自宅で受けると聞くと、手元に何を置いていいのか気になりますよね。
結論からいうと、調べながら解くことは禁止されています。公式の禁止事項に、検索サービスやAIツールに問題を送って解答を得る行為が明記されています。そして仮に禁止されていなくても、60問を60分で解く試験なので調べる時間がありません。
この記事では、公式が禁止している行為と、時間の計算、何を見られているのかを紹介します。
結論は先に書きます。禁止されていますし、そもそも時間が足りません。
公式が禁止している行為
この試験はオンラインでの実施(IBT方式)で、自宅から受けられます。そのぶん、禁止事項が細かく決められています。受ける場所そのものに条件がある点は生成AIパスポートの試験会場はどこ?に書きました。
公式に書かれている基本原則はこれです。
試験の公平性・公正性を損なう行為、または不正に解答を取得する行為を禁止します。
そのうえで、具体的な項目が挙げられています。
- 試験に不要な機器、資料、端末等を使用する行為
- スマートフォン、タブレット等の使用(試験に必要な場合を除く)
- リモートデスクトップ、画面共有ツールの使用
- 複数画面を利用した不正行為
- 試験に関係のない外部情報を閲覧し、解答取得に利用する行為
- 試験に直接関係しないアプリケーション(チャット、検索、画像解析、メモ、リモート操作等)を起動・使用する行為
- 第三者から助言、支援その他の協力を受ける行為
- 試験問題を外部サービス、AIツール、検索サービス等に送信し、解答を取得する行為
出典:生成AI活用普及協会「生成AIパスポート試験」禁止事項(2026年9月時点)
検索と生成AIの利用が、名指しで禁止されています。「AIの試験だからAIを使っていい」という解釈は成立しません。参考書やメモも「試験に不要な資料」に当たります。
何を見られているのか
気になるのは、どうやって判断されるのかだと思います。公式にはこう書かれています。
以下の行為に該当した場合、または当協会が取得したログ、映像、操作履歴等に基づき、不正行為があったと合理的に判断した場合には、当該試験を無効(失格)とすることがあります。
注目してほしいのは、カメラの映像だけではないことです。ログと操作履歴が並んで書かれています。
私は普段、QAエンジニアとしてソフトウェアの検証をしています。その仕事では、ブラウザ上の操作を記録して後から追うことが日常的にあります。どのタイミングで画面から離れたか、どこをクリックしたか、入力に何秒かかったか。こうした情報は、意識しなくても残ります。
つまり「カメラに映らなければ分からない」という考え方が、いまの試験には合っていません。別のタブに切り替えた、画面から離れた、解答の速度が急に変わった。こういった記録が判断材料になります。
そもそも調べる時間がありません
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。禁止されているかどうかとは別に、時間の計算をすると答えが出ます。
| 項目 | 生成AIパスポート |
|---|---|
| 問題数 | 60問 |
| 試験時間 | 60分 |
| 1問あたり | 約1分 |
1問1分です。用語を1つ検索して、結果を読んで、選択肢に戻る。この一連の動作に何秒かかるかを思い浮かべてください。調べる作業だけで1分を超えます。
この試験は「その場で考えて解く試験」ではなく、「知っているかどうかの試験」です。選択肢を読んで即座に判断する作業が60回続きます。だから対策は、調べる準備ではなく、1問1分で判断できる状態を作ることになります。
代わりにやると効くこと
調べながら解く前提を捨てると、準備の中身が変わります。
- 公式シラバスの項目を一通り見る:知らない言葉がどれだけあるかを先に把握する
- 迷った問題は飛ばす練習をする:1問に1分以上かけないと決めておく
- 出題範囲の版を確認する:毎年改訂されるので、古い教材だと知らない用語が増える
3つ目は見落とされやすい点です。この試験は範囲が毎年改訂されていて、2026年2月試験からは第4版が適用されました。古い教材で勉強していると、知らない用語が増えて調べたくなります。調べたくなる状態そのものが、教材の版ずれから来ていることがあります。
改訂で何が増えたのかは生成AIパスポートのシラバス改訂に、教材の見分け方は生成AIパスポートのテキストはどれ?にまとめました。
環境の条件も決まっています
不正の話と別に、受験環境そのものに条件があります。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 実施方式 | オンラインでの実施(IBT方式) |
| 環境の条件 | 試験開始から試験終了までの間、自分以外の人が試験環境に入り込まない環境 |
| 回線 | 5Mbps以上の安定した回線 |
| 推奨端末 | パソコン、スマートフォン、タブレット等 |
自分以外の人が入ってこない環境が求められています。家族と同居している場合は、時間帯を選ぶか、部屋を確保する必要があります。禁止事項に「第三者から助言、支援その他の協力を受ける行為」があるので、後ろから画面を見られる状況も避けたほうが無難です。
スマートフォンで受ける場合の注意は生成AIパスポートはスマホで受けられる?、自宅と会場のどちらで受けられる試験かをまとめたものはAI資格は自宅で受けられる?にあります。
よくある質問
Q生成AIパスポートで調べながら解いてもいいですか?▼
禁止されています。公式の禁止事項に「試験問題を外部サービス、AIツール、検索サービス等に送信し、解答を取得する行為」「試験に関係のない外部情報を閲覧し、解答取得に利用する行為」が明記されています。
Q参考書やメモを手元に置くのはどうですか?▼
禁止されています。「試験に不要な機器、資料、端末等を使用する行為」と「試験に直接関係しないアプリケーション(チャット、検索、画像解析、メモ、リモート操作等)を起動・使用する行為」が挙げられています。
Q不正はどうやって判断されるのですか?▼
公式には「当協会が取得したログ、映像、操作履歴等に基づき、不正行為があったと合理的に判断した場合には、当該試験を無効(失格)とすることがあります」と記載されています。カメラだけでなく、操作の記録も材料になります。
Q調べる時間はそもそもありますか?▼
ありません。60問を60分で解く試験なので、1問あたり1分です。1問調べるだけで他の問題の時間を削ることになり、結果として自分で落とす形になります。
まとめ
- 検索やAIツールで解答を得る行為は公式に禁止されています
- 参考書・メモ・複数画面の使用も禁止事項に明記されています
- 判断材料はログ・映像・操作履歴。カメラだけではありません
- そもそも60問60分で1問1分。調べる時間はありません
勉強の進め方は生成AIパスポートは独学で受かる?へ。当日の環境づくりは生成AIパスポートはスマホで受けられる?、申し込みの手順は生成AIパスポートの申し込み方法にまとめました。
