半分以上が落ちると聞くと、独学でいけるのか不安になりますよね。
結論からいうと、独学で受かります。合格ラインの目安が正答率約77%と公表されていて、出題範囲も3つに整理されているからです。ただし7割を目標にすると届きません。ここが合格率40%台前半の正体です。
この記事では、目標をどこに置くか、3つの力のどれから手をつけるか、何周するかを紹介します。
落ちる人が多い試験ですが、落ちる理由ははっきりしています。
目標を7割に置くと落ちます
独学の設計で最初にやることは、目標点を決めることです。ここを間違えると、準備の量ごとずれます。
協会は「過去の実施結果」で、回ごとの合格ラインの目安を公表しています。第7回から第12回まで、いずれも正答率約77%でした。
100問の試験なので、約77問が目安、落とせるのは23問ほどになります。多くの試験の感覚で7割を目標にすると、7問足りない計算です。
ただし、この77%は事前に決まっている点数ではありません。過去の回の値として公表されているものなので、次も同じとは限らない点は頭に入れておいてください。
どの力から手をつけるか
出題範囲は3つに分かれています。独学ではこの順番が効きます。
| 力 | 中身 | 非IT の人から見た距離 |
|---|---|---|
| データサイエンス力 | 統計や分析の考え方 | やや遠い |
| データエンジニアリング力 | データの持ち方・扱い方 | いちばん遠い |
| ビジネス力 | 課題の整理と分析への接続 | 近い |
私は普段、QAエンジニアとして働きながら業務にAIを入れる仕事をしています。その立場から見ると、非IT の方がつまずくのはほぼデータエンジニアリング力です。データベースやファイル形式の話が出てくるので、言葉に慣れていないと選択肢そのものが読めません。
一方でビジネス力は、仕事の経験がそのまま効きます。課題をどう分解するか、誰に何を確認するかという話なので、分析の経験がなくても答えられる問題があります。
だから順番は、いちばん遠い力から先に、近い力は最後にです。近いところから始めると進んだ気分になりますが、遠いところは最後まで埋まりません。落とせるのが23問しかない試験で、丸ごと1つの力を捨てるのは無理があります。
読むだけでは足りません
独学でいちばん足りなくなるのは、理解ではなく解く量です。
この試験は100問を100分で解きます。1問あたり1分なので、考え込む余裕はそこまでありません。選択肢を読んで、知っているかどうかを即座に判断する作業が続きます。
テキストを読んで「分かった」状態と、選択肢を見て1分以内に選べる状態は別物です。読むだけで終えると、本番で時間が足りなくなります。
協会は模擬問題を公開しています。まずそこから手をつけると、問われ方と分量の感覚がつかめます。市販の問題集に進むかどうかは、そのあとで判断すれば十分です。
何周するか
周回数は、落とせる問題数から逆算すると決めやすくなります。
- 1周目:3つの力を、遠いものから順に通す。分からない用語は印だけつけて飛ばす
- 2周目:印をつけた用語を埋める。ここで解く量を増やす
- 3周目:時間を計って解く。1問1分で判断する練習に切り替える
3周目を時間ありにするのがポイントです。正答率77%が目安の試験で、時間切れは致命的になります。知っているのに解けなかった問題が出ると、そのぶんそのまま足りなくなります。
注意点として、独学の材料は他の資格より限られます。公式のリファレンスブックと市販教材の役割分担が分かりにくいので、どちらをどう使うかはDS検定のテキスト選びに書きました。
それでも届かなかった場合の動き方はDS検定に落ちたらにまとめています。
よくある質問
QDS検定は独学で受かりますか?▼
受かります。出題範囲が3つの力に整理されていて、合格ラインの目安も協会が公表しているためです。ただし合格率は40%台前半なので、範囲を決めずに始めると落ちやすい試験でもあります。
Q何割取れば合格ですか?▼
協会の「過去の実施結果」では、第7回から第12回まで合格ラインの目安がいずれも正答率約77%です。100問なので約77問が目安になります。事前に決まっている点数ではなく、過去の回の値として公表されているものです。
Qどこから勉強を始めればいいですか?▼
データサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力の3つのうち、自分がいちばん遠いものから始めるのが効率的です。非IT の方はデータエンジニアリング力が遠いことが多く、ここを後回しにすると最後まで埋まりません。
Q独学だと何が足りなくなりますか?▼
問題を解く量です。この試験は範囲の理解より、選択肢を読んで判断する速さが問われます。読むだけで終わると、本番で時間が足りなくなります。公式の模擬問題が公開されているので、まずそこから手をつけると量の感覚がつかめます。
まとめ
- 合格ラインの目安は正答率約77%。7割を目標にすると届きません
- 落とせるのは100問中23問ほど。ここが合格率40%台前半の理由です
- 手をつける順番は自分がいちばん遠い力から。後回しにすると埋まりません
- 独学で足りなくなるのは理解ではなく解く量です
試験の全体像はDS検定とは?へ。教材の選び方はDS検定のテキスト選びにまとめました。数学でつまずきそうならDS検定は文系でも受かる?を先に見てください。
