簿記3級の仕訳が覚えられない人へ|丸暗記をやめて「5つの箱」で考える

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「テキストを読んでも、仕訳になると手が止まる」「借方と貸方、どっちがどっちか毎回わからなくなる」——簿記3級で最初にぶつかる壁が、この仕訳です。

こんにちは、現役ITエンジニアのごんちゃんです。私は簿記の合格者ではないので、この記事は学習設計の視点で書いています。ただ、エンジニアとしてデータの構造を扱ってきた立場から見ると、仕訳は「暗記」ではなく「仕組み」です。仕組みが見えれば、覚える量は驚くほど減ります。

ごんちゃん
この記事を書いた人:ごんちゃん
現役ITエンジニア10年(開発+品質保証)/基本情報技術者 合格/データ構造を扱う視点で、簿記の「仕組み」を学習設計の目線から整理します(簿記は無資格)。
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仕訳のパターンを1つずつ暗記しようとすると、100個以上になります。でもルールは5つだけです。

結論

  • 仕訳が覚えられないのはパターンを丸暗記しようとしているから
  • 覚えるのは5つの箱(資産・負債・純資産・費用・収益)がどちら側に置かれるかだけ
  • 「増えたら定位置、減ったら反対側」——この1文でほぼ全部の仕訳が導けます
  • あとは毎日少しずつ手を動かす。理解より「慣れ」で定着する分野です
目次

なぜ覚えられないのか:丸暗記の限界

つまずく人の多くは、こう勉強しています。「商品を売ったら → 売掛金と売上」「家賃を払ったら → 支払家賃と現金」——取引ごとの答えを、そのまま暗記しようとする。

これは単語帳で英会話を覚えようとするようなものです。簿記3級で出てくる取引は非常に多く、パターンで覚えると100個以上になります。しかも本番では見たことのない表現で出題されるので、暗記した型が当てはまらない。手が止まるのは当然です。

💡 エンジニア視点のひとこと

プログラミングでも同じことが起きます。コードを丸暗記する人は応用が効かず、仕組みを理解した人は初見の問題も解ける。簿記の仕訳は、実はとてもよくできたデータの記録ルールです。ルールが少ないからこそ、世界中で何百年も使われてきました。暗記対象は思っているより遥かに少ないと考えてください。

まず「5つの箱」を知る

簿記では、あらゆる取引を5種類のグループに分類します。この5つが、仕訳のすべての土台です。

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グループ意味増えたとき
資産持っているもの・もらえる権利現金、売掛金、建物左(借方)
費用出ていったコスト仕入、支払家賃、給料左(借方)
負債返す義務があるもの買掛金、借入金右(貸方)
純資産元手・自分の取り分資本金右(貸方)
収益入ってきた成果売上、受取利息右(貸方)

この表の右端「増えたとき、どちら側に書くか」が定位置です。覚え方はシンプルで、左に来るのは資産と費用の2つだけ。残り3つ(負債・純資産・収益)は右。「左は2つ、右は3つ」と覚えれば済みます。

ルールは1つ:「増えたら定位置、減ったら反対側」

ここが核心です。仕訳のルールは、突き詰めるとこれだけです。

✅ たったひとつのルール
増えたら → 定位置に書く(資産・費用なら左、負債・純資産・収益なら右)
減ったら → 反対側に書く

実際にやってみましょう。「現金1,000円で商品を仕入れた」という取引を考えます。

1
動いたものを2つ見つける
「仕入(=費用)」が発生し、「現金(=資産)」が出ていった
2
それぞれ増えた?減った?を考える
仕入(費用)は増えた/現金(資産)は減った
3
ルールを当てはめる
費用が増えた→定位置のへ「仕入 1,000」/資産が減った→定位置(左)の反対の右へ「現金 1,000」
借方(左)貸方(右)
仕入 1,000現金 1,000

暗記した記憶を引き出したのではなく、ルールから組み立てたのがポイントです。この手順に慣れると、初めて見る取引でも同じように導けます。

つまずきポイント:借方と貸方が覚えられない

「借方(かりかた)=左、貸方(かしかた)=右」——これも多くの人がつまずきます。ただ、正直に言うと言葉の意味を深く考えても仕方ありません。現代の簿記では、借りる・貸すという元の意味はほぼ関係ないからです。

◎ 定番の覚え方

ひらがなで書いたときの「払い」の向きで覚えます。
かりかた → 「り」の最後はへはらう →
かしかた → 「し」の最後はへはらう →
くだらないようですが、これで一生迷わなくなります。

定着させる勉強法:理解より「慣れ」

仕組みが分かっても、最初はスラスラ解けません。それでいいんです。仕訳は理解より「慣れ」で定着する分野だからです。効率的な進め方は3つ。

📋 定着の3原則
① 毎日少しずつ触れる
週末に3時間まとめてより、毎日15分のほうが定着します。間隔をあけて思い出す回数が効きます
② 手で書く
読むだけでは身につきません。借方・貸方に自分で書き込む動作が記憶を作ります
③ 間違えたら「ルールのどこで迷ったか」を確認
答えを覚え直すのではなく、5つの箱のどれか・増減のどちらを間違えたかに戻る

アプリで仕訳を反復できる教材もあり、通勤中のスキマ時間と相性がいいです。教材選びは簿記3級テキストおすすめ3選、学習全体の流れは簿記3級の独学スケジュールで解説しています。

仕訳の解説がていねいな定番テキストなら、この記事の考え方をそのまま追体験できます。

ごんちゃん

最初の1〜2週間がいちばん苦しいところ。ここを越えると急に景色が変わります。多くの人が越える前にやめてしまうだけです。

よくある質問

Q勘定科目は全部覚える必要がありますか?
A

全部を暗記する必要はありません。大事なのは「その科目が5つのどのグループか」を判断できることです。現金・売掛金は資産、売上は収益、というように分類さえ分かれば、あとはルールで導けます。よく出る科目は演習を重ねるうちに自然と覚えます。

Qどれくらいで仕訳に慣れますか?
A

個人差はありますが、毎日少しずつ触れていれば最初の1〜2週間で感覚がつかめてくる人が多いようです。ここが最大の山なので、量より継続を優先してください。1日15分でも毎日のほうが効きます。

Q貸借が一致しないときはどうすれば?
A

左右の金額は必ず一致します(複式簿記の大原則)。合わないときは、どちらかの科目の増減を逆に判断しているか、動いたものを1つ見落としています。答えを見る前に、5つの箱のどれか・増えたか減ったかに戻って確認しましょう。

まとめ

この記事のまとめ

  • 覚えられないのは丸暗記が原因。パターンではなく仕組みで捉える
  • 5つの箱(左は資産・費用、右は負債・純資産・収益)+「増えたら定位置、減ったら反対側」だけ
  • 定着は毎日少しずつ・手で書く・間違えたらルールに戻る。最初の1〜2週間が山
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この記事を書いた人

ごんちゃんのアバター ごんちゃん 現役ITエンジニア

現役ITエンジニア(経験10年)。バックエンド開発4年・QA/SET6年、どちらもリーダー経験あり。基本情報技術者試験合格。未経験メンバーの育成経験から「教材選びで挫折させない」をテーマに、IT資格の教材と勉強法を現場目線でレビューしています。

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