資格に更新テストがあると聞くと、受けないと失効するのかが気になりますよね。
結論からいうと、受けなくても資格は失効しません。生成AIパスポートの資格は無期限だと公表されていて、資格更新テストの受講は任意です。それでも用意されているのは、出題範囲が毎年改訂される試験だからです。2027年2月1日から受けられるようになり、申込は2026年10月1日に始まりました。同じAI資格でも扱いは違い、生成AIアドバイザーは認定カードのほうに期限があります。比べるなら生成AIアドバイザーは更新が要る?へ。
この記事では、更新テストの費用と内容、申し込める期間、受けたほうがいい人とそうでない人を紹介します。
ここは制度の作りが分かりにくいところなので、順番に整理します。
資格は無期限です
生成AIパスポートの資格は、一度取得すれば無期限で利用できると公表されています。更新テストを受けなかったからといって、資格が取り消されるという記載はありません。有効期限のある資格とは作りが違います。
では、失効しないのに更新テストが用意されているのはなぜか。理由は出題範囲にあります。
更新テストがあるのは、出題範囲が毎年変わるから
生成AIパスポートは、出題範囲であるシラバスが毎年2月を基本として、年1回以上の頻度で改訂されると公表されています。実際、2026年2月試験からは第4版が適用され、最新モデル・RAG・AIエージェント・AI新法が範囲に入りました。さらに2027年2月試験からは章立てごと組み替える大幅改訂が入ります。
つまり、2年前に取った人と今年取った人では、範囲が違うということです。資格そのものは残りますが、どの時点の範囲で学んだかは変わっていきます。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。この分野は変化が速く、半年前に決めた使い方を見直すことが何度もありました。範囲が毎年変わるのは面倒に見えますが、この領域では妥当な設計だと思っています。
更新テストは、その改訂に合わせて用意された仕組みです。資格を維持するためのものではなく、新しい範囲で学び直したことを示すためのものという位置づけになります。
改訂で何が増えたのかは生成AIパスポートのシラバス改訂に整理しました。
費用と内容
協会が告知している内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 生成AIパスポート有資格者 |
| 形式 | eラーニング+チェックテスト(IBT方式) |
| 分量 | 動画視聴3時間程度+10問(15分) |
| 費用 | 6,600円(税込)、学生は3,300円(税込) |
| 合格後 | 新しいオープンバッジが発行される |
| 受講開始 | 2027年2月1日 |
| 申込期間 | 2026年10月1日〜2027年5月31日 |
分量としては半日かからない程度です。試験を受け直すのではなく、動画を見てから確認テストを解く形になります。
申し込んでも、始められるのは2027年2月1日から
申込の受付と、受講できる時期はずれています。受付は2026年10月1日に始まっていますが、受講できるのは2027年2月1日からです。10月に申し込んだ場合、4ヶ月ほど待つことになります。
| 時期 | できること |
|---|---|
| 2026年10月1日 | 申込の受付が始まる |
| 2027年2月1日 | 受講できるようになる(動画とチェックテスト) |
| 2027年5月31日 | 申込の受付が終わる |
それなら2月まで待ってから申し込めばいい、とも思えます。ただ締切が2027年5月31日で区切られているので、先に申し込んでおくほうが忘れずに済みます。この期間を過ぎたあとに次の回があるかは公表されていません。
もう一度受験するのと、どちらが安いのか
最新の範囲で学んだことを示したいなら、更新テストではなく試験そのものを受け直す方法もあります。費用を並べてみます。
| 方法 | 費用(税込) | 中身 |
|---|---|---|
| 資格更新テスト | 6,600円(学生3,300円) | 動画視聴3時間程度+チェックテスト10問(15分) |
| 試験を受け直す | 11,000円(学生5,500円) | 60問60分の試験をもう一度受ける |
