半分以上が落ちると聞くと、独学でいいのか迷いますよね。
結論からいうと、分かれ目は3つの力のうち1つを、ひとりで埋められるかどうかです。合格ラインの目安は正答率約77%で、落とせるのは100問中23問ほど。苦手な分野を丸ごと捨てる作戦が成立しません。講座は27,280円(税込)で、受験料の2倍以上になります。
この記事では、費用を並べたうえで、独学で足りる人と講座が向く人を紹介します。
この試験は、落ちる人のほうが多い試験です。だから判断の仕方も変わります。
捨てられる分野がない試験です
まず数字を確認します。この試験が他のAI資格と違うのは、ここです。
| 項目 | DS検定 |
|---|---|
| 合格率 | 約42%(第12回)。第11回は約43%、第10回は約44% |
| 問題数・時間 | 100問・100分(会場でのCBT) |
| 受験料 | 一般10,000円/学生5,000円(いずれも税抜) |
| 合格ラインの目安 | 正答率約77%(第7回〜第12回の公表値) |
受けた人の半分以上が落ちています。G検定が約77%、生成AIパスポートが約80%なので、AI資格のなかでは性格が違う試験です。
そして重要なのが合格ラインです。約77%ということは、落とせるのは100問中23問ほど。出題は3つの力に分かれているので、単純に割ると1つの力あたり30問前後です。つまり1つの力を丸ごと落とすと、その時点で届きません。
費用を並べます
| 進め方 | 内訳 | 合計 |
|---|---|---|
| 独学 | 受験料10,000円(税抜)+市販教材(3,000〜5,000円程度) | 約13,000〜15,000円 |
| 講座を使う | 受験料10,000円(税抜)+講座27,280円(税込) | 約37,000円以上 |
※価格は2026年9月時点の調査によるものです。表記の税区分が団体ごとに違うので、比べるときは単位をそろえてください。変動する場合があるので、申込時は販売ページでご確認ください。
差額は2万円を超えます。講座代が受験料の2倍以上になるので、生成AIパスポート(講座と受験料がほぼ同額)とは判断の重さが違います。
独学のいちばんの壁はどこか
出題範囲は3つの力に分かれています。どこで詰まるかは、人によってかなり違います。
| 力 | 中身 | 非IT の人から見た距離 |
|---|---|---|
| データサイエンス力 | 統計や分析の考え方 | やや遠い |
| データエンジニアリング力 | データの持ち方・扱い方 | いちばん遠い |
| ビジネス力 | 課題の整理と分析への接続 | 近い |
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から見ると、非IT の方がつまずくのはほぼデータエンジニアリング力です。データベースやファイル形式の話が出てくるので、言葉に慣れていないと選択肢そのものが読めません。
ここが独学で埋まりにくい理由は、調べても何が分かっていないのか分からないことです。統計なら「平均と中位数の違い」のように調べる言葉が立ちますが、データの持ち方は全体像を知らないと問いが立ちません。
逆にビジネス力は、仕事の経験がそのまま効きます。3つのうち1つは味方になる、と考えると取り組みやすくなります。範囲の詳しい話はDS検定は独学で受かる?にまとめました。
講座の中身(公開情報)
アガルートのDS検定講座について、公式に出ている数字を並べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 27,280円(税込)/24,800円(税抜) |
| 講義時間 | 約7.5時間 |
| 教材 | PDFで配布(発送物なし) |
| 受講期限 | 申込日から180日 |
| 質問制度 | 受講期間中に10回 |
| 合格特典 | 全額返金あり ※適用条件あり |
この試験で質問が10回使えるのは、独学の壁がはっきりしている試験では効きやすい仕組みだと思います。データエンジニアリング力のように、何が分かっていないのか自分で言えない領域では、聞ける相手がいるかどうかが進み方を変えます。
受講期限が180日なので、申し込んでから半年のうちに受験する計算です。DS検定は年3〜4回なので、180日あれば1〜2回ぶんの機会が入ります。ただし試験期間は年に数回しかないので、申込の締切から逆算しておく必要があります。
もうひとつ注意点として、教材はPDFでの配布で冊子は届きません。紙に書き込みながら覚えたい人には向きません。
独学で足りる人・講座が向く人
独学で足りるのは
- 3つの力のうち、苦手なものがはっきりしている人(埋める先が分かっている)
- データベースやファイル形式の話に、言葉としての抵抗がない人
- 公式の模擬問題を解いて、分野ごとに正解数を数えるところまでできる人
- 受ける回を決めて、申込の締切から逆算できる人
講座が向くのは
- どこで落としているのか分からない人(分野の切り分けができない)
- データエンジニアリング力の範囲で、何を調べればいいか分からない人
- すでに一度受けて、同じやり方では届かないと分かった人
- 期限が決まっていて、正答率77%まで一気に上げたい人
この分岐は能力の差ではありません。苦手が特定できているかどうかの差です。特定できていれば市販教材で足りますし、できていないなら本を増やしても同じところで止まります。
一度受けて届かなかった場合の切り分け方はDS検定に落ちたらに書きました。数学がどこまで出るのか不安な場合はDS検定は文系でも受かる?を先に見てください。
それでも講座を検討するなら
苦手が特定できないまま2回目に進むのは、いちばん避けたい形です。その自覚があるなら、選択肢として見ておく価値はあります。
27,280円(税込)|合格特典(全額返金)あり(適用条件は公式ページでご確認ください)
独学で進めるなら、まず公式の模擬問題を分野ごとに解いて、正解数を数えてください。それが苦手の特定になります。材料の一覧はDS検定の過去問はどこ?、教材の選び方はDS検定のテキスト選びにまとめています。
よくある質問
QDS検定は独学で受かりますか?▼
受かります。出題範囲が3つの力に整理されていて、合格ラインの目安も協会が公表しているためです。ただし合格率は40%台前半で、AI資格のなかでは落ちる人が最も多い試験でもあります。
Q対策講座はいくらですか?▼
アガルートのDS検定講座は27,280円(税込・税抜24,800円)です。講義は約7.5時間、教材はPDFで配布され、受講期限は申込日から180日、質問制度は受講期間中に10回使えます。受験料が一般10,000円(税抜)なので、2倍以上の金額になります。
Q講座を使ったほうがいい人はどんな人ですか?▼
データエンジニアリング力の範囲がひとりで埋まらない人です。データベースやファイル形式の話が出てくるので、言葉に慣れていないと選択肢そのものが読めません。合格ラインが正答率約77%と高いため、1つの力を落とすと届かなくなります。
Q7割取れれば受かりますか?▼
足りません。協会の公表では、第7回から第12回までの合格ラインの目安がいずれも正答率約77%です。100問なら約77問が目安で、多くの試験の感覚で7割を目標にすると7問足りない計算になります。
まとめ
- 分かれ目は3つの力のうち1つを、ひとりで埋められるかです
- 合格ラインの目安は正答率約77%。落とせるのは100問中23問ほどです
- 講座は27,280円(税込)で、受験料の2倍以上になります
- 苦手な分野を捨てる作戦が成立しないのが、この試験の特徴です
試験の全体像はDS検定とは?へ。独学の進め方はDS検定は独学で受かる?、届かなかった場合はDS検定に落ちたらにまとめました。
