AI資格は、独学で届く人のほうが多い試験です。
そのうえで講座が効く場面はあります。どこが分岐点なのかを先にはっきりさせてから、4つを価格と中身で比べます。
「AI資格、独学でいけるかな。それとも講座を取ったほうが早い?」——検索してみると、どのサイトも講座をすすめてくる。本当に必要なのか判断できないまま、価格だけ眺めているところではないでしょうか。
先に正直なところを書きます。AI資格は、独学で受かる人のほうが多い試験です。とくに生成AIパスポートは範囲が狭く、公式テキスト1冊で足ります。それでも講座が効く場面はあるので、その分岐点を先に決めてから価格を見てください。
こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。いまはQA(品質保証)の仕事をしながら、AIを業務に入れる取り組みを担当しています。私はこれらの講座を受講していません。なので受講レビューではなく、公開されている内容と価格から読み取れることを、実務でAIを使う立場から分析する形で書きます。
「不安だから」で買うと、たいてい見ないまま終わります。買う理由を1つ言えるかで判断してください。
早見表:4つを価格と中身で並べる
| 講座 | 対象試験 | 価格(税込) | 時間 | 特典 |
|---|---|---|---|---|
| アガルート 生成AIパスポート | 生成AIパスポート | 10,780円 | 約4.5時間 | 合格特典 (全額返金) |
| SMART合格講座 | AI活用アドバイザー | 17,600円 答練のみ7,500円 | 約8時間44分 | 公式テキスト (2,200円相当) |
| アガルート G検定 | G検定 | 27,280円 | 約9.5時間 | 合格特典 (全額返金) |
| アガルート DS検定 | DS検定 | 27,280円 | 約7.5時間 | 合格特典 (全額返金) |
並べると受験料との関係がはっきりします。生成AIパスポートは受験料11,000円に対して講座10,780円でほぼ同額。G検定は受験料13,200円に対して27,280円で倍以上。DS検定も同じです。
先に分岐点:独学で足りる人・足りない人
独学で足りる人
- 公式のシラバス(出題範囲)を見て、自分で範囲を区切れる
- 知らない用語が出てきたとき、自分で調べて理解するまで戻れる
- 受ける回を決めて、そこから逆算して進められる
講座を検討したほうがいい人
- 用語の海に入ると「どこまでやれば終わりなのか」が決められない
- 活字を読み進めること自体が続かない(聞くほうが入る)
- 会社が費用を出してくれる(自腹かどうかで判断が変わります)
3つ目は現実的な話です。会社負担なら27,280円の講座も選択肢に入りますが、自腹だと話が変わります。申請の通し方はAI資格の費用は会社に出してもらえる?にまとめました。
① アガルート 生成AIパスポート試験 合格総合講義
基本情報:10,780円(税込)・約4.5時間・テキストはPDF配布・合格特典(全額返金)あり。販売期間は2027年1月13日までと案内されています。
いいところ:4.5時間という長さが、この試験の範囲とよく合っています。生成AIパスポートは60問60分で範囲も狭いので、一気に通して全体像を入れるには適した分量です。2026年適用の新シラバスに対応していると明記されているのも、範囲が動く分野では安心材料になります。
うーんなところ:受験料11,000円とほぼ同じ金額です。公式テキストは1,980円で買えるので、そちらで足りる人には5倍の出費になります。範囲が狭い試験なので、独学で届く人がいちばん多いのもこの試験です。
エンジニア視点のひとこと:生成AIを日常的に使っている人は、技術寄りの章を読み飛ばせます。そのぶん法務やリスクの章に時間が必要で、ここは使っているだけでは身につきません。講座を選ぶなら、その部分の扱いを見てください。
こんな人におすすめ:活字を読み進めるのが苦手で、まとめて聞いて通したい人。
② SMART合格講座(AI活用アドバイザー)
基本情報:講座単体17,600円(税込)。ビデオ講座 約8時間44分(全8章)+重要問題を1問ずつ解説するSMART答練+本番と同じ制限時間で解けるSMART模試1回。公式テキスト(2,200円相当)のプレゼントつきで、視聴期間は申込日から3年間。答練だけなら7,500円です。