更新テストのほうが4,400円安く、動画を見てから10問を解く形なので負担も軽いです。ただし軽いぶん、示せるものも違います。履歴書に書く資格名が増えるわけではなく、新しいオープンバッジが発行されるだけです。
4,400円の差をどう見るかは、何に使うかで決まります。社内の提出物に新しい日付が必要なだけなら、更新テストで足ります。転職で資格欄を強くしたいなら、更新テストでは書ける資格名が増えないので効きません。その場合は別の資格を足すほうが早いです。
社内で見られるのは、資格を持っているかより、いつの知識かのほうです。バッジの日付が新しいことに意味が出るのは、そういう場面です。
更新テストは、2027年2月のシラバス改訂に合わせた内容にリニューアルされます。動画が2時間程度から3時間程度に増えたのはそのためです。改訂で何が変わるのかは生成AIパスポートのシラバス改訂にまとめました。
取った時期が古い人ほど、当時の範囲と今の範囲の差は大きくなります。2025年までに取った場合、2026年2月の第4版と2027年2月の改訂で2回分の差が開く計算です。更新テストを考えるなら、ここがいちばんの判断材料になります。
受けたほうがいい人、そうでない人
受けるかどうかは、いつの時点の知識かを見られる場面があるかで決まります。
受ける意味があるのは
- 職務経歴書や社内の申請で、いつの時点の知識かを示したい人
- 取得から年数が経っていて、範囲の変化についていけている自信がない人
- AIを扱う部署にいて、周囲に説明する役回りがある人
急がなくていいのは
- 取得したばかりで、範囲がまだほとんど変わっていない人
- 資格を持っていること自体が目的で、更新の有無を見られる場面がない人
- 次に別のAI資格へ進む予定がある人(範囲が広いほうで学び直すほうが早い)
注意点として、更新テストの合格基準は公表されていません。何割取れば新しいバッジが出るのかは示されていないので、逆算する形の準備はできません。動画を見たうえで確認テストを解く流れなので、そこまで身構えるものではないと思いますが、基準が非公表であることは知っておいてください。
次に別の資格へ進む場合の選び方はAIの資格はどれを取るべき?にまとめています。
よくある質問
Q更新テストを受けないと、資格は失効しますか?▼
失効しません。生成AIパスポートの資格は無期限だと公表されています。資格更新テストの受講は任意で、受けなかったことで資格が取り消されるという記載はありません。
Q更新テストの費用と内容を教えてください。▼
受講費用は6,600円(税込)、学生は3,300円(税込)です。内容はeラーニングとチェックテストの組み合わせで、動画視聴が3時間程度、チェックテストが10問(15分)と告知されています。合格すると新しいオープンバッジが発行されます。
Qいま申し込めますか?▼
申し込めます。受付は2026年10月1日に始まり、2027年5月31日まで続きます。ただし受講できるのは2027年2月1日からで、申し込んだ日からすぐに始められるわけではありません。
Q2027年2月のシラバス改訂と関係がありますか?▼
あります。更新テストは改訂に合わせた内容にリニューアルされ、同じ2026年10月1日に申込の受付が始まりました。動画の分量が2時間程度から3時間程度に増えたのも、範囲が広がったぶんを反映したものです。
Q更新テストを受ける意味は何ですか?▼
生成AIパスポートは出題範囲であるシラバスが毎年改訂されます。取得した時点の範囲と、いまの範囲がずれていくため、新しい範囲で学び直したことを示せるのが新しいオープンバッジです。資格を維持するためではなく、いつの時点の知識かを示すための仕組みだと考えると分かりやすいです。
まとめ
- 生成AIパスポートの資格は無期限で、更新テストを受けなくても失効しません
- 更新テストは6,600円(税込・学生3,300円)、動画3時間程度+10問のチェックテストです
- 申込は2027年5月31日まで。受講できるのは2027年2月1日からです
- 受ける意味は資格の維持ではなく、いつの時点の範囲で学んだかを示すことです
範囲がどう変わったのかは生成AIパスポートのシラバス改訂にまとめました。合格したあとに何が届くかはAI資格に受かったら何が届く?へ。これから受ける方は生成AIパスポートの試験日が先です。
