受ける級を決めたあとに範囲が変わったと聞くと、勉強の計画から立て直しになりますよね。
結論からいうと、2級の出題範囲は1級と同じになりました。第3回試験(2026年8月30日実施)からです。ただし問題数と試験時間は50問60分のままで、2級として問われる深さが1級と同じになったわけではありません。
この記事では、何がどう変わったのか、1級との違いはどこに残るのか、2級を受ける人は何を足せばいいのかを紹介します。
範囲が変わったのは2級のほうです。何がどう変わったのかから整理します。
何が変わったのか
まず、協会が公表している文面をそのまま確認します。
第3回試験(2026年8月30日実施)より、生成AIアドバイザー認定試験 2級の出題範囲を変更し、1級と出題範囲を統一いたします
変わったのは2級の側だけです。1級の範囲は動いていません。第3回はすでに実施済みなので、これから申し込む回はすべて統一後の範囲になります。
| 第2回まで | 第3回(2026年8月30日)から | |
|---|---|---|
| 2級の出題範囲 | 1級とは分かれていた | 1級と同じ |
| 2級の問題数・時間 | 50問・60分 | 50問・60分(変わらない) |
| 1級の出題範囲 | 変更なし | 変更なし |
| 1級の問題数・時間 | 100問・120分 | 100問・120分(変わらない) |
協会は第2回までの2級の範囲がどこまでだったかを公表していません。「変更して統一する」という書き方から、それまで分かれていたことは分かりますが、どこがどれだけ増えたのかという形では示されていません。
2級が見ることになった範囲
統一後の範囲は、1級と同じです。協会は出題を第1課題から第8課題までと、その他で示しています。
- 第1課題から第8課題:AIの基礎理解から、プロンプトエンジニアリング、リスクと倫理、企業課題、最新動向まで
- その他:AI事業者ガイドラインなど
3番目にプロンプトエンジニアリングが入っているのが、この試験の性格を決めている部分です。知識を覚えるだけでなく、実際に指示を出す側の話が範囲に含まれます。
各課題の内訳は生成AIアドバイザー認定試験とは?に一覧で載せています。
1級との違いは、どこに残るのか
範囲が同じになったので、違いは別のところに移りました。残っているのは3つです。
| 2級 | 1級 | |
|---|---|---|
| 受験料(一般) | 8,800円(税込) | 11,000円(税込) |
| 受験料(学割) | 7,040円(税込) | 8,800円(税込) |
| 問題数・時間 | 50問・60分 | 100問・120分 |
| 出題範囲 | 1級と同じ | 2級と同じ |
| 問われる力 | 基本原理と利用ルールを理解し、定型業務で使いこなす基礎力 | 活用設計と効果検証、リスク管理、社内導入をリードする実践力 |
※価格は2026年10月時点の調査によるものです。変動する場合があるので、申込時は公式ページでご確認ください。
つまり同じ範囲を、どの深さで聞かれるかの違いになりました。2級は定型業務で使いこなせるか、1級は社内に入れて回せるかという線引きです。
合格基準はどちらも70%以上です。ただし協会は「問題の難易度により調整し、70%以下でも合格とする場合があります」とも書いています。70%は目安であって固定の線ではないということです。
2級を受ける人は、何を足すか
範囲が広がった側は2級です。ここからは、どこを足すことになりやすいかという話をします。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から見ると、定型業務で使う人がふだん触れないのは後半です。
前半の「AIの基礎理解」「生成AIの基礎理解」は、用語を覚えれば形になります。手が止まりやすいのは「AIと人間の役割分担」と「AI導入における企業課題」のほうです。どこまでAIに任せて、どこから人が確認するかという判断の話なので、使っているだけでは言葉にならない部分が残ります。
実務でもそこが難所です。下書きを作らせること自体は簡単で、止まるのは「その出力を誰がどの基準で確認するか」を決めるところです。試験で企業課題や役割分担が問われるのも、同じ理由だと思っています。
足すなら後半からが効率的です。前半の用語は、後半を読むうちに補強されます。逆の順番だと、用語を覚えた達成感のまま後半を薄く通して終わりになりがちです。
