データサイエンティストという言葉が大きすぎて、自分に関係あるのか分かりにくいですよね。
DS検定は、一般社団法人データサイエンティスト協会が実施する検定です。DSはデータサイエンティスト(Data Scientist)の略で、正式名称は「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」といいます。略称に付く★は、後で出てくる見習いレベルを表す印です。データを扱う仕事で必要になる、統計・データの扱い方・課題整理の基礎を問います。結論からいうと、この検定が証明するのは見習いレベル(★)の実務能力と知識です。一人前を名乗るための試験ではありません。100問を100分で解くCBT方式で、受験資格に制限はありません。ただし合格率は40%台前半で、AI資格のなかでは落ちる人が多い試験です。
この記事では、試験の位置づけと基本仕様、出題される3つの力、受験料と日程を紹介します。
名前が長いので身構えますが、位置づけを知ると見え方が変わります。
証明するのは「見習いレベル」です
名前に「データサイエンティスト」と入っているので、専門職向けに見えます。ただし公式の位置づけは違います。
見習いレベル(★)の実務能力や知識の証明に加え、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルの実力を有していることを証明
つまり、これから関わる人のための試験です。すでにデータ分析を仕事にしている人が実力を示すための試験ではありません。ここを取り違えると、必要以上に身構えることになります。
実施しているのは一般社団法人データサイエンティスト協会です。G検定の日本ディープラーニング協会とは別の団体になります。
どの団体がどの資格を出しているかはGUGAとJDLAは何が違う?に整理しました。
基本仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 選択式・全国の試験会場で実施(CBT) |
| 問題数 | 100問 |
| 試験時間 | 100分 |
| 受験資格 | 制限なし |
| 受験料 | 一般10,000円/学生5,000円/大学会員4,000円(いずれも税抜) |
1問あたり1分という、分かりやすい時間配分です。G検定が145問を100分なので、1問にかけられる時間はDS検定のほうが長くなります。会場でしか受けられない点を他の試験と比べたものはAI資格は自宅で受けられる?にあります。
出題される3つの力
出題範囲は3つに分かれています。
- データサイエンス力:統計や分析の考え方
- データエンジニアリング力:データをどう持ち、どう扱うか
- ビジネス力:課題を整理して、分析につなげる力
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から見ると、非IT の方がつまずきやすいのは真ん中のデータエンジニアリング力です。データベースやファイル形式の話が出てくるので、言葉に慣れていないと選択肢が読めません。
逆にビジネス力は、仕事の経験がそのまま効く領域です。課題をどう分解するか、誰に何を確認するかという話なので、分析の経験がなくても答えられる問題があります。3つのうち1つは味方になる、と考えると取り組みやすくなります。
数学の深さについては公式に示されていません。どこまで出るかはDS検定は文系でも受かる?で扱いました。
合格率は40%台前半
この試験を語るうえで外せないのが合格率です。
| 回 | 実施時期 | 合格率 |
|---|---|---|
| 第12回 | 2026年3月実施 | 約42% |
| 第11回 | 2026年実施 | 約43% |
| 第10回 | 2026年実施 | 約44% |
受けた人の半分以上が落ちています。G検定が約77〜83%、生成AIパスポートが約80%なので、AI資格のなかでは性格が違う試験です。
そのぶん、協会は合格ラインの目安を公表しています。第7回から第12回まではいずれも正答率約77%でした。100問なら約77問が目安になります。ただし事前に決まっている点数ではなく、過去の回の値として公表されているものです。
注意点として、7割取れれば受かる試験ではありません。多くの試験の感覚で7割を目標にすると、そのまま届きません。落とせるのは23問ほどです。
落ちた場合の動き方はDS検定に落ちたらに書きました。G検定と迷っている場合はDS検定とG検定はどっち?が参考になります。
いつ受けられるのか
DS検定は年に3〜4回、期間を区切って実施されます。随時受けられる試験ではありません。
| 回 | 試験期間 | 申込期間 |
|---|---|---|
| 第13回 | 2026年6月6日〜6月21日 | 終了 |
| 第14回 | 2026年11月7日〜11月22日 | 2026年9月21日10時〜10月23日 |
ここが落とし穴で、申込の受付が試験期間より先に閉じます。第14回は11月7日から受けられますが、申し込めるのは10月23日までです。試験期間が始まってから動いても間に合いません。
日程と申し込みの手順はDS検定は次いつ受けられる?、結果がいつ出るかはDS検定の合格発表はいつ?にまとめています。
よくある質問
QDS検定とはどんな試験ですか?▼
一般社団法人データサイエンティスト協会が実施している試験です。公式には、見習いレベル(★)の実務能力や知識の証明に加え、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルの実力を有していることを証明する、と位置づけられています。100問を100分で解く選択式のCBTで、受験資格に制限はありません。
Q合格率はどれくらいですか?▼
協会の公表では、第12回(2026年3月実施)が約42%、第11回が約43%、第10回が約44%です。直近は40%台前半で推移しており、受けた人の半分以上が不合格になっています。
Q受験料はいくらですか?▼
一般10,000円、学生5,000円、大学会員4,000円です。いずれも税抜き表記なので、他のAI資格と金額を比べるときは単位をそろえてください。
Q数学はどのくらい出ますか?▼
出題範囲はデータサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力の3つに分かれていて、統計の考え方は出てきます。ただし公式に数学の深さが示されているわけではありません。文系でも準備すれば届く範囲ですが、まったく出ない試験ではない、という位置づけです。
まとめ
- 証明するのは見習いレベル(★)の実務能力と知識。一人前を名乗る試験ではありません
- 100問を100分で解く選択式のCBT。受験資格に制限はありません
- 受験料は一般10,000円・学生5,000円・大学会員4,000円(いずれも税抜)です
- 合格率は40%台前半で、AI資格のなかでは落ちる人が多い試験です
数学がどこまで出るかはDS検定は文系でも受かる?へ。教材の選び方はDS検定のテキスト選びにまとめました。日程と申し込みの期間はDS検定は次いつ受けられる?で確認できます。
