勝ち
ここがキタミ式の独壇場です。ほぼすべての解説がイラストで進むので、活字が苦手な人でも「読む」というより「眺めて理解する」感覚でページが進みます。私の周りでも、文字中心のテキストで一度挫折した人がキタミ式で完走できたケースは実際にあります。
テキストは読み切ってナンボ。「途中で止まった名著」より「最後まで読めた本」のほうが、確実に合格に近いです。挫折の不安が少しでもあるなら、この1項目だけで キタミ式を選ぶ価値があります。
⑤コスパ:みんほしの勝ち(ただし僅差)
単純な価格差は550円(1,650円 vs 2,200円)。問題集まで込みと考えるとみんほしのコスパは頭ひとつ抜けています。ただ、キタミ式の2,200円も「挫折保険込み」と考えれば高くありません。1回の受験料は7,500円。テキスト代をケチって挫折・不合格になるほうが、よほど高くつきます。
タイプ診断:あなたはどっち?
- みんほし:活字は普通に読める/1冊で完結させたい/通勤時間に勉強したい/勉強のリズム(読む→解く)を作りたい
- キタミ式:文字だけの本で挫折したことがある/「そもそもCPUって?」レベルから始めたい/暗記より意味の理解を優先したい/試験後も使える知識にしたい
「迷うから両方買う」はアリ?
ナシです。理由はシンプルで、テキスト2冊を並行すると、どちらも中途半端になって過去問演習の時間が消えるから。ITパスポート合格の型は「テキスト1冊+過去問道場」です。1,650円か2,200円か、どちらか1回の決断で十分。浮いたお金と時間は過去問演習(無料)に回しましょう。
よくある質問
Q中古や去年の版を安く買うのはダメ?▼
おすすめしません。特に2024年より前の版は、シラバスVer.6.3で追加された生成AI・DX関連の132語が載っていない可能性が高いです。「2026年度版」「令和08年」表記を選んでください。
Qキタミ式には基本情報版もあるけど、間違えない?▼
キタミ式は「ITパスポート」「基本情報技術者」など試験別にシリーズが分かれています。表紙の試験名を必ず確認してください。ITパスポート受験なら「キタミ式イラストIT塾 ITパスポート」です。
Q正直、どっちもピンとこなかったら?▼
この2冊がすべてではありません。講義調の「かやのき先生」、速習型の「スッキリわかる」、頻出特化の「出るとこだけ!」という選択肢もあります。5冊を同じ物差しで比較した記事があるので、そちらでご自身に合う1冊を探してみてください。
テキスト代をケチって挫折するより、自分に合う1冊に投資するほうが結局お得ですよ。
まとめ:「読み切れる本」があなたの正解
この記事のまとめ
①1冊完結・コスパ・持ち運びならみんほし
②挫折しにくさ・概念理解ならキタミ式
③どちらも中身は信頼できる。決め手は「自分が最後まで読めるか」
④両方買いはナシ。1冊+過去問道場が合格の型です。
テキストが決まったら、次は計画です。社会人向けの勉強スケジュールはこちらにまとめました。
