似たような表紙の本がいくつも出てくると、どれが今の試験に合っているのか分からないですよね。
結論からいうと、まず買うのは、各試験の公式テキスト1冊です。AI系の試験は範囲の改訂が速く、同じ値段で古い版と新しい版が並んでいることがあるので、いちばん大事なのは版を確かめることです。
この記事では、5試験の「最初に買う1冊」と版の見分け方、2冊目に足すものを紹介します。
調べていていちばん驚いたのは、古い版と新しい版がまったく同じ値段で売られていたことでした。値段では見分けがつきません。
5試験の「最初に買う1冊」
| 試験 | 書名 | 価格(税込) | 対応している範囲 |
|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 公式テキスト第4版対応版 生成AIパスポート テキスト&問題集 日本能率協会マネジメントセンター/GUGA監修 | 1,980円 | 2026年2月試験より適用のシラバス |
| G検定 | 深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版 翔泳社 | 3,080円 | G検定2024 #6から適用のシラバス |
| DS検定 | 最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第4版 技術評論社 | 2,860円 | 目次に「スキルチェックリスト ver.6の改訂について」 |
| AI活用アドバイザー | AI活用アドバイザー認定試験 公式テキスト 全日本情報学習振興協会 | 2,200円 | 公式精選問題集(1,980円)もあり |
| 生成AIアドバイザー | SMART教科書 全日本情報学習振興協会 | 試験と同時申込 1,980円 単体 11,000円 | 試験の主催団体が出している教材 |
※2026年9月14日時点で出版社・主催団体の公式ページを確認した内容です。価格は変動する場合があるので、購入時は販売ページでご確認ください。
いちばん大事なのは「版」です
AI系の試験は、範囲の元になる資料がどんどん改訂されます。古い版を買うと、試験に出る項目がまるごと抜けていることがあります。値段よりも先に、版を確かめてください。
DS検定:第3版と第4版が同じ値段
DS検定の範囲は、第13回(2026年6月実施)からスキルチェックリストのver.6に変わりました。そして公式リファレンスブックは2026年6月に第4版が出ています。第4版の目次には「スキルチェックリスト ver.6の改訂について」という項目があります。
第3版(2024年5月・368ページ)と第4版(2026年6月・416ページ)は、どちらも2,860円です。技術評論社の第3版のページには「本書の新版が発行されています」と表示されています。表紙の「第4版」の文字を必ず確かめてから買ってください。第4版には購入者特典として模擬試験(問題・解答例)もついています。
生成AIパスポート:「第4版対応版」を選ぶ
生成AIパスポートは、2026年2月試験から新しいシラバスで出題されています。日本能率協会マネジメントセンターの「公式テキスト第4版対応版」は、出版社の説明で「2026年2月試験より適用されるシラバスに対応した改訂版」とされています。名前の似た以前の本と取り違えやすいので、書名の「第4版対応版」を目印にしてください。詳しい見分け方は生成AIパスポートのテキストはどれ?にまとめています。
G検定:第3版がいまの範囲
G検定の公式テキストは第3版(2024年5月27日発売)。日本ディープラーニング協会は、このとき改訂したシラバスを「G検定2024 #6より適用」と告知しています。いまの出題範囲もこのシラバスです。中古で第2版以前を買うと範囲がずれるので注意してください。推奨図書の選び方はG検定のテキスト・問題集はどれ?で扱っています。
アドバイザー系は、買い方で値段が変わります
AI活用アドバイザーと生成AIアドバイザーは、試験の主催団体が教材も出しています。ここは買い方ひとつで値段が大きく変わるので、先に知っておいてください。
それぞれの買い方は生成AIアドバイザーのテキストとAI活用アドバイザーのテキストに詳しく書いています。
1冊目のあとに、何を足すか
公式テキストは範囲の全体像です。読むだけだと「分かったつもり」で止まりやすいので、2冊目は問題を解く側に回してください。お金をかける前に、主催団体が無料で出しているものもあります。
業務でAIを入れている立場から言うと、どの本も法律・倫理・リスクの章がいちばん現場で役立ちます。そこだけは読み飛ばさないでください。
注意点
そもそもどの試験を受けるかで迷っているならAIの資格はどれを取るべき?、本ではなく講座で進めたいならAI資格の講座はどれ?へどうぞ。
よくある質問
QAI資格の勉強は、最初にどの本を買えばいいですか?▼
受ける試験の公式テキストを1冊買うのが基本です。生成AIパスポートなら「公式テキスト第4版対応版 テキスト&問題集」(1,980円)、G検定なら「公式テキスト 第3版」(3,080円)、DS検定なら「公式リファレンスブック 第4版」(2,860円)が、いまの範囲に合った版です。
QDS検定の公式リファレンスブックは第3版でも大丈夫ですか?▼
いまから買うなら第4版を選んでください。DS検定の範囲は2026年6月の回からスキルチェックリストのver.6に変わり、2026年6月発売の第4版の目次には「スキルチェックリスト ver.6の改訂について」という項目があります。第3版と第4版はどちらも2,860円なので、値段では区別できません。
Q生成AIアドバイザーの教科書を安く買う方法はありますか?▼
試験と同時に申し込むと安くなります。主催団体の案内では、SMART教科書は単体11,000円、試験と同時申込なら1,980円です。演習用のSMART答練も、単体7,500円が同時申込で5,000円になります。教材だけを先に買うと定価になるので注意してください。
Q中古の本で勉強してもいいですか?▼
おすすめしません。AI系の試験は範囲の改訂が速く、古い版は今の出題範囲と合っていないことがあります。数百円を節約して範囲を外すと、受け直しの受験料のほうが高くつきます。買うなら書名の版の表記を確かめてから選んでください。
Q本は1冊で足りますか?▼
公式テキストは範囲の地図なので、読むだけでは「分かったつもり」で止まりがちです。2冊目は問題を解く側に回すのがおすすめです。お金をかける前に、AI活用アドバイザーの無料PDFや生成AIアドバイザーのサンプル問題、G検定の公開例題など、主催団体が無料で出しているものを使う手もあります。