いいところ:主催団体である全日本情報学習振興協会そのものが出している講座です。ここが他と決定的に違うところで、範囲と用語の定義がずれる心配がありません。模試が1回分ついているのと、視聴期間が3年と長いのも実用的です。
うーんなところ:この試験は合格率が公表されていません。講座の善し悪しとは別の話ですが、外形的な難易度の裏づけが無い状態で17,600円を払う判断になります。また対象がAI活用アドバイザーなので、他のAI資格には使えません。
エンジニア視点のひとこと:AI活用アドバイザーは配点が公開されていて、4択52問で152点満点中104点を占めます。合格ラインは107点なので、作戦を立てやすい試験です。そこを自分で組める人なら、答練だけ(7,500円)を足す形でも足ります。
こんな人におすすめ:範囲の定義がずれるのが不安な人。テキスト代を含めて一式そろえたい人。
③ アガルート G検定対策講座
基本情報:27,280円(税込)・約9.5時間・2024 #6改訂シラバス対応版・合格特典(全額返金)あり。販売期間は2027年10月4日まで、視聴期限は申込日より180日と案内されています。
いいところ:4つのなかでいちばん時間が長く(約9.5時間)、対応シラバスが講座名に明記されています。G検定は用語の量で挫折する人が多い試験なので、範囲を通しで一度浴びられるのは意味があります。合格すれば全額返金の特典があるのも、1回で決める動機になります。
うーんなところ:受験料13,200円の倍以上です。しかも視聴期限が申込日から180日と区切られているので、「いつか見よう」で買うと期限のほうが先に来ます。G検定は合格基準が公表されていない試験でもあり、講座を受けたから何割取れる、という保証は誰にもできません。
エンジニア視点のひとこと:G検定の難易度の正体は数学ではなく用語の量です。そして実務で効くのは、手法名の暗記より「何が任せられて何が任せられないか」を判断する語彙のほう。講座で全体を浴びたあと、そこに時間を寄せると効率がいいです。
こんな人におすすめ:用語の海で「どこまでやれば終わりか」が決められずに止まる人。会社が費用を出してくれる人。
④ アガルート DS検定対策講座
基本情報:27,280円(税込)・約7.5時間・合格特典(全額返金)あり。講座名は「DS検定対策講座(スキルチェックリストver.5対応版)」です。
いいところ:DS検定は合格基準も合格率も公表されていない試験で、目標点を決めた勉強がしにくい部類に入ります。範囲をひととおり通す構成の講座は、その意味では相性がいいです。
うーんなところ:ここは強めに書きます。2026年9月時点で講座名は「ver.5対応版」のままです。DS検定の出題範囲は第13回(2026年6月)からスキルチェックリストver.6に変わり、価値創造という領域が新規に加わっています。ver.6への対応は明記されていません。申し込む前に、対応している版が更新されていないかを必ず公式ページで確認してください。受験料(税抜10,000円)の2倍以上の金額です。
エンジニア視点のひとこと:新しく入った価値創造は、データを使って何をするかを考える領域です。数式ではなく言葉の力が効く場所なので、対策している人もまだ少ない。ここが手薄な教材だと、いちばん差がつくところを落とします。
こんな人におすすめ:範囲を自分で追いかけるのが大変で、かつ対応版が更新されたことを確認できた人。
27,280円(税込)・約7.5時間・合格特典(全額返金)あり(適用条件は公式ページで)。ただし2026年9月時点で講座名は「スキルチェックリストver.5対応版」のままです。第13回から加わった価値創造への対応は明記されていません。
アガルート DS検定 対策講座を見る(公式)間違えやすい:資格対策ではない講座もあります
講座を探していると、資格対策ではない講座も一緒に出てきます。ここを取り違えると、試験対策のつもりで買ったのに範囲が合わない、ということが起きます。
たとえばDXリテラシー講座(10,780円・約2時間)は、DXの本質や活用事例を扱うもので、特定の資格試験には対応していません。想定されているのも経営層やDX推進担当者です。生成AIパスポートの講座と価格が同じなので紛らわしいのですが、別物です。
