名前は聞くけれど、中身がよく分からない試験ですよね。
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施する検定です。Gはジェネラリスト(generalist)の頭文字で、正式名称は「ジェネラリスト検定」といいます。AIを作る側ではなく、事業で活用する側を対象にした試験で、AIやディープラーニングの仕組みと、扱ううえでの法律・倫理が出題範囲になっています。同じ協会には、実装する側を対象にしたE資格もあります。結論からいうと、145問程度を100分で解く、知識を問う試験です。受験資格に制限はなく、直近の合格率は約77%。それでも落ちる人が出るのは、1問あたり40秒ほどしか使えないという時間の作りに理由があります。
この記事では、試験の基本仕様と合格率、受験料と日程、どこから準備するかを紹介します。
数字だけ見ると受かりやすい試験に見えますが、落ちる人には共通点があります。
試験の基本仕様
まず公表されている仕様から確認します。受け方によって試験時間が違う点だけ注意してください。
| 項目 | オンライン(自宅) | 会場 |
|---|---|---|
| 試験時間 | 100分 | 120分 |
| 出題数 | 145問程度 | 145問程度 |
| 形式 | 知識問題(多肢選択式) | 知識問題(多肢選択式) |
| 受験料 | 一般13,200円/学生5,500円(税込) | 同じ |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし |
同じ問題数でも、自宅受験は100分、会場受験は120分です。20分の差があるので、申し込むときの受け方は時間の感覚にも関わります。
形式はすべて多肢選択式で、記述はありません。手を動かしてコードを書く試験でもないので、プログラミングの経験がなくても受けられます。
合格率は約77%。ただし数字だけ見ると読み違えます
協会は開催結果の告知で、毎回合格率を公表しています。直近の数字はこうです。
| 回 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年 第5回 | 14,908名 | 11,475名 | 約77% |
| 2026年 第4回 | 9,241名 | 7,677名 | 83.08% |
| 2026年 第3回 | 8,305名 | 6,843名 | 82.40% |
目を引くのは、直近の第5回で受験者が1万5千人近くに増え、合格率が77%まで下がったことです。第3回・第4回は80%台でしたから、数字としては動いています。
とはいえ8割近くが受かる試験であることは変わりません。では、なぜ落ちる人が出るのか。
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その経験から言うと、この試験でつまずくのは知らない用語が出たときに立ち止まってしまう型です。範囲が広いので、全部を知っている状態では受けられません。分からない問題を飛ばす判断のほうが効きます。
合格ラインや得点は開示していないと公式に書かれているため、何割取れば受かるという逆算はできません。他のAI資格と比べた数字はAI資格の合格率一覧にまとめました。
何が出るのか
出題はおおまかに2つの方向に分かれます。
- 手法の理解:機械学習とディープラーニングの仕組み、代表的なモデルや用語
- 法制度と倫理:AIを扱ううえでの決まりごと、権利やリスクの考え方
前半は理系の話に見えますが、計算をさせられるわけではありません。名前と役割を結びつけて覚える形が中心です。後半は読み物として通せる範囲で、実務経験があるほど入ってきやすくなります。大項目まで並べたものはG検定の出題範囲にあります。
範囲の広さに圧倒されて止まってしまう場合の進め方はG検定の範囲が広すぎる?に書きました。
いつ受けられるのか
G検定は年に複数回の実施です。2026年はオンライン試験が6回、会場試験が3回の予定と公表されています。
申し込みの締切は試験日より前に閉じます。回ごとの日程と締切はG検定はいつ受けられる?にまとめています。
どこから準備するか
範囲が広い試験なので、順番を決めないと消耗します。手順としてはこうなります。
- 公式のシラバスで範囲の全体像をつかむ
- テキストを1冊、浅く通す(分からない用語は飛ばす)
- 問題を解いて、止まった用語だけを戻って埋める
- 最後に時間を計って、飛ばす判断の練習をする
注意点として、1冊を完璧にしてから次へ進む型はこの試験と相性が悪いです。出題数が多いぶん、浅く広く何周かするほうが得点につながります。
教材の選び方はG検定のテキスト・問題集はどれ?、独学で進める場合の時間の見積もりはG検定は独学で受かる?に書いています。過去問がどこまで手に入るかはG検定の過去問はどこ?で扱いました。
よくある質問
QG検定とはどんな試験ですか?▼
日本ディープラーニング協会が実施している検定試験です。145問程度の多肢選択式で、オンライン(自宅受験)は100分、会場受験は120分です。受験資格に制限はありません。ディープラーニングの手法や、AIに関する法制度・倫理が出題範囲になっています。
Q合格率はどれくらいですか?▼
2026年第5回は14,908名が受験し、11,475名が合格しています。合格率は約77%です。協会は開催結果の告知で毎回合格率を公表していますが、合格ラインや得点は開示していないとよくある質問に書かれています。
Q受験料はいくらですか?▼
一般13,200円、学生5,500円です(いずれも税込)。学生証の確認が必要になるので、申し込みの前に手元に用意しておいてください。
Qどのくらい勉強すれば受かりますか?▼
範囲が広く、人によって前提知識が違うので一律には言えません。ただし出題数が145問程度で試験時間が100分なので、1問あたり40秒ほどという時間配分になります。知らない用語で止まると取り返せないため、深く1つを掘るより、範囲全体を浅く何周かするほうが向いています。
まとめ
- G検定は145問程度を100分(会場は120分)で解く、知識を問う試験です
- 受験資格に制限はなく、受験料は一般13,200円・学生5,500円(税込)です
- 直近(2026年第5回)の合格率は約77%。14,908名が受験しています
- 落ちる原因は知識量より時間配分。1問あたり40秒ほどしかありません
勉強の進め方はG検定は独学で受かる?へ。教材の選び方はG検定のテキスト・問題集はどれ?にまとめました。日程と申し込みの期限はG検定はいつ受けられる?で確認できます。