「AI事業者ガイドラインなど」が範囲に入っている点も、2級を受けるなら押さえておきたいところです。読み込む必要はありませんが、何のための文書かを説明できる状態にしておくと迷いません。
教材の選び方と進め方は生成AIアドバイザーは独学で受かる?と生成AIアドバイザーのテキストにまとめています。
それでも2級から受ける意味はあるか
範囲が同じなら1級だけ受ければいいのでは、と考える方もいると思います。
この試験はどちらの級からでも受験できます。2級の合格が1級を受ける条件ではないので、いきなり1級を狙うこともできます。合格したあとは認定カードの更新制度があります。費用は生成AIアドバイザーは更新が要る?にまとめました。
そのうえで2級から受ける意味があるとすれば、問題数と時間です。50問60分と100問120分では、当日の負荷がかなり違います。範囲を一度通した状態で本番の形式に慣れておきたいなら、2級から入るのは理にかなっています。
逆に業務で日常的に使っていて、社内で相談される立場にいるなら、1級から受けたほうが早いです。範囲が同じなら、2回に分ける必要は薄くなります。
一度受けて手応えがなかった場合の立て直しはAIアドバイザーに落ちたらに書きました。
次の試験日と申込の締切
この試験でいちばん多い失敗は、申込の締切を試験日と同じ感覚で見てしまうことです。
| 回 | 試験日 | 申込期間 |
|---|---|---|
| 第4回 | 2026年11月29日(日) | 2026年10月22日(木)まで |
| 第5回 | 2027年2月21日(日) | 2026年10月27日(火)〜2027年1月14日(木) |
| 第6回 | 2027年5月23日(日) | 開始日未定〜2027年4月15日(木) |
申込は試験日の1〜2か月前に閉じます。第4回は11月29日の試験ですが、申込は10月22日で終わります。カレンダーに入れるのは試験日ではなく締切のほうです。
受け方は3つあり、費用が変わります。公開会場は追加費用なし、テストセンター(CBT)は1,500円、自宅でのオンライン受験は3,000円が上乗せされます。自宅のほうが高くなるので、申し込む前に確認してください。
日程と受験方法ごとの費用はAIアドバイザーはいつ受けられる?にまとめています。
よくある質問
Q生成AIアドバイザー2級の出題範囲は変わったのですか?▼
変わりました。協会は「第3回試験(2026年8月30日実施)より、生成AIアドバイザー認定試験 2級の出題範囲を変更し、1級と出題範囲を統一いたします」と公表しています。第3回はすでに実施済みなので、これから受ける回はすべて統一後の範囲です。
Q範囲が同じなら、2級は1級と同じ難しさになったのですか?▼
範囲は同じですが、問題数と試験時間は変わっていません。2級は50問60分、1級は100問120分です。協会は2級を「生成AIの基本原理と利用ルールを理解し、定型業務で適切に使いこなすための基礎力」、1級を「業務課題に合わせた高度な活用設計と効果検証、リスク管理、社内導入・定着をリードできる実践力」と説明しており、問われる深さは分かれています。
Q2級と1級はどちらを受けるべきですか?▼
範囲で選ぶことはできなくなったので、問題数と時間、そして問われる深さで選ぶことになります。業務で日常的に使っていて社内で相談される立場なら1級、まず体系的に押さえたいなら2級が近いです。どちらの級からでも受験できるので、2級の合格は1級を受ける条件ではありません。
Q第2回までに2級に合格した人は、受け直す必要がありますか?▼
受け直しが必要かどうかについて、協会の試験ページに記載は見当たりませんでした。記載がないことと不要であることは同じではないので、気になる場合は協会に確認してください。
まとめ
- 2級の出題範囲は第3回(2026年8月30日)から1級と同じになりました
- 変わっていないのは問題数と試験時間。2級は50問60分のままです
- 残る違いは問題数・試験時間・問われる深さの3つです
- 次は第4回(2026年11月29日)。申込は10月22日までです
試験の全体像は生成AIアドバイザー認定試験とは?、勉強の進め方は生成AIアドバイザーは独学で受かる?にまとめました。日程と申込の締切はAIアドバイザーはいつ受けられる?で確認できます。
