1つ取ると、次に何を取るべきか迷いますよね。
結論からいうと、次の候補は3つの方向に分かれます。使い方を深めるアドバイザー系、仕組みを学ぶG検定、データを扱うDS検定です。難易度の階段ではなく、向きの違いなので、目的で選ぶことになります。
この記事では、3つの方向の中身と、範囲の重なり、選び方を紹介します。
次の候補は3つです。どれを選ぶかは、目的で決まります。
次の候補は3つの方向です
生成AIパスポートは、生成AIを安全に使うための知識を問う試験です。その次は、どの方向に伸ばすかで変わります。
| 方向 | 試験 | 受験料 | 何が身につくか |
|---|---|---|---|
| 使い方を深める | 生成AIアドバイザー | 2級8,800円/1級11,000円(税込) | プロンプト・企業課題・役割分担 |
| 仕組みを知る | G検定 | 13,200円(税込) | 機械学習とディープラーニングの手法/法律・倫理 |
| データを扱う | DS検定 | 一般10,000円(税抜) | 統計・データの扱い方・課題整理 |
難易度の階段ではありません。生成AIパスポートの上位版という関係にある試験は、この3つの中にはありません。それぞれ別の方向を向いています。
だから「次に難しいのはどれか」で選ぶと、目的とずれます。自分が何をできるようになりたいかで決めるほうが外しません。
範囲がいちばん重なるのは生成AIアドバイザー
手間を最小にしたいなら、この選択になります。
生成AIアドバイザーの出題範囲には、AIの基礎理解・生成AIの基礎理解・リスクと限界・倫理と著作権が含まれます。生成AIパスポートと重なる部分が大きいので、片方を仕上げた状態ならもう片方の下地はできています。
ただし上乗せ分はあります。生成AIアドバイザーにはプロンプトエンジニアリング、AIと人間の役割分担、AI導入における企業課題という項目があります。ここは生成AIパスポートの範囲だけでは届きません。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から言うと、この上乗せ分は実務でいちばん効く領域です。どこまでAIに任せて、どこで人が確認するか。ここを言葉で説明できると、組織の中での役回りが変わります。
試験の仕様と級の選び方は生成AIアドバイザー認定試験とは?、独学の進め方は生成AIアドバイザーは独学で受かる?にまとめました。
会社の制度で選ぶならG検定かDS検定
ここは知らないと損をする部分です。
DX推進パスポートの対象になっているのは、ITパスポート試験・G検定・DS検定リテラシーレベルの3つです。取得した数に応じてバッジが発行されます。生成AIパスポートは主催団体が別のため、対象に入っていません。
つまり会社の制度でDX推進パスポートを求められている場合、生成AIパスポートをいくら取っても進みません。この3つから選ぶ必要があります。
| 試験 | DX推進パスポート | 向いている人 |
|---|---|---|
| G検定 | 対象 | AIに何ができて何ができないかを判断する立場の人 |
| DS検定 | 対象 | 仕事にデータが出てくる人 |
| ITパスポート | 対象 | ITの全体像をまだ押さえていない人 |
仕組みはDX推進パスポートとは?にまとめました。
G検定とDS検定はどちらを先に取るか
この2つで迷う場合、決め手は仕事にデータが出てくるかどうかです。
| 項目 | G検定 | DS検定 |
|---|---|---|
| 合格率 | 約77% | 約42% |
| 中心になる範囲 | 手法と法制度 | 統計・データの扱い・ビジネス力 |
| 数学・統計 | 考え方は出る | 出る |
合格率が約2倍違います。とりあえず1つ取って形にしたいならG検定、データを扱う仕事に近づけたいならDS検定です。DS検定は受けた人の半分以上が落ちているので、準備量が変わります。
両方の詳しい比較はDS検定とG検定はどっちが難易度高い?にあります。
E資格は「次」にはなりません
G検定の次はE資格、という流れをよく見かけます。ただし条件があります。
E資格は、日本ディープラーニング協会の認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していないと受けられません。思い立ってすぐ申し込む形にはならず、講座の受講が前提になります。
費用も時間もかかるので、「次の一歩」として気軽に選べる試験ではありません。受験資格の詳細はG検定の次はE資格?にまとめました。
選び方のまとめ
3つの方向を、目的で並べ直すとこうなります。
- 手間を最小にしたい → 生成AIアドバイザー(範囲が重なる)
- 会社の制度で必要 → G検定かDS検定(DX推進パスポートの対象)
- AIの仕組みを知りたい → G検定
- データを扱う仕事に近づけたい → DS検定
- 同じ時期に2つ受けたい → 範囲が重なる組み合わせを選ぶ
最後の項目については、11月にAI資格の試験が集中するため現実的な選択肢になります。組み合わせの相性はAI資格は同じ時期に2つ受けられる?で扱いました。5つをまとめて比べたい場合はAIの資格はどれを取るべき?が早いです。
よくある質問
Q生成AIパスポートの次は何を取るべきですか?▼
目的で変わります。AIの使い方を深めたいなら生成AIアドバイザー、AIの仕組みを知りたいならG検定、データを扱う仕事に近づけたいならDS検定です。難易度の順番ではなく、向きの違いで選びます。
Qいちばん範囲が重なるのはどれですか?▼
生成AIアドバイザーです。どちらも生成AIの使い方とリスク・倫理が中心で、法制度の扱いも共通しています。生成AIパスポートを仕上げた状態なら下地ができています。
Q会社で評価される資格はどれですか?▼
DX推進パスポートの対象になっているのはITパスポート試験・G検定・DS検定リテラシーレベルの3つです。生成AIパスポートは主催団体が別のため対象に入っていません。会社の制度でDX推進パスポートを求められている場合は、この3つから選ぶ必要があります。
QE資格には進めますか?▼
すぐには受けられません。日本ディープラーニング協会の認定プログラムを、試験日の過去2年以内に修了している必要があります。思い立ってすぐ申し込む形にはならないので、G検定の次に自動的にE資格、とは考えないほうがいいです。
まとめ
- 次の候補はアドバイザー系・G検定・DS検定の3方向です
- 範囲がいちばん重なるのは生成AIアドバイザー。下地がそのまま使えます
- DX推進パスポートの対象はG検定とDS検定(と、ITパスポート)です
- E資格は認定プログラムの修了が必要で、すぐには受けられません
それぞれの中身は生成AIアドバイザー認定試験とは?・G検定とは?・DS検定とは?にまとめました。5つを並べて比べるならAIの資格はどれを取るべき?が早いです。
