終わらないのは、範囲が広いからではありません!
この試験、1問に41秒しかかけられません。
テキストを開くたびに知らない用語が出てきて、ページが全然進まない。そんな状態でこの記事にたどり着いた方が多いと思います。
まず言いたいのは、それはあなたのペースが遅いからではありません。やる順番が、この試験の作りと合っていないだけです。
こんにちは、ごんちゃんです。QAエンジニアとして働きながら、AIを業務で使っています。
先に断っておくと、私はG検定を受験していません。書くのは公式に出ている数字と、AIを実務で使っている側から見た進め方の話だけです。
半分近い人は、50時間以内で受けています
公式が、合格者にアンケートを取って結果を公開しています。
G検定受験までに要した学習時間は、「30〜50時間」が一番多く、25.3%。ついで「15〜30時間」の21.5%
出典:日本ディープラーニング協会 公式サイト
この2つを足すと46.8%。半分近い人が、50時間以内で受けていることになります。1日1時間なら2ヶ月かからない計算です。
※25.3%と21.5%は公式の公表値です。合計の46.8%は当サイトで足したものです。
範囲の広さを考えると、意外に短いと思いませんか。ということは、終わらない原因は範囲そのものではない可能性が高いということです。
1問41秒。深く理解する試験ではありません
原因を探すために、試験の作りを見てみます。オンライン試験は100分で145問程度です。
| オンライン | 会場 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 100分 | 120分 |
| 出題数 | 145問程度 | 145問程度 |
| 1問あたり | 約41秒 | 約50秒 |
出典:日本ディープラーニング協会 公式サイト。「1問あたり」は試験時間と出題数から計算した目安です。
41秒です。問題文を読んで、選択肢を見て、答えを選ぶ。それだけで終わる時間です。考え込む余裕はありません。
つまりこの試験が求めているのは、深く理解しているかではなく、その言葉を知っているかです。「見たことがある。たしかこういう意味だった」で答えられれば通ります。
ここが終わらない原因につながります。41秒で答える試験に、1つの用語を30分かけて理解する勉強をしている。それでは範囲が終わりません。
終わらない人がやっている3つのこと
どれも真面目な人ほどやります。そしてどれも、41秒で答える試験には過剰です。
特に②が重いです。AIの分野は用語を1つ調べると、その説明の中にまた知らない用語が出てきます。芋づる式に広がって、気づくと1時間経っている。これを繰り返している限り、範囲は永遠に終わりません。
順番を変えるだけで、たいてい終わります
提案はひとつです。テキストから始めるのをやめて、問題から始めてください。
出題範囲は公式が公開しています。自分の穴がどこに固まっているかが見えます。
1ページ目に戻らないでください。必要なところから読みます。
この順番なら、読む量が最初から絞られます。テキストは前から読むものではなく、調べたいことがあるときに開くものだと考えてください。
なお公式の過去問は20問ありますが、そのうち現行のシラバスが適用された回のものは5問だけです。残りはそれ以前の回なので、範囲の確認には使えても網羅の判断には使えません。詳しくはG検定の過去問の記事にまとめました。
実務の勉強のしかたを、そのまま持ち込まないでください
ここは、仕事でAIを使っている立場から書きます。実は私も、同じつまずき方をしたことがあります。
私はいま、業務にAIを取り入れる仕事をしています。そこでの勉強のしかたは、「必要になったときに、必要なところだけ深く調べる」です。使う場面がはっきりしているので、深さが正義になります。
この癖が、試験勉強では邪魔をします。実務では「この用語の意味を正確に押さえておかないと事故になる」という場面がありますが、試験は41秒で次に行きます。正確さより、範囲を一周していることのほうが効きます。
私が失敗したのは、知らない用語を見つけると「これは実務でも使うかもしれない」と思って掘ってしまうことでした。仕事としては正しいのですが、試験の準備としては最短距離から外れます。掘りたくなったらメモだけ残して、試験が終わってから読む。これで進み方が変わりました。本番の時間の使い方そのものに不安があるなら、G検定にカンペは持ち込める?に1問あたりの秒数から逆算した話を書いています。
