対策の本を探しても数が少ないと、独学で大丈夫なのか不安になりますよね。
結論からいうと、独学で受けられます。出題範囲が公表されていて、合格基準も正答率70%以上と示されているからです。ただし市販の本が少ないぶん、どの順番で進めるかで負担が大きく変わります。
この記事では、独学で進める順番と、手を動かしたほうが早い範囲、公式教材を使う判断の分かれ目を紹介します。
この試験は、読むだけより手を動かしたほうが早い範囲が混ざっています。
独学の材料は少ないが、範囲は公表されている
この試験の独学がやりにくいと言われるのは、市販の対策本が少ないからです。書店で何冊も比べる、という進め方ができません。
ただし、出題範囲は協会が公表しています。合格基準も正答率70%以上と示されています。何が出るか分からない試験ではないので、範囲表さえあれば独学の設計はできます。その範囲は第3回から2級も1級と同じになりました。変更点は生成AIアドバイザー2級は難しくなった?にまとめています。
公表されている出題範囲は次の9つです。
- AIの基礎理解
- 生成AIの基礎理解
- プロンプトエンジニアリング
- 活用ケーススタディ
- リスクと限界、倫理・著作権・情報管理
- AIと人間の役割分担
- AI導入における企業課題
- 最新動向・将来展望
- AI事業者ガイドラインなど
出典:一般財団法人全日本情報学習振興協会「生成AIアドバイザー認定試験」(2026年9月時点)
独学の1歩目は、この9項目を書き出して、説明できないものに印をつけることだと思います。教材が少ない試験では、限られた材料をどこに使うかを先に決めたほうが効率的です。
進める順番
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から見ると、この9項目は性格が2つに分かれます。
| 性格 | 該当する項目 | やり方 |
|---|---|---|
| 覚えれば取れる | AIの基礎理解/生成AIの基礎理解/最新動向/AI事業者ガイドライン | 読んで用語を押さえる |
| 判断が問われる | 役割分担/企業課題/リスクと限界/活用ケーススタディ | 具体例で考える |
| 手を動かすと早い | プロンプトエンジニアリング | 実際に試す |
独学でつまずきやすいのは真ん中の「判断が問われる」グループです。用語としては読めるのに、選択肢が絞れません。どこまでAIに任せて、どこで人が確認するかという話なので、暗記の仕方が効きにくい領域です。
実務でも同じで、生成AIに下書きを作らせること自体は簡単です。難しいのは、その出力を誰がどの基準で確認するかを決めるところで、止まるのはたいていそこになります。試験で企業課題や役割分担が問われるのも、同じ理由だと思っています。
プロンプトは読むより試したほうが早い
9項目のうち、プロンプトエンジニアリングだけは独学と相性がいい範囲です。手元で確かめられるからです。
無料で使える生成AIを開いて、同じ質問を条件を変えて3回投げてみるだけでも感覚はつかめます。たとえば、条件を何も付けない場合、相手と目的を指定した場合、出力の形式まで指定した場合の3つです。出力の変わり方が自分の目で見えます。
テキストで「具体的に指示する」と読むより、実際に曖昧な指示を出して困った出力が返ってくるほうが、記憶に残ります。ここは1時間かけるだけでも効きます。
ただし、試したことをそのまま答えにしないでください。試験で問われるのは一般的な考え方なので、自分のやり方が唯一の正解だと思い込むと選択肢を外します。
公式教材を使うかどうかの分かれ目
協会は公式の学習教材を出しています。独学で進めたあと、必要になったら足す形が無駄がありません。
| 教材 | 分量 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| SMART教科書 | 約7時間 | 11,000円 |
| SMART答練 | 約1時間54分 | 7,500円 |
※価格は2026年9月時点の調査によるものです。変動する場合があるので、申込時は公式ページでご確認ください。
分かれ目はシンプルで、全体が薄いなら教科書型、解く量が足りないなら答練型です。範囲表の印が広い範囲に散っているなら前者、印は少ないのに自信が持てないなら後者になります。
注意点として、受験料そのものが1級11,000円・2級8,800円(税込)なので、教材を両方そろえると受験料を超えます。先に範囲表の穴を特定してから、片方だけ選ぶほうが現実的です。市販教材との違いは生成AIアドバイザーのテキストにまとめました。
よくある質問
Q生成AIアドバイザーは独学で受かりますか?▼
出題範囲が公表されていて、合格基準も正答率70%以上と示されているので、独学で進められる試験です。ただし市販の対策本が少ないため、範囲表を手がかりに自分で順番を決める必要があります。
Q1級と2級はどちらから受けるべきですか?▼
どちらの級からでも受験できます。1級は100問120分、2級は50問60分です。実務で生成AIを日常的に使っているなら1級から狙うのも現実的ですが、範囲の全体像をつかむことを優先するなら2級からのほうが迷いません。
Q公式の教材は必要ですか?▼
必須ではありません。公式にはSMART教科書(約7時間・11,000円)とSMART答練(約1時間54分・7,500円)があります。市販の本が少ない試験なので、独学で全体を通したあとに演習が足りないと感じた場合の選択肢として考えると無駄がありません。
Q勉強はどこから始めればいいですか?▼
公表されている出題範囲を印刷するか書き出して、自分が説明できない項目に印をつけるところからです。範囲は9つに分かれているので、先に穴を特定すると、限られた教材をどこに使うかが決まります。
まとめ
- 出題範囲と合格基準が公表されているので、独学で進められる試験です
- 市販の本が少ないぶん、範囲表を先に埋めてから教材を選ぶと無駄が出ません
- 後半の4項目(役割分担・企業課題など)は手を動かした経験で差がつきます
- 公式教材は必須ではなく、演習が足りないと感じたときの選択肢です
試験の仕様と級の選び方は生成AIアドバイザー認定試験とは?にまとめました。教材の値段の仕組みは生成AIアドバイザーのテキストへ。申込の締切はAIアドバイザーはいつ受けられる?で確認できます。
