受験料と本の値段を行ったり来たりしても、結局いくらかかるのか分かりにくいですよね。
結論からいうと、受験料と公式教材1冊の合計でいちばん安いのは、生成AIアドバイザー2級の10,780円です。試験と同時に申し込むと、教科書が1,980円になるからです。教材を先に買うと、9,000円以上高くつきます。
この記事では、主なAI資格5つの受験料と教材代の合計と、見落としやすい落とし穴を紹介します。
並べてみて意外だったのは、受験料がいちばん安い試験と、合計がいちばん安い試験が一致しないことでした。
受験料と公式教材1冊の合計で並べます
一般(学生以外)の料金で、受験料に公式・推奨の教材を1冊足した金額です。受け方による追加料金は入れていません。
| 試験 | 受験料 | 公式教材(1冊) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 生成AIアドバイザー 2級 | 8,800円 | SMART教科書 1,980円 試験と同時申込の価格 | 10,780円 |
| 生成AIパスポート | 11,000円 | 公式テキスト第4版対応版 1,980円 | 12,980円 |
| 生成AIアドバイザー 1級 | 11,000円 | SMART教科書 1,980円 試験と同時申込の価格 | 12,980円 |
| AI活用アドバイザー | 11,000円 | 公式テキスト 2,200円 | 13,200円 |
| DS検定 | 11,000円 表示は税抜10,000円 | 公式リファレンスブック第4版 2,860円 | 13,860円 |
| G検定 | 13,200円 | 公式テキスト第3版 3,080円 | 16,280円 |
※金額はすべて税込。2026年9月13〜14日に各試験の主催団体・出版社の公式ページで確認したものです。変更される場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。
いちばん安い生成AIアドバイザー2級と、いちばん高いG検定の差は5,500円。受験料だけで比べるより、差は小さく見えます。なおこの5つの外では、2026年に始まったAIエージェントの資格が14,800円(税込)で、G検定より高くなります(AIエージェントの資格とは?)。
最安になる理由は、教科書の「買い方」です
生成AIアドバイザーが最安になるのは、受験料が安いからだけではありません。教材の値段が、買い方ひとつで大きく変わるからです。
協会の案内では、SMART教科書は単体だと11,000円、試験と同時に申し込むと1,980円です(9,020円引き)。「まず教材を買って、様子を見てから申し込もう」と動くと、2級でも8,800円+11,000円=19,800円になります。同時申込なら10,780円。同じものを買って、9,000円以上の差がつきます。
演習用のSMART答練も同じ仕組みで、単体7,500円が同時申込だと5,000円になります。この試験を受けると決めたら、教材は試験と一緒に申し込む。これだけ覚えておけば損をしません。詳しい買い方は生成AIアドバイザーのテキストに書いています。
ただし、安いから選ぶのは順番が逆です。何のために取るかを決めてから、その試験のなかで安い買い方を探してください。
見落としやすい落とし穴が3つあります
① DS検定の受験料は税抜で書かれている
DS検定の公式ページは受験料を一般10,000円(税抜)と表示しています。ほかの試験はたいてい税込で書かれているので、並べるとDS検定だけ安く見えます。実際に払うのは11,000円です。予算表を作るときは、税の扱いをそろえてください。
② アドバイザー系は、受け方で追加料金がかかる
AI活用アドバイザーと生成AIアドバイザーは、受け方によって追加の料金が変わります。
| 受け方 | 追加料金 |
|---|---|
| 公開会場 | 0円 |
| CBT(テストセンター) | 1,500円 |
| オンライン(IBT) | 3,000円 AI活用アドバイザーは「360度全周Webカメラの往復送料」と明記 |
上の合計表は会場受験(追加0円)の前提です。自宅で受けたいなら3,000円を足してください。生成AIアドバイザー2級をオンラインで受けると13,780円になり、最安ではなくなります。
