対策といえば過去問から、と思って探すと見つからないんですよね。
結論からいうと、生成AIアドバイザーの過去問題は公開されていません。公式にあるのはサンプル問題で、1級20問・2級20問の合計40問です。全問に正解と解説が付いていて、無料で読めます。
この記事では、公式で手に入る材料と、それだけで足りるのかを紹介します。
過去問が無いぶん、公式のサンプル問題の使い方で差がつきます。
公式にあるのはサンプル問題です
まず、手に入るものと手に入らないものを分けます。
| 種類 | 公開 | 中身 |
|---|---|---|
| 過去問題 | 掲載が見当たらない | — |
| サンプル問題 | あり | 1級20問・2級20問。全問に正解と解説 |
| 出題項目 | あり | 第1課題〜第8課題+AI事業者ガイドラインなど |
| 公式教材 | あり | 教科書型と答練型の2種類 |
サンプル問題はダウンロードではなく、公式サイトのページ内にそのまま載っています。会員登録も不要で、開けば読めます。ここは他の試験より親切な部分です。
そして見落とされやすいのが、全問に解説が付いていることです。正解だけを示して終わりではないので、なぜその選択肢なのかを確認できます。40問とはいえ、密度は高めです。
40問では量が足りません
ただし、サンプルだけで本番に臨むのは無理があります。数字を並べると分かります。
| 級 | 本番の問題数 | サンプル | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 100問(120分) | 20問 | 正答率70%以上 |
| 2級 | 50問(60分) | 20問 | 正答率70%以上 |
1級なら本番の5分の1、2級でも5分の2です。サンプルは出題の雰囲気をつかむためのもので、演習量としては足りません。
合格基準は正答率70%以上ですが、問題の難易度により調整し、70%以下でも合格とする場合があると公表されています。7割は目標にはなりますが、確約ではないという読み方になります。
範囲表とセットで使う
過去問が無い試験では、サンプル問題を単体で解いても得るものが限られます。効くのは範囲表と組み合わせる使い方です。
公式には出題項目が公開されていて、8つの課題に分かれています。
- 第1課題 AIの基礎理解
- 第2課題 生成AIの基礎理解
- 第3課題 プロンプトエンジニアリング
- 第4課題 活用ケーススタディ
- 第5課題 リスクと限界、倫理・著作権・情報管理
- 第6課題 AIと人間の役割分担
- 第7課題 AI導入における企業課題
- 第8課題 最新動向・将来展望
- そのほか AI事業者ガイドラインなど
出典:一般財団法人全日本情報学習振興協会「生成AIアドバイザー認定試験」(2026年9月時点)
やり方はシンプルです。サンプル問題を解いたあと、それぞれの問題がどの課題に属するかを書き出します。40問を振り分けると、自分が答えられなかった課題がはっきりします。あとはそこを埋めるだけです。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。テストの仕事では、失敗したケースを分類してから対策を決めます。どこで落ちたかが分からないまま直しても、同じところでまた落ちるからです。試験も同じで、分類が先です。
演習量をどう足すか
サンプルで穴が分かったら、そこを埋める材料を選びます。
協会は公式教材を出しています。教科書型と答練型の2種類があり、性格が違います。全体が薄いなら教科書型、解く量が足りないなら答練型です。サンプル問題で分類した結果が、そのまま選ぶ基準になります。
注意点として、この試験は市販の対策本が少ないので、選択肢そのものが限られます。公式教材は単体だと割高に感じる価格なので、買う順番によって金額が変わる仕組みを知っておいたほうが得です。詳しくは生成AIアドバイザーのテキストに書きました。
もうひとつ、プロンプトエンジニアリングの課題は読むより手を動かすほうが早い範囲です。無料の生成AIで同じ質問を条件を変えて投げてみるだけでも感覚がつかめます。進め方は生成AIアドバイザーは独学で受かる?にまとめています。
なお、AI活用アドバイザー認定試験のほうにもサンプル問題があります。無料で使える材料を試験ごとに並べたものはAI資格は無料でどこまで勉強できる?にあります。
よくある質問
Q生成AIアドバイザーの過去問はありますか?▼
公開されていません。協会の公式ページに過去問題の掲載は見当たりませんでした。代わりにサンプル問題が用意されていて、1級20問・2級20問がページ内に直接掲載されています。
Qサンプル問題には解説が付いていますか?▼
付いています。1級・2級のすべての問題に正解と解説が記載されています。ダウンロード形式ではなく、公式サイトのページ内にそのまま載っている形です。
Qサンプル問題だけで合格できますか?▼
40問では量が足りません。1級は100問、2級は50問の試験なので、サンプルは出題の雰囲気をつかむためのものと考えてください。合格基準は正答率70%以上なので、そこから逆算すると演習量を足す必要があります。
Q出題範囲はどこで確認できますか?▼
公式ページに出題項目が公開されています。第1課題のAIの基礎理解から第8課題の最新動向・将来展望まで、8つの課題に分かれていて、ほかにAI事業者ガイドラインなどが挙げられています。
まとめ
- 過去問題は公開されていません
- 公式にあるのはサンプル問題1級20問・2級20問。全問に正解と解説が付いています
- 本番は1級100問・2級50問なので、40問では量が足りません
- 出題項目も公開されているので、サンプルは範囲表と一緒に使うのが効率的です
試験の仕様は生成AIアドバイザー認定試験とは?へ。進める順番は生成AIアドバイザーは独学で受かる?、教材の値段の仕組みは生成AIアドバイザーのテキストにまとめました。