この進め方には弱点もあります。浅く広く回すので、記憶に残りにくいことです。試験には通っても、数ヶ月後に説明できるかというと怪しい。実務で本当に使いたい分野だけは、試験が終わったあとに読み直す前提で考えてください。資格を取ることと、使えるようになることは別です。そこは正直に書いておきます。
それでも進まないなら、範囲を絞ってもらう手もあります
順番を変えても手が止まる場合、「どこを捨てていいか」の判断がつかないことが原因かもしれません。ここは独学でいちばん難しいところです。自分の穴は、自分では見えないからです。
まずはG検定のテキスト・問題集はどれ?で、いま使っているものが自分に合っているか確かめてみてください。教材を変えるだけで進むこともあります。
G検定に対応した講座もあります。進め方と内容は公式ページで確認してみてください。
アガルート G検定対策講座 27,280円(税込)。改訂シラバスに対応した版が用意されていて、合格したときの特典もあります(適用条件は公式ページでご確認ください)。
アガルート G検定 対策講座の詳細を見る(公式)※試験の内容は2026年8月時点の公式ページの記載です。変更される場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
範囲以外の理由で止まっている場合
読む順番を変えても進まないなら、止まっている原因が範囲ではないのかもしれません。AI資格には、この分野だけの止まり方が3つあります。
ひとつ、すでにAIを使えているので、勉強する意味が分からなくなる。ふたつ、範囲が動くので、覚えても無駄になる気がする。みっつ、締切が無いので、いつまでも始まらない。原因ごとに打つ手が違うので、まず自分がどれなのかを切り分けてください。整理したものはAI資格の勉強が続かないにあります。
それでも進まないなら、範囲を人に絞ってもらう手もあります。講座の価格と中身はAI資格の講座はどれ?で比べられます。ただしG検定の対策講座は27,280円で、受験料13,200円の倍以上です。自走できている人には要りません。
よくある質問
QG検定の勉強にはどれくらい時間がかかりますか?▼
公式が合格者アンケートの結果を公表しており、「30〜50時間」が一番多く25.3%、ついで「15〜30時間」が21.5%となっています。この2つを足すと46.8%なので、半分近い方が50時間以内で受けていることになります。範囲の広さのわりに、かけている時間は長くありません。
Qテキストは何周すればいいですか?▼
周回数で考えないほうがうまくいくと思います。オンライン試験は100分で145問程度、1問あたり約41秒しかないので、深く理解するより広く見たことがある状態を作るほうが効きます。テキストを前から読むのではなく、まず問題を解いて、間違えた分野だけを読むという順番をおすすめします。
Q知らない用語が多すぎて先に進めません。▼
用語を1つ調べると、その説明の中にまた知らない用語が出てくるのがAI分野の特徴です。芋づる式に広がって時間が消えるので、調べたくなったらメモだけ残して先に進んでください。試験は1問41秒で次に移るので、正確さより範囲を一周していることのほうが効きます。
Q何から手をつければいいですか?▼
公式が無料で公開している過去問から始めるのが早いです。20問あるので、まず解いて間違えた分野を確認し、その分野だけテキストで読みます。ただし20問のうち現行のシラバスが適用された回のものは5問だけなので、範囲の確認には使えても網羅の判断には使えない点に注意してください。
Qこの進め方で本当に身につきますか?▼
試験に通ることと、実務で使えるようになることは別だと考えたほうが正直です。浅く広く回す進め方は記憶に残りにくく、数ヶ月後に説明できるかというと怪しいところがあります。仕事で本当に使いたい分野だけは、試験が終わったあとに読み直す前提で組んでおくといいと思います。
まとめ
範囲が広いのは事実です。でも公式のアンケートを見ると、半分近い人は50時間以内で受けています。終わらない原因は、範囲そのものではなくやる順番にあることが多いです。
1問41秒の試験に、深い理解は求められていません。テキストを1ページ目から読むのをやめて、問題を解く→間違えた分野を確認する→そこだけ読むの順に変えてみてください。読む量が最初から絞られます。