③ 古い版の教材は、安くても節約になりません
AI系の試験は範囲の改訂が速く、中古や旧版の教材が安く出回っています。たとえばDS検定の公式リファレンスブックは、2024年の第3版と2026年の第4版が同じ2,860円です。第4版の目次には「スキルチェックリスト ver.6の改訂について」という項目があり、いまの試験範囲に合わせたのはこちらです。数百円を浮かせて範囲を外すのは、いちばん高くつく節約だと思います。
学生なら、順位が入れ替わります
学生料金で同じ計算をすると、最安が変わります。
| 試験 | 学生の受験料 | 教材込みの合計 |
|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 5,500円 | 7,480円 |
| DS検定 | 5,500円 表示は税抜5,000円 | 8,360円 |
| G検定 | 5,500円 | 8,580円 |
| 生成AIアドバイザー 2級 | 7,040円 | 9,020円 同時申込の価格が使える場合 |
| AI活用アドバイザー | 8,800円 | 11,000円 |
学生だと生成AIパスポートが7,480円で最安になり、G検定も一気に下がって8,580円です。一般では最も高かったG検定が、学生だと上位に来る。G検定は一般と学生の差が7,700円あるので、在学中に取るならいちばん恩恵が大きい試験です。学割の話は学生のうちにAI資格を取るといくら安くなる?で詳しく書いています。
講座まで入れると、話が変わります
講座を使うと、1万円から2万円台が上乗せされます。生成AIパスポートの講座は受験料とほぼ同額、G検定の講座は受験料の2倍を超えます。講座が要るかどうかは、試験より先に「自分が独学で進められるか」で決まります。比べるならAI資格の講座はどれ?を見てください。
もし会社に費用を出してもらえるなら、選択肢そのものが変わります。申請のしかたはAI資格の費用は会社に出してもらえる?にまとめています。
注意点
どの試験を選ぶかで迷っているならAIの資格はどれを取るべき?へ。各試験の教材は、生成AIパスポート・G検定・AI活用アドバイザー・DS検定のテキスト記事で詳しく扱っています。
よくある質問
Qいちばん安く取れるAI資格はどれですか?▼
受験料と公式教材1冊の合計では、生成AIアドバイザー2級の10,780円(税込)が最安です。受験料8,800円に、試験と同時に申し込んだ場合のSMART教科書1,980円を足した金額です。学生料金で比べると、生成AIパスポートの7,480円が最安になります。いずれも会場受験の場合で、オンライン受験の追加料金は含めていません。
Q生成AIアドバイザーの教科書はなぜ安くなるのですか?▼
協会の案内で、SMART教科書は単体だと11,000円、試験と同時に申し込むと1,980円(9,020円引き)とされているためです。先に教材だけを買うと定価になるので、受けると決めてから試験と一緒に申し込むのが安く済む方法です。演習用のSMART答練も、単体7,500円が同時申込で5,000円になります。
QDS検定の受験料は10,000円ではないのですか?▼
公式の表示は一般10,000円ですが、これは税抜の金額です。消費税を含めると11,000円になります。ほかのAI資格は税込で表示されていることが多いので、並べるとDS検定だけ安く見えます。予算を組むときは税の扱いをそろえてください。
Qオンラインで受けると高くなりますか?▼
AI活用アドバイザーと生成AIアドバイザーは、受け方で追加料金が変わります。公開会場は0円、CBTは1,500円、オンライン(IBT)は3,000円です。AI活用アドバイザーのオンラインの3,000円は、360度全周Webカメラの往復送料と案内されています。生成AIパスポートはもともとオンラインで実施される試験です。
Q中古の教材で節約してもいいですか?▼
おすすめしません。AI系の試験は範囲の改訂が速く、古い版は今の範囲とずれていることがあります。たとえばDS検定の公式リファレンスブックは第3版と第4版が同じ2,860円で、第4版の目次にはスキルチェックリスト ver.6の改訂についての項目があります。数百円を浮かせて範囲を外すと、受け直しの受験料のほうが高くつきます。