もうひとつ、実務スキルを身につける系のコースもあります。生成AIを業務に組み込むところまで扱うもので、価格帯は2万円台から11万円台、個別指導がつくものでは60万円台まであります。これらも資格対策ではありません。資格を取ったあとで「実際に使えるようにしたい」と思ったときの選択肢であって、試験に受かるために買うものではない、と切り分けてください。
うーんなところを正直に書くと、この価格帯は当サイトが想定している読者にはかなり重いです。資格対策なら1万円台から始められるので、まずそちらで全体像を作ってから考えても遅くありません。
「合格特典(全額返金)」の読み方
アガルートの3講座には合格特典(全額返金)がついています。これは強い訴求ですが、「実質無料」と読むのは危ないです。
理由は3つあります。ひとつ、適用条件があります。視聴期限内に受験することなどが求められる形なので、条件は必ず公式ページで確認してください。ふたつ、落ちたら返ってきません。合格が前提の特典です。みっつ、先に全額を払う必要があります。返金は後からなので、手元のお金は一度出ていきます。
つまり「受かる自信があるなら実質無料」ではなく、「受かれば戻ってくるかもしれない前払い」と読むのが正確です。そのうえでなら、1回で決める動機としてはよく効きます。
返金があるからと高いほうを選ぶ理由にはしないでください。落ちたときに残るのは差額です。
よくある質問
Q結局、講座は必要ですか?▼
多くの人には必要ありません。とくに生成AIパスポートは範囲が狭く、公式テキスト1,980円で足ります。講座が効くのは、用語の海で「どこまでやれば終わりか」を自分で決められない人、活字を読み進めること自体が続かない人、そして会社が費用を出してくれる人です。
Qいちばん安く始められるのはどれですか?▼
講座なら生成AIパスポートの10,780円です。ただし受験料11,000円とほぼ同額なので、公式テキスト1,980円で進めるほうがさらに安く済みます。AI活用アドバイザーは答練だけなら7,500円という選び方もできます。
Q合格特典の全額返金があれば実質無料ですか?▼
そう読まないほうが安全です。適用条件があり、落ちれば返ってこず、先に全額を払う必要があります。「受かれば戻ってくるかもしれない前払い」と考えてください。返金があるからという理由で高いほうを選ぶと、落ちたときに差額が残ります。
QDS検定の講座は買っていいですか?▼
対応版を確認してからにしてください。2026年9月時点で講座名は「スキルチェックリストver.5対応版」のままですが、DS検定の出題範囲は第13回から ver.6 に変わり、価値創造という領域が新規に加わっています。更新されていれば問題ありませんが、そのままなら差分は自分で埋めることになります。
Q資格対策の講座と実務スキルの講座は何が違いますか?▼
目的が別です。資格対策は試験の出題範囲に沿って用語と考え方を入れるもの、実務スキルの講座は生成AIを業務に組み込むところまで扱うものです。DXリテラシー講座のように特定の資格に対応していない講座もあるので、試験対策のつもりで買うと範囲が合いません。
まとめ
まとめ:AI資格は独学で届く人のほうが多い試験です。分かれ目は理解力ではなく「どこまでやれば終わりかを自分で決められるか」。生成AIパスポート10,780円が入口、G検定とDS検定が27,280円で受験料の倍以上、AI活用アドバイザーは主催団体のSMART合格講座17,600円で範囲がずれません。DS検定の講座はver.5対応表記のままなので、対応版の確認だけは先にしてください。
そもそもどの資格を受けるか決めていないなら、AIの資格はどれを取るべき?から。勉強が続かなくて講座を検討しているなら、AI資格の勉強が続かないで原因を先に切り分けてみてください。
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講座の前に、止まる原因を切り分ける› AI資格の費用は会社に出してもらえる?
申請で見られるのは1点だけです› G検定は独学で受かる?
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※価格・特典・対応シラバスは2026年9月時点の各公式ページの記載です。変動する場合があるので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、リンクから申し込みがあった場合に紹介料を受け取ることがあります。
